あるディストリビューターさんのレポート
 『MLMとインターネット NW編』
T
はじめに
 

この掲示板を提供してくれた管理人さんに感謝の意を込めて、私なりの思い
を書いてみたいと思います。

特にNW固有の問題と言うより、MLM全般にいえることではありますが・・と
断った上で。

私自身、NWの現役DTですが、本職は別にあって、日々頑張っています。

一般企業で、解決しなければならない、ある問題に対して、「これはスゴイ」と
みんなが飛びつくような解決策が提供された場合、まず、その情報の信憑性
について調査が行われるのが一般的でしょう。

それは、情報提供者本人から情報の出所を再確認するレベルから、技術的
な内容については、再現テストの実施など、内容と重要性に応じて、様々な
手段がとられます。
「情報の信憑性」をまず第一に考えて、判断を下す材料となりうるかを重要視
します。

どんな企業でも、活動している中で日々問題は発生しますが、それを自ら調
査し、効果的に解決する努力も日々行われていると思います。効果的にとは、
思いこみによる勘違いの排除も含みます。

結果的に、解決しなければならない、ある問題に対して、「情報」は、それを正
そうとする方向に働きます。

一般企業で当たり前の自浄能力はNWのフィールドではどうでしょうか?

情報は「口コミ」で、自分より経験を積んだアップより伝えられ、それが、新規
獲得につながるかどうかだけが評価されて、信憑性について論じられることは
まれだと思います。
系列やグループによっては、アップの情報の信憑性に疑問を投げかけるのは
タブー視される場合もあると聞きます。

このようにNWの多くのフィールドでは、信憑性がないがしろにされていて、
「自分より経験のあるアップが、効果的な情報を伝えてくれている」と言うスタン
スなので「裸の王様と愉快な家来達」状態に陥りやすくなります。

情報の信憑性がないがしろにさている場合、自浄能力がありません。

ちょっとした出来心のデマで、新規獲得や、ダウンのモティベーションアップな
ど大きな効果が得られた場合、さらにデマに磨きがかかって、デマの一人歩
きが始まります。
そして、デマはアップの言いなりのダウンに「スゴイ事実」として受け入れられ
さらに広がり、状態を悪化させます。
極めつけは「『スゴイ事実』を知らない人は時代遅れ」とまで信じ込むようにな
る場合もあります。

アップのデマに対して「最先端の化学者に匹敵する頭のいい人。この人のよ
うになれば成功できる。」とあこがれのまなざしで見ているダウンは数え切れ
ないでしょう。
しかも、そのアップ自身もデマを「スゴイ事実」と信じていたりします。

このような現状を問題視する場合、「アップや系列を越えた」議論の場の必要
性を強く感じるのは当然でしょう。

つまり、私自身現役DTとして、NWのフィールドでの自浄能力には、口コミだ
けでは限界があると感じていると言うことです。

インターネットで、風穴を開けられるとも思っていませんが、ジャブぐらいの効
果はあるかな、と言う意味でこの掲示板を設置してくださった管理人さんに感
謝しています。
少なくても、「たとえアップを信用して尊敬していても、情報の鵜呑みは良くな
い。」という気づきの場として非常に役立つと思っています。

当然、カスタマーサービスの積極的な利用など、正規の方法との兼用が重要
なことは言うまでもありません。

このツリーでは、私の分かっているデマと真実について、分かる範囲で説明し
ていこうと思っています。


製品の特徴:絶対安全? 

「NWは100%絶対安全。他社製品を使うと癌になりますよ。」

NWに関わりを持ったことのある方なら、このようなトークを一度は聞いたこと
があると思います。

貴方が現役DTであれば、自分で言っているかもしれませんね。

本当にそうでしょうか?

NWの理念の中で製品に対し「現在のヘルスサイエンス分野において、もっと
も安全な成分と画期的な技術を探求し、獲得するために世界規模でその努力
を払っていきます。」
と表明しています。

今、流通しているNW製品が「100%絶対安全」であるなら、企業理念で表明
したような努力の必要性がありません。

なぜ努力しなければならないのか。

絶対安全とは言えないからです。

製品カタログでは「ニューウエイズでは製品に使用する成分の安全性について
研究を続け、私たちが安全と認めた成分のみを使用しています。」と言ってい
るように、「私たち(NW)」の基準に照らして、一般には使われていても有害と
考えられる成分について、代替え可能であれば使用しないと言うスタンスです。

防腐剤のパラベンも使用量によっては有害性が指摘されていますが、NWの
多くの製品に使用されています。

カスタマーサービス(2003年1月)によれば「現在、NWでは、パラベンは非常
に効果的で安全な防腐剤と位置づけております。」
と言うことです。

「有害性を指摘する声もありますが。」という質問に対しては、

「今後、さらに安全で有効なものが見つかればそちらに変えていくことはあると
思いますが、現在ではパラベンを良質な防腐剤と位置づけております。」とのこ
とです。

つまり、「現在、NWの基準に照らして、最も安全と考えられる成分を使用して
いるが、さらに安全なものを探し、見つかればそれに変えていく努力を続ける。」
と言っています。

現状で「NWの考える最も安全」ではありますが「100%絶対安全」というわけ
ではありませんしNWもそうはいっていません。

言い換えれば「常に100%の状態はあり得ず、しかし、それを目指して常に努
力を続ける」というスタンスであると受け止めています。
私がNW製品を気に入っている大きな理由になっています。

「100%絶対安全。使わなければ癌になる。」という表現は、NWの理念を大き
くねじ曲げ、その信用を著しく損なわせるもので、本来、NWのDT自身にこそ忌
み嫌われなければならないものと考えています。


製品の特徴:天然成分は安全?

