ベトナムデジカメ旅行記


1999.3.19〜3月23日(3泊5日)

第1日目

なぜにベトナム旅行なのか?その理由はとても簡単至極。約3年程前に慎吾が出ていた「ドク」を見たわが母親が「ベトナムって良さげなところね。フランス領だったこともあるんだからきっとお洒落なんと違うん?」と言った一言から実現したのです。旅行前に私は散々「ドクのロケはかなり大変だったらしい。この旅行はお母さんが言い出しっぺだからね。」と念押しをしたのでした。いや、私に後で文句を言われても困るもんで...

連休のせいで直行便のはずだったんですが、香港経由でベトナム入りとなったおかげで関西空港8時集合ってそんな無茶な!とりあえずツアー参加者は16名でその中の半数がどうやら先生の春休み旅行らしい。香港行きの飛行機の中でひんしゅくな人を発見!それは禁煙席とわかってながらもタバコをすぱすぱと吸うオヤジ。それにJ○Lのスチュワーデスも見て見ぬふりをするのに無性に腹が立ち、スチュワーデスを呼びつけて注意をさせる私って間違っている?

香港の新しい空港に着いたらそこは以前とは全く別世界のきれいでとっても広い空港。しかし、移動は自分の足+所々にあるムービング・ウォークというわけで、行き先を捜すだけで一苦労状態。お店などもブティック街かと思われるほど一流ブランド店が軒を並べているけど全然興味ないもんねー!それに参考までに値段を見てみたけど関空の免税店の方が少し安いくらいなので、まあ時間つぶしに見る程度でしょうか?そしてトランジットