ラブ♥ストロベリーパイ
341 :ラブ♥ストロベリーパイ :04/08/19 18:38

ストロベリーパイが食べたいな♪出来たらベーカリーミニモのやつ」

何気なく言ったのかもしれないけどれいなは聞き逃さなかったばい!
○○の誕生日にはこれで決まりやね!

駅前にある小さなお菓子屋さん。女子中高生に大人気のベーカリーミニモ。
ディスプレイにはさまざまなお菓子がひしめきあっています。

どれどれ…あ、あった!これが人気のストロベリーパイ。○○の大好きなストロベリーパイ。
いくらですか…3120円!!れ、れいなのお財布の中身は…しもたー!
932円しか入ってなか!ありえれいな!しっかりもののれいななのに一生の不覚たい!
どうしよう…さゆとえりに借りる…うーん、いつもおごったりしてもらってるし…
お母さんにお小遣い前借り…はもう無理たい。

しかしそこはちゃっきりもののれいなさん。
決意のまなざしでベーカリーミニモに入って行く。

「いらっしゃいませー。ごゆっくり見てってくださいなのれすー」

あ、あの…。

「はい?ご注文れすかー?」

わ、わたしをここでバイトさせてください!!

「!」

342 :ラブ♥ストロベリーパイ :04/08/19 18:38

それから10日の間、れいなちゃんはベーカリーミニモでアルバイトすることになりますた。

「マロンクリーム美味しいのれす」
「ガネーシュチョコケーキもうまいで〜。田中ちゃんも、どう?」
…い、いやあのわたしは…遠慮しときます。

「こらーおまいら!つまみ食いすんなーっ!」
「ヒーン 矢口さんごめんなさいなのれす〜」

…にぎやかな職場たい。

343 :ラブ♥ストロベリーパイ :04/08/19 18:39

「いーい?ケーキ作りはね、材料の配分やデコレーションも大事だけど、
一番大事なものがあるの。それはね、LOVE♥。愛情ね。RUOK(アーユーオーケー)?」

はい!ミカさんアドバイスありがとうございます!

「好きな人に気持ち伝わるといいねッ♪」

!(ポッ…)たっ高橋さん!そ、そんなんじゃなか!

344 :ラブ♥ストロベリーパイ :04/08/19 18:39

店長、無理言って10日間バイトさせていただいて、ありがとうございました!

「んー、いいよー。ウチらとしてはもっといてもらいたかったけどね。
あ、あとこれね。あんまし多くないけど、バイト代だよ」

ありがとうございます!これでストロベリーパイが買えるたい!

「アレ?買うつもりだったの?頑張ってくれたからサービスでお土産に包もうと思ったのに」


なにからなにまですみません!

「ねぇねぇ、どうせだったら作った方がいいんじゃない?」

え…でもわたしそんなに上手じゃないし…。

「NO PROBLEM!ここにレシピ用意したし。それに一番大事なのはLOVE♥、愛情ね!
「そうだよ田中ちゃん。シナモンよりもナツメグよりも一番大事な隠し味は愛情だよ!

(ポッ…)「……」

「うちらも応援してるがし!」
「頑張るのれす」「成功を祈っとるでー」

も、もうみんなして…れいな恥ずかしかー。でも、ありがとうございます!

345 :ラブ♥ストロベリーパイ :04/08/19 18:39

「どうした田中。こんなところに呼び出したりなんかして。てゆうか昼メシ食わせろ食わせろ食わせろ」

あ、あの…○○に渡すもんあるたい!

「珍しいなお前が俺に何かくれるなんて。毒でも入ってる?」

もう!なん言うとね!

「アハハハハ冗談ですよ冗談。ぉ、これベーカリーミニモの箱じゃん。どれどれ中身は…」

○○の好きなストロベリーパイばい!

「俺の大好物だよ!あれ、でもちょっと形がいびつだけど…もしかしてこれお前が作ったのか?」

うん…今日○○の誕生日でしょ?だからプレゼントに買おうと思って。
でも、お小遣い足りなかったからベーカリーミニモでバイトして、そんで買おうと思ったと。
けど「自分で作ったら」ってすすめられて、そんで作ったたい。

346 :ラブ♥ストロベリーパイ :04/08/19 18:40

「俺の誕生日覚えててくれたんだ…ありがとう。本当にありがとう。もったいなくて食べれないよ」

そんなことなかよ。さあ食べて!

「じゃあいただきまーす!」

一心不乱に食べてると。この表情、たまらんたい!

「ごちそうさまでした」(合掌)

あ、あの…あまりうまく出来てなくてごめんね。

「んー、そんなことないよ。形はアレだけど美味しかったよ」

ホント!嬉しかー!あ、そんでね、あの…

「だからさ、これからもまた作ってくれよ。ミニモの味もいいけど、俺、
田中の作ったストロベリーパイがもっと食べたいよ」

347 :ラブ♥ストロベリーパイ :04/08/19 18:40

え?それって…?

「だって俺、田中のこと好きだから

!!!!!!!!!!!!!!!!
ふ、ふにゃぁぁぁぁぁぁん!!!!

「あわわわわわわわわわわ、な、泣くなよ。突然言って悪かったよごめんよ」

ヒック…ヒック…だって、だってぇ〜。ふにゃぁぁぁぁぁぁぁん!

「わわわわわわ。そうだ帰りにミニモでおごってやるから頼むから泣くなよオイ」(ものすごい早口で)

!…ホント?

(よかった泣き止んでくれた…)「ホントホント。一緒に食べ行こうぜ」

うん♪

「そうやって笑ってる顔の方がかわいいぞ」

にひひ♪ありがとう○○。

348 :ラブ♥ストロベリーパイ :04/08/19 18:41

わたしはバイトに一生懸命で気付かなかったけど、
○○は帰り道にここでバイトしてるわたしをちょくちょく見てたらしい。
それどころか、○○はこのお店の常連さんだったんだって。
考えてみれば当たり前だねー。そりゃみんなにバレバレなわけだ。

「いらっしゃいませー…あっ、田中ちゃんなのれす!彼氏連れてきてるのれす!」

もう、のんちゃんたら!(赤面)

「おいおい、まだ返事もらってねーよ俺(w」
「へぇ〜やっと告白したんだ。やるじゃん!」
「どういたしまして。気持ち伝えられたのもここのストロベリーパイのおかげかもな」
「そりゃあなんたって、LOVE♥、愛情の隠し味が効いてますから!」
「相変わらずミカさんウマイこと言うねー」(ものすごい微妙な表情で)
「はいはいはいはい。ところで…田中ちゃんの返事は?せっかくだから今言っちゃいなさいよ〜」

や、矢口店長…そんな、もう答えは決まっとると!

349 :ラブ♥ストロベリーパイ :04/08/19 18:41

(ドキドキ)緊張するなぁ♪へ、返事はいつでもいいんだぜ」

○、○○!わ、わたしもす、す、す、す、す、す、す、す

(ドキドキドキドキ)×6



























ストロベリーパイひとつください!


「ズコー!!!!」(×6)

350 :ラブ♥ストロベリーパイ :04/08/19 18:42


そんなこんなで二人で美味しくいただきました、ストロベリーパイ♪
○○とれいなの、ラブ♥ストロベリーパイ。
今度はいつ作ってあげようかな。

「毎日256個おながいします」

ズコー!!!!!!

           ◇おしまい◆


从*´ヮ`)<モドル