In September
- 6 :In September :04/09/02 15:00
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二学期が始まって、あの暑さがウソのようにどこかに行ってしまった。
朝起きると灰色の空から涙のようにシトシトと雨が降っている。
正直あんまし学校行きたくないけど…
そう思いながらもれいなは身支度を始める。
あの夏の思い出が、ウソじゃないことを確かめることを考えながら。
- 11 :In September :04/09/02 17:31
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「おはよー」
「おはー」「おっはよー♪」
6週間ぶりに顔を合わせる級友たちが口々にあいさつを交わす。
れいなも一通りのあいさつを終えて席に着く。
(そういえば…)
何気なく教室の反対側に目をやると、そこに座っている○○と目があった。
(あっ…!)
思わず目をそらしてしまう。
降り続く雨が風景を濡らしている様子を見ながら、れいなはこの夏のことを思い返していた。
- 15 :In September :04/09/02 18:46
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「暑い…」
埼玉だか茨城だかで最高気温を弾きだした7月の終わり。
れいなは一人で渋谷をうろついていた。
失敗した。こんなに暑いんだったら家にいた方がまだよかったかも。
でも、家にいても何もすることがないし。とりあえずどこか、休むとこ。
今はそれだけがれいなの頭の中を占めていた。
- 18 :In September :04/09/02 19:50
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そんなとき、クラスメイトの○○とれいなはたまたまばったり出くわした。
「あ、こんちわ」
「こんにちわ…○○くん何やってるの?」
「ゲーセンに寄ってき帰りなんだけど…」
「ふーん…」
同じクラスとはいえ、そんなに親しいというほどでもない。
正直お互いに言葉につまってしまった。
口火を切ったのは、○○の方だった。
「ねぇ、暑いし、ヒマならカラオケにでもいかない?」
- 71 :In September :04/09/03 11:01
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「ねぇ〜○○もっと歌いなさいよ〜。キャハハハハハハハハ!!!」
正直、チューハイひと口でここまで酔っ払うとは予想してませんでした。
なんとなく入ったカラオケボックス。緊張をほぐすために自分がいつもやってるようにチューハイを頼んだ。
これならそんなにアルコールもきつくないかられいなも飲めるだろうし。
正直言って下心なんかまったくなかったんだけど…。
- 76 :In September :04/09/03 13:13
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「ねぇ〜、カラオケあきたぁ。どっか違うとこ行こうよ〜」
酔っ払いの意見には逆らえない。
自分が歌う間もなくいそいそと精算済ませて
○○はれいなに連れられるようにカラオケ屋をあとにした。
やれやれ…今月のバイト代まだ出たばっかりだっていうのに。
- 78 :In September :04/09/03 14:19
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15分後。二人はホテルの一室にいた。
半ば強引にれいなは○○を連れ込んだ。
ベッドに二人で並んで座る
何時間にも感じられる長い沈黙。実際は数十秒に過ぎないのだが。
そしてれいなはこう言った。
「ねぇ○○くん。エッチ…したことある?」
- 82 :In September :04/09/03 15:14
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「いや、まだだよ」
正直に答える○○。ここで見栄張ってもしょうがないと思ったからだ。
「そっか」
そうつぶやくように言うと、れいなはベッドに寝転んだ。
「あたしもまだなんだ」
- 86 :In September :04/09/03 17:58
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そこから先はもうお互い言葉は無かった。
○○はれいなの横に寄ると、おもむろに彼女の後頭部に手を回す。
れいなはいやがるそぶりも見せない。
顔を近づけると、ごく当たり前のようにれいなは目を閉じた。
○○も目を閉じてそのままれいなにキスをする。
小さい唇。柔らかい感触。
半開きの口から舌を出し絡ませあう。
お互いの口からくちゅくちゅと吸い合う音が漏れていた。
- 89 :In September :04/09/03 19:19
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長く、濃厚な、いやらしいキスが終わり、○○はれいなをベッドに横たえ服を脱ぎ始めた
トランクス一丁になると、れいなは○○の股間の盛り上がりをチラ見して、すぐに顔を横にそむけた。
○○はれいなの側に寄ると、右手でそっとミニスカートをまくりあげ、股間に指を這わせた。
思わず びくんっ、とれいなの身体が動く。
さっきのキスで脱力気味とはいえ、まだ緊張が多少残っているようだ。
- 90 :In September :04/09/03 20:12
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パンティの中に手を滑り込ませる。
薄めのヘア、そして初めて触れる割れ目の感触が伝わってくる。
中指をそっと割れ目の中にもぐり込ませ、クリトリスを探り当てる。
○○は人生の中で得たエロ知識と、本能と、
少しばかりの優しさをフル稼働させて小さくて熱い突起をそっと刺激した。
「…んん、あぁ!!」
れいなの口から悲鳴が漏れた。
そのままれいなは陰部を刺激されるがままにされる。
すでにその部分は泉のようにじっとりと濡れ、れいなは悲しみとも喜びともとれない泣き声をあげていた。
- 126 :In September :04/09/04 10:50
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○○はれいなのベアトップをまくり上げ、ブラジャーの中に手を入れる。
Aカップのおっぱいは、それでも女の丸みを帯び、小さくても柔らかい感触。
「ちょっと待って…」
手こずりそうな雰囲気を察してか、れいなは身体を起こし水色のブラジャーを外した
ついでにスカートとパンティも脱ぎ、○○の前に裸体をさらけ出す。
既にトランクスの中で○○のチンポは最大級に勃起していたが、
れいなの全裸を目にしてますます大きくなった。
少なくともれいなにはそう思われた。
- 140 :In September :04/09/04 18:06
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○○はれいなの乳首を優しくと口に含んだ。
そして片方の手で空いてる乳首を、もう片方の手でクリを刺激し始める。
一通りクリを刺激してからビラビラをかき分ける。
そっと中指を穴の中に挿入。
愛液で充分濡らしたせいか、多少きつかったものの第二関節あたりまですんなり入った。
「…痛くない?」
「ん…だいじょうぶ…でも…」
「でも?」
「…なんか変な感じする」
「…そっか」
そういうと○○は中指をさらに深く入れる。
必死でこらえるれいな。
そして中で指を折り曲げた。
「あ、ああ…いやぁぁぁぁぁぁーーーっ♥!!!」
- 141 :In September :04/09/04 18:12
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れいなはぐったりして○○の前で足を広げる。
割れ目の中の突起は充血肥大。
初めて見るおまんこ♥
グロ…と思ったはずなのになぜか興奮させられる。
○○はそっと割れ目へと舌を這わせた。
指とは違った快感に悦楽の悲鳴をあげるれいな。
それでも構わず○○は舌先でクリを刺激し、穴に舌を出し入れした。
変な味だけど、それよりもれいなが悲鳴をあげる様子に興奮させられる。
- 143 :In September :04/09/04 19:16
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すると、れいなが上半身を起こして、息も絶え絶えにこう言った。
「ねぇ…○○くんの…○○くんのも見せて」
コクリとうなずくと○○はトランクスを下ろす。
立派にそびえ立つイチモツ。
れいなの小さな手が○○のペニスにふれる。
熱い。大きい。何もしてないのにまた股間から泉が湧き出してるのを感じた。
- 150 :In September :04/09/04 20:57
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大きい…。
初めてまじまじと見る男性のペニスを手に取ってれいなはそう思った。
上目づかいで○○の顔を見つめると、覚悟を決めたかのように亀頭を口に含んだ。
「ん…」
目を閉じて○○はれいなの舌の感触を亀頭の先に感じる。
正直ぎこちない動きなのかもしれない。
しかしそんなことよりももう辛抱たまらなくなってきた。
- 151 :In September :04/09/04 21:44
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「…そろそろ、いくよ」
そう言って○○はれいなの股をぐっと広げて、その部分を見つめる。
恥丘の部分はうっすら毛があるものの、割れ目の部分は何も無くすべすべだ。
あらためてきれいだなぁと○○は思った。
れいなは恥ずかしさのあまりか、口をぎゅっと結んで顔をそむけている。
さきほどの愛撫でもうそこの部分はじっとりと濡れており
受け入れ態勢は万全に感じられた。
○○はチンポを握ると、れいなの膣口のそっと亀頭を押し当てる。
そしてそのままれいなの中に進入を開始した。
- 191 :In September :04/09/05 17:19
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「…痛ッ!!」
充分に愛撫されて湿っていたおかげだろうか。
初めての痛みは思っていたほどではなかったが、
それでも貫通前のれいなの小さな膣には標準サイズでもそれなりに進入の痛みが走った。
しかし○○はかまわず進入を続けた。もう理性はほとんど吹っ飛んでいた。
れいなは抵抗しようとしたが身体に力が入らない。
そうこうしてるうちに、○○のイチモツは根本までずっぽりと入っていった。
まるでお腹の中にぽっかり穴が開いたような感覚。
自分じゃない何かが、自分の体内で熱くうごめいている。
今まで味わったことのない不思議な感触に茫然としていた。
- 196 :In September :04/09/05 19:23
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○○は本能に従って腰を動かし始めた。
最初はゆっくりと、そしてだんだん速く。
深く浅く、中をかき回すように動かす。
ぎこちなさは否めない動きではあるけれど、それも相手を思いやってのことか。
そうしているうちに、れいなは痛みが快感へと変化。
指や舌で刺激されているときとは違う鳴き声をあげるように。
二人はお互い腕を回して抱き合った。
あまりの快感に求め合うように唇をむさぼる。
体温を感じてるうちに不思議な感覚が二人を包んできていた。
そのうち、れいなの中でビクンッ、っと○○が脈動した。
○○の腰の動きが止まり、温かいものが体内に流れ込んでくるのをれいなは感じた。
- 198 :In September :04/09/05 19:27
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○○がれいなの耳元でささやく。
「ごめん…出しちゃった」
息を切らせながられいなはつぶやく。
「…たぶん大丈夫。あと、2、3日で生理始まるころだから」
「そっか…あのさ、しばらくこうしていたいんだけど…だめか?」
「ん…いいよ」
しばらく二人は結合したまま抱き合った。
しぼんだペニスを引き抜くと、れいなの膣口から白くにごった精液がにじみ出してシーツをよごした。
- 202 :In September :04/09/05 20:25
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その後、二人は一緒にお風呂に入って身体を洗ってシャワー浴びた。
行為が終わって一気にいつものテンションに戻ると、お互い気まずいような、恥ずかしいような雰囲気だ。
れいなは湯船につかってる最中はずっと下を向いたままだった。
○○もなんとなく顔を合わせづらかった。
服を着て精算を済ませて二人はホテルをあとにした。
しばらく歩いて、渋谷駅まで来て立ち止まると○○は言った。
「じゃ俺はもう行くから…それじゃ」
無言で見送るれいな。
何か言いたかった。でも何も言えなかった。
「あ…」
声を出したときはもう向こうのホームに電車が入ってきていた。
- 253 :In September :04/09/06 20:02
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それから3日間、れいなは外出しなかった。股間が微妙に痛いのである。
“女”になったしるしとはいえ、なんとも言い様の無い異物感だ。
そして痛みが引いたのと入れ替わるように生理が来た。
大丈夫だとは思っていたけれど、それでもなんだかホッとした。
夏休みの間、結局○○とは顔を合わせることはなかった。
一応メルアドは登録してあったけども、なんとなくメールする気にはなれなかった。
しかし、○○に抱かれた記憶はしっかりと身体に刻み込まれていた。
- 255 :In September :04/09/06 20:25
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れいなは毎日オナニーをするようになった。
今までしたことなかったわけじゃないが、
それでも毎日ではなかったし、せいぜいクリトリスに触れる程度の行為だ。
身体に刻み込まれた快楽は、れいなの小さくて細い指を
膣の中に入れることさえ仕向けるようになった。
さらには手鏡で自分のワレメを見ることまでした。
実は今まで一度も見たことなかったのである。
気持ち悪い。それが正直な感想だった。