「化学物質は体に悪い。NWは化学物質を使っていないから安全ですよ」

どこからそんな話が出てくるのか耳を疑いたくなりますが、残念ながらNWのフィ
ールドで良く耳にする言葉です。

多分、「有害化学物質の毒性」の説明等を聞いたり読んだりするとき「有害」の
部分を省略してしまい、「化学物質の毒性」の説明と思いこみ、化学物質=毒
性=有害、となったと思いますが確認は取れていません。(笑)

web上の掲示板などでこのトークを使った場合、「ふぐも天然では」
などと突っ込まれたりしますが、蛇もクラゲもキノコもトリカブトも数え上げれば
きりがありません。

危険な毒に限らず、かぶれる程度まで含めれば、うるしや虫さされはもとより、
自分の汗でさえもかきっぱなしにしておくとかぶれます。(汚(^^;)

天然成分は無害などと言うことはありません。

不用意なDTがNW製品は「天然成分で安全」と言うわりには、洗濯洗剤は合
成洗剤ですし、蛍光成分も含まれています。

口の中を清潔に保つエリミネーターデオドライザーは安定化二酸化塩素が主
成分ですので、化学物質を有害と思っている人は口に入れられないでしょう。

安定化二酸化塩素は、殺菌消臭に用いられ、水道水にも使われている塩素
のようにトリハロメタンを発生させず、同様に安全な二酸化塩素よりはるかに
安定していて扱いやすい、非常に安全で効果的な成分です。(Ben調べ)

科学物質は常に有害と言うことはありません。

NWでは、化学物質も有効で効果的に製品に使用しています。

有害物質は天然成分も化学物質も有害。安全なものは、天然成分も化学物
質も安全です。

要は、天然か化学かではなく、個々の物質の性質、濃度や使用量によって、
有害、安全が決まります。

「天然成分ですから安全です」と言った瞬間から、「有害、安全の基本も知ら
ない。自分の取り扱い製品の成分も知らない」のがNWのDTと思われても仕
方がありません。


製品の特徴:分子量? 

「NWの製品は分子量を小さくしているので高い吸収率を誇ります。」

この名言(迷言)でNWは致命的な不信感を持たれることになりました。

が、この不実の告知を信じて「それはスゴイ」と入会した方々も多いと思いま
す。(まさに口コミの怖さ)

分子量は原子量の総和で物質によって決まっている。→分子量を変えると
分子そのものが別のものになる。
つまり、ある物質をその物質のまま分子量を変化させるのは不可能。

しかも、単位の無い無名数である分子量に、モルキュラーという単位まで作っ
てしまう。

#ここまでくると、デマと言うよりSFですね。良くできてる。
#時空を越えるワープみたいな。

これを読んで、「現役DTを語るBenは勉強不足だな」と思われた、勉強家
の現役DTもおられると思いますので、参考HPのアドレスを紹介しておきま
す。

http://www.e-t.ed.jp/edotori3904902/index.htm

当然、web上のホームページの情報ですので、これさえも信じないという選
択肢がありますので、勉強家で有りながら「インターネットはNWに関してイ
ンチキ情報しかない」と心を閉ざしているDTの方も安心して御覧下さい。

上手く理解できると、「分子量を変えて800モルキュラー以下」といった表現
はまともな神経では使えなくなると思います。

これから営業トークでモルキュラーを使えないのは、これまでそれを使って
実績を上げてきた、自称勉強家な方々にはかなり痛いと思いますが、これ
を機会に犯罪者(不実の告知)が激減したりしてほしいと思う今日この頃で
す。

それでも、貴方はこれからも貴方を信じ貴方の話に興味を持ってくれてい
る人に「・・・モルキュラー・・・云々」と説明できますか?

NWでは、「・・人々にも結果をもたらすように、粒子サイズをさらに小さくす
る技術に成功しました。・・」(ビジネスマニュアルより)と言っています。

有りもしない単位まで作って、分子量を小さくしなくても、「粒子を細かくして
いる」で良いじゃないですか。


製品の特徴:コロイド化? 

「NWの製品はコロイド化されているので驚異の吸収率です」

NWを語る上で「コロイド化」をはずすことは考えられません。
モルキュラーと並んでNW製品の代名詞みたいなものです。

モルキュラーとコロイド化の違いは、モルキュラーが架空の単位であるのに
対し、コロイド、コロイド化は本当に存在すると言う点です。(って、製品説明
に使われる単語は、存在することが当然のことで、本来力説することでは
ないのですが・・・)

では、コロイド化と言う表現には問題がないのでしょうか?

「NW製品は全て−されている」「−されているので吸収率が・・」
「−はNWの特許」などの問題表現が残念ながらありますし、これらの表現
を使うDTは、本当にそうだと信じているという、情報の信憑性をないがしろ
にした口コミの問題点がここにもあります。

そもそもコロイドとは、物質が0.1〜0.001μm程度の微粒となって液体・固
体・気体の中に分散している状態で、代表的なものに、にかわ ・卵白・マヨ
ネーズ・牛乳・煙などがあります。

もし全てのNW製品がコロイド化されているとしたら、錠剤のサプリは存在
出来ないことになってしまいます。

また、一般的なマヨネーズなどもコロイドなので、NW製品がコロイド化で特
許をとるとか、コロイド化されているので吸収率が非常に高いと言うのも考
えにくいものです。
(製法特許の可能性はあると思います。が確認できませんでした。)

実は、その辺の所は、最近方向修正が進んで、信じているDTは少なくなっ
てきていると思います。

これを読んでいる現役DTの方も「何を今更。」と思われていることを期待し
ています。

が、中には「ウソだろう、NWは全製品コロイド化で吸収率を・・」
とビックリしている方も中にはいるでしょう。

私が確認できたコロイド化されたNW製品は、国内販売製品ではマキシモ
ルソリューションズの1点、個人輸入も含めると、ミネラルソリューションズと
合わせて2点です。もっとあるのかもしれませんがそれしか確認できません
でした。(2003年4月)

しかし、コロイドの性質を考えれば、意図的にコロイド化していなくても、結
果的にコロイド状の製品は存在するかもしれません。

このコメントで言うコロイド化された製品とは、コロイド自体は自然に存在す
るが、製品の目的のため意図的にコロイド化している製品についてと言うこ
とです。

真の溶液と違いコロイド溶液には、光を通すとその通路が濁って見えるチ
ンダル現象というものがあります。

原子に比べ、コロイド粒子が非常に大きいため、光を錯乱して起こる現象
です。真の溶液と違い、物質が微粒子の状態で存在していると言うことが
確認できます。

大きいと言っても、0.1μm以下なので目で見えるほどではなく、水に溶け
にくい物質も溶液に出来るため、マキシモルソリューションズのようなマルチ
ビタミン、マルチミネラルなど素性の違う物質を1つのジュースの中に存在
させるには、効果的なようです。

つまり、ジュースにするための手段としてコロイド化を採用しているのであっ
て、特許や吸収率とは直接関係無いようです。

私自身、このコメントだけでもかなりの時間(興味を持ち始めて数ヶ月)をか
けて色々調べました。

実はそこまでしても、私は化学者でもなければその関係の職業でもないの
で、このコメントの中に誤りや勘違いが無いとも限りません。

逆に言えば、製品設計・製造の専門家でもないものが、聞かれてもいない
のに、全ての製品の製法や吸収率・特許について、聞きかじりでコロイド化
と結びつけて製品説明する必要はないでしょう。

専門知識はあるにこしたことはありませんが、必ずしも必要とも思えません。
さらに、聞きかじりのインチキ専門知識なら、ない方がましです。

その知識の正当性を調べるために上記のような調査が必要になり、挙げ
句の果てに1品しか採用されておらず、特許や吸収率にも関係ない。
非常に非生産的な活動です。が、間違いを正す。と言う意味では必要な活
動です。

さらに聞きかじりの情報は大きなリスク含んでいます。

聞きかじりで得意げに説明した後、専門家に質問を受けた場合、上記のよ
うなコロイドに関する知識が、私と違って当たり前のように正確に基礎にあ
る人に、根も葉もない聞きかじりの自分の意見の正しさを説明できますか?

誤りである場合、MLMの斡旋、販売目的の中では不実の告知(犯罪)とな
ります。(他の全てのデマに言えることです)

本当のところ、聞きかじりでは、自分が何を言っているのかさえ分かってい
ないはずです。
「自分が何を言っているのかちんぷんかんぷん」なんて状況をあえて自分
で作り出す必要があるのでしょうか?

あえて墓穴を掘るような行為を繰り返せば、その結果受ける評価は簡単
に予測できます。(とりあえず近づくな・・等)

個々の製品の特徴を全て理解するのは困難かもしれません。
正規のNWの資料を使えば聞きかじりのリスクを解消し簡潔に製品の説
明ができます。
NWでもその方法しか認めていません。

吸収率については、マキシモルソリューションズの場合、「フルボ酸が栄養
の摂取・吸収、そして総合的な健康補助の点でキレート化をはるかに凌い
でいます。」(製品カタログ)とあるように、フルボ酸によって高める事を目指
しているようです。