春の日差し、生まれる、そんなことばが似合う季節。イースターは、春の訪れを表す行事です。キリストの復活祭で、春分の日を過ぎて最初の満月後の最初の日曜日にあたります。たいていは、3月下旬から4月上旬で、今年は3月31日です。人々は、卵に模様を描いたり、イースター・ユリを植えたりします。イースターといえば、イースター・ウサギを思い浮かべたりする人たちもいるでしょう。卵、十字架、イースター・ウサギ、ユリ、ひよこ、新しい洋服やお帽子、これらは、イースターの象徴でもあるのです。十字架は、キリストと新しい生命のシンボルで、キリスト教徒にとっては、イースターとは「キリストの復活」を祝福することなのです。
Lunoa English Roomでは、イースター・パーティで、この春の訪れを楽しみました。今回のパーティのねらいは3つです。クラフト、エッグハント(卵探し)、そして、イースター・ランチ兼絵本暗唱会です。また、参加する皆さんに、「おしゃれ」をしてきてくださるようにお願いしておきました。皆さん春らしい装いで、ご自慢のよそ行き服を披露してくださいました。
10時会場集合で、親子25組60人以上もの方が参加くださいました。発泡スチロールの卵に思い思いの絵を描いたり、シールを貼ったりします。卵は、面がカーブしているため、大きなシールはうまく貼れません。また、水性マーカーもすぐに落ちてしまいます。でも、意外とクレヨンはかなりきれいに塗れます。イースター・バスケットも、塗り絵や、模様を描いた卵を貼って、自分のバスケットならぬイースター・バッグを作りました。クラフト中に、お子さん方に負けず劣らず熱心に描かれたお母様方の美しいエッグやバッグをみるのもとても楽しいものでした。イースター・エッグは、芸術作品としても優れていて、アメリカではその卵が商品として売られていたり、クラフト教室などもあるそうです。アメリカ在住歴10年の生徒さんのお母様から貸していただいた、イースター・エッグの芸術作品を一例として皆さんにお見せいたしました。その卵は、本当に美しく、あの小さな壁面に、絵を描くというのは、なにか、日本の繊細さにも通ずるものがあるような気がいたします。
さて、1時間ほどクラフトを楽しんでいただいたあとは、公園までイースター・パレードです。外の皆さんにも、きれいな服をお見せする時です。しかし、今日は、風がかなり強く、歩くのもかなり大変で、きれいな服をお見せするにも、人がほとんどいませんでした。強風のため、私も公園まで行く
のをためらいましたが、気分転換にもなりますし、また、お天気がとてもよかったので、皆さんで強風の中のんびりと歩きました。皆さんが絵を描いた卵をあらかじめ私がバスケットにあつめ、公園まで運びました。公園に全員が到着すると、その卵を芝生の上に私が散らしました。風が強く、卵が飛んでいかないかと心配でしたが、散らす瞬間から、子供たちはいっせいに自分の描いた卵を探し始めました、小学生達にはかなり簡単だったようで、すぐに自分の卵を探し出せました。小さなお子さんには、お母様が芝生に散らして、それを取ってもらうようにしました。本当は、どこかに隠されている卵を探すのですが、お子さん達の年齢が低かったことと、せっかく自分で描いた卵を拾ってほしかったので、このような形にいたしました。そして、全員が自分の書いた卵を拾ったあとに、もうひとつ、アメリカから買ってきた虹色の卵を私が散らし、一人ひとつ限定で拾ってもらいました。拾うと、子供たちはすぐに卵を振り、「あ、何か入っている」といって卵をあけると、小さなひよことチョコレートが…。お子さんにとってはチョコレートの方がうれしかったでしょうが、お母さんにとってはひよこの方がうれしかったような気がいたしました。そう、本当のことを言うと、あまりにも卵がかわいいので、私が全部独り占めしたかったくらいですが、皆さんにも是非もらっていただきたい、と思う気持ちの方が強かったのです。(私が生徒の母親だったら、虹色の卵を5つぐらいほしいな…なんて思っていたかもしれません。)
20分ぐらいエッグハントを楽しんだ後、また、強風の中、会場へと戻ります。あまりの強風で、コンタクトをしていらっしゃる方には、かなり苦しいパレードになってしまったかもしれません。