○○がこれをなめていたことを考えると急に恥ずかしさがこみ上げてくる。
しかし、そっと指で広げて見てみると、きれなピンク色のその部分が
しっとりと濡れてきているのに気付いたのだった。
○○との行為を思い出しながらオナニーしているうちに、
れいなの膣口は指2本入るようにまでなったのだった。
- 256 :In September :04/09/06 20:40
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れいなの一夏の初体験は、思わぬ感情を芽生えさせたらしい。
自慰行為の快楽のあとに必ず押し寄せてくるむなしさ、せつなさといった感情。
それがなんであるかは自分でも正直よくわかってなかったような気がする。
しかし、窓の外でしとしとと降り続く雨を見て、
なんとなくそれがなんなのかれいなは実感してきているのだった。
「…さん、すみません、田中さん?」
「ふにゃ?」
思わずボーッとしていたれいな。
呼ぶ声が聞こえふと顔をあげると…○○が自分に声をかけていたのだった。
- 320 :In September :04/09/08 10:45
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放課後。自分たち以外に誰もいない教室。
窓の外は小降りになったとはいえまだ雨が降り続いていた。
「放課後、話があるから」
今朝、れいなにただそう一言だけ伝えると、○○は自分の席に着いてしまった。
その後始業式があって、HR終わって、午前中に学校は終わり。
部活やってる連中だけが残ってる午後だった。
正直、ずっと上の空だった。
一体話ってなんだろう?緊張しちゃうよ…。
れいなはドキドキしながら○○を待っていた。
- 321 :In September :04/09/08 10:48
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「お待たせ」
コンビニに寄ってきたらしく、パン類ジュース類の入ったビニール袋を持って○○が教室に入ってきた。
それを机の上に置くと、○○はれいなの前に向き合った。
思わず身を堅くするれいな。
そして○○の口からは思いもよらない言葉が出てきた。
- 322 :In September :04/09/08 10:56
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「ごめんなさい」
そう言って○○は深々と頭を下げる。
突然のことにあっけにとられるれいな。
○○は続けた。
「あのときの…あのときのことは本当に反省してる。
俺が、そんなつもりは無いとは言え、お酒飲ませてさ、ホテルで…ホテルでエッチしちゃったこと、ずっと後悔してた。
しかも避妊の用意も無しでさ…男として最低だと思ってる。俺は本当にひどいやつだ。
それなのに…あのときから田中さんとのことが忘れられなくて。性欲の対象にしてたんだよ…。
頭ではいけないことだとわかってるんだけど、自分ではもうどうしようもなくて…だから、ひとこと謝りたくて…ごめんなさい」
一気に告白すると、そのまま○○は力が抜け切ったかのように椅子に座りこみ、うつむいてしまった。
しばしの沈黙。
れいなの瞳から涙が流れ出したのはその直後だった。
- 324 :In September :04/09/08 11:00
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「…ひどいよ」
シクシクと泣きながられいながつぶやく。
○○は当然の言葉だと思ってれいなの涙を受け止めた。
好きでもない男に処女を奪われて、しかも中出しまでされたのだ。
その上妊娠してるかどうかも怖くて確かめられなかったヘタレな自分はいくら責められてもしょうがない。
どんな言葉でも甘んじて受け止めよう。○○はそう覚悟した。
- 325 :In September :04/09/08 11:09
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「責任…ヒック、責任取ってよ」
さすがにこの言葉に○○は狼狽した。まさか妊娠?
いやそうなったのも、自分の責任だ。あそこで何も考えずにセックスした自分が悪い。
出産するにしても堕胎するにしても、高校辞めなきゃいけないし資金も必要だ。
腹をくくって○○は返事した。
「田中さんの人生は、俺が背負うよ」
すると、れいなはますます激しく泣き出した。
○○はとてもやるせない気持ちでいっぱいになった。
- 326 :In September :04/09/08 11:13
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「ヒック、違うよ…ヒック、○○くんの…バカ」
「え?」
「わたしの…わたしの気持ちも…ちゃんと聞いてよ、ヒック」
困惑する○○。一体何?なんなの?
とりあえず、ポケットからハンカチを取り出してれいなに手渡した。
話を聞かないことには何も始まりそうになかったからだ。
- 340 :In September :04/09/08 20:34
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涙をふいて、れいなは言った。
「○○くん…私のこと好き?」
「え!?いやあのその…」
突然の問いかけに狼狽する○○。
「…私のこと、好きでもないのにエッチしたの?」
「いやあの、そんなことないっていうかあのその(ry」
「…ひどい」
「ごめん…」
「なんで!?なんで謝るの!?」
「だって…俺に好かれても、田中さん迷惑だろうし」
「そんなことない!」
れいなは思わず立ち上がって叫んだ。
- 398 :In September :04/09/09 19:11
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「私、○○くんに抱かれてるとき、すごく幸せだった。
でも夏休み中、ずっと会えなくてさびしくて、せつなくて…
もしかしたら…って思ったけど、今日わかった。私…○○くんのこと、好きになっちゃった…」
れいなの告白に返す言葉の無い○○。れいなはさらに続けた。
「なのに…○○くん、『謝る』とか『申し訳ない』とか…それ聞いてなんだか悲しくなって泣いちゃったの」
「そうだったんだ…ごめん」
「またそうやって…ふぇ〜ん」
- 455 :In September :04/09/10 10:43
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「そうだぞ、あんまり女の子を泣かせちゃあかんで」
思わずどっきりする二人。教室の入り口から入ってきたのは担任教師の寺田だった。
「泣き声がするからなんやーと思って来てみれば…」
「いやあの先生、これはその…」
「わかっとるわかっとる、まあそんなびびるこたあらへん。別に説教するってわけやないで。
ただあんましお前が前向きにネガティブだからじっとしてられんかっただけや。
人間はな、よっぽどのことでもない限り『好き』って言われて嬉しくないこたないんや。
実際、お前も田中から告白されて悪い気はせんかったやろ?」
「はい…」
「いずれにせよ、優柔不断はあかん。男ならハッキリせぇ。ほな邪魔者は退散するで〜」
そう言うと寺田教諭は教室から出ていった。
- 457 :In September :04/09/10 11:01
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「○○くん…」
「先生はああ言ったけど、正直俺自身田中さんのこと楽しませられる人なのかどうかはわかんないよ。
だけど…ホントのこと言うと田中さんと一緒に遊んだりしゃべったりしたいなぁとは思う。
毎日顔合わせるわけだし、そのうえで田中さんに判断してって欲しい。
俺自身もその上で自分の気持ちを確かめたい。お願いします」
そう言って○○は頭を下げた。
再びれいなの目から涙がこぼれ落ち出した。
「ヒック…うん、それでいいよ…グスン」
「また、泣かしちゃったね…ごめん」
そう言って○○はれいなの髪をなでた。本人もよくわからないけど思わずそうしたくなったからだ。
「ヒック…嬉しい…だって、○○くん、あたしのこと大事に思ってくれてるんだもの…ヒック」
「そりゃあ大事だよ、だって俺の初めての相手だもの」
その言葉に思わず○○に抱きつくれいなだった。
「た、田中さん苦しいよ(でも嬉しい)」
○○もれいなの体に手を回して抱きしめた。
なんて小さいんだろう。そして暖かいんだろう。
そうしてるうちにようやくれいなは落ち着いたようだった。
- 458 :In September :04/09/10 11:08
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「あ、晴れてきたよ」
○○のその言葉でれいなは外を見上げる。
しとしとと降り続いていた雨はいつの間にか上がってる。
「一緒に…帰ろっか?」
「うん♥」
にひひと笑うれいな。
「やっぱり笑ってる方がいいな」
「ありがと♥」
そうして二人は一緒に帰り道を歩いた。
そしていろんなことをおしゃべりした。空白の夏休みの1ヶ月間を埋める勢いで。
「そういえば…『責任とってよ』って言ってたけど妊娠は…」
「ん?してないよ。ちゃんと生理来た♪」
「ハァ〜…マジで力抜けたよ。でもなんで?」
「それはね、あたしが○○くんのこと好きになった責任取って、って意味」
「そういうことね…これからはちゃんとゴム用意しておかないとな」
「えっち!(w」
「いやそういう意味じゃないって!」
- 459 :In September :04/09/10 11:19
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その後。
○○はまたれいなを泣かせるハメになった。
1ヶ月間、休み時間にいろいろしゃべったり昼休みに弁当一緒に食べたり
宿題を一緒にやったり(といってもほとんど○○がやったのをれいなが写してたんだけど)
休みの日は買い物行ったりと、とにかく行動を共にしまくったわけですよ。
そしたっけ、○○のやつ、本気でれいなのこと好きになっちゃってさ、あらためて告白したんですよ。
ほんでれいなも以前よりますます○○のこと好きになってたからOKの代わりに嬉し涙を流したというわけ。
まあクラスメイトならびに担任はもう付き合ってるようなもんだと思ってるわけで、
「いつまで待たせてんだよ!」「慎重すぎにもほどがあるじゃん!」とかさんざんつっこまれまくったのでした。
そうそう、この1ヶ月間、二人には何も無かったです。エッチなしの付き合い。
だけど○○はもしものときのためにちゃんとゴム常備するようになりましたさ。
最後にひとつ変わったこと。
○○がれいなのことを「田中さん」じゃなくて「れいな」って呼ぶようになりました。
れいなももちろん呼び捨てで呼ぶように。どちらからともなくごく自然にそうなったようです。
このあとまたいろいろあったりしますが、それはまたの機会に…。
从*´ ヮ`)<モドル