さて、12時に会場に戻ったあとは、「イースターディナー」のつもりの「イースター持寄りランチパーティ」です。皆さんに、一品料理を作って持ち寄っていただくようお願いしてありました。とにかく豪華で、あっという間にランチはなくなってしまうほどでした。このランチだけでもパーティをやった甲斐があったかな、と、「花より団子」の気持ちになってしまいました。料理のメニューは、おにぎり、サンドイッチ、惣菜、グラタン、パスタ、サモサ、ケーキにゼリー、果物と、まるでレストランのブッフェ形式ランチのようでした。みなさん、おしゃれにディスプレイしてきてくださいました。でも、誰が何を作ったのかは公表していませんから、「どなたが作ってきてくださったのかな…」と思いながらいただきました。私が、そう思うのもつかの間で、小学生の生徒さんが、「もう食べた。」と、絵本暗唱に対して意欲を示すかのように私のところへとやってきました。この意欲に答えるべくみなさんのランチ中に暗唱会の始まりです。出席した小学生4名の皆さんに、好きな絵本の暗唱をはじめてもらいました。
レッスンでも活発なお嬢さんたち、さすが大勢の前でも物怖じしない態度は本当に頼もしく、また絵本も上手に読めました。この小学生の中に昨日と今日お誕生日だったお友達が二人もいました。Happy Birthday to both of you.! 8歳のお誕生日おめでとう!そのあとは、絵本を読んでみたいお友達を募りました。あとの生徒さんは、幼稚園児以下です。レッスンでは少人数の中での発表ですが、今回は大人数の前での暗唱で、少しドキドキです。しかし、読んでいただいた生徒さんはレッスンと様子が変わることなく本当に上手に読んで頂きました。3歳から6歳までの、生徒さんががんばってくれました。「暗唱できる」ことも、重要なことですが、「前に出てみる」ということも重要です。もちろん、これは、強制ではないので、前に出て暗唱を無理にする必要はありません。ただ、小学生ぐらいから、前に出て発表する力もつけていただけたら、英語習得と同時に大きな副産物になると思っています。「自分の考えを発表する」ことは、LUNOAでは、かなり重要な項目なのです。自分の考えを発表する、つまり自分の考えをもつことが、成長過程で必要なことだと思うからです。私の娘も、昨年のハロウィーンでは、前に出てくることさえできませんでしたが、今回は何とか前に出て読むことができて、母親として、読めたことより「前に出てきてくれた」ことの方がうれしかったです。彼女の読みは、聞くから、「文字」を通して、読み進んでいるため、なだらかさが少しかけて、単語が区切れて聞こえます。これは、自然な現象ですが、周りのものとしては、読みに流暢さがない、と思ってしまうかもしれません。LUNOAでは、初見の本を、自分の力で読み、自分の力で読み進めていくことを目標としているので、大量に、英語を聞き、英語を英語のまま理解できるようになりましたらば、今度は、字を通して英語を学んでいけるように指導していきます。もちろん、日本語を介して理解していくのではありません。自分の力で英語を読めるようになれば、あとは、子供本人の力で、英語力をつけていけるようになるのです。そのお手伝いをさせていただくのが、Lunoaの役目だと思っております。
さて、今回の暗唱は、勝手ながらわたくしの方で録音をさせていただきました。私の思い出の録音として保存させていただきます。同時に、皆さんがここまで暗唱ができるようになったことも私の大きな自身ですし、誇りでもあります。これも、お母様方の、そしておうちの方の毎日の音作りにかかっているといっても過言ではありません。日々の努力に感謝するばかりです。
1時になり、予定通り、パーティは閉会いたしました。私は、デザートを食べ損ねてしまいました。きっとおいしかったでしょうね。写真には料理を収めましたので、それを見ながら後悔したいと思います。ケーキもいっぱいあったような気がする…
昨年のハロウィーン・パーティ直後から、私の頭の中は、イースター・パーティのことでいっぱいでした。構想3ヶ月(これでも…)、1月に夫と娘達がアメリカに行ったときに、毎日電話とメールで連絡し合い、夫にイースターグッズを買い揃えてもらい、そしてパーティの企画案が出来上がったのが、2月中旬でした。とはいいながらも、一番楽しませていただいたのは主催者のこの私でした。今日は、強風の中、大勢の方にご参加いただきましてありがとうございました。そしておいしいランチもどうもごちそうさまでした。子供たちの心に、「たまごを拾った」という思いがどこかに残ってくれていればうれしいです。今度は、ハロウィーン・パーティにてお待ちしております。(私の頭は、すでにハロウィーン・パーティの企画に切り替わりました。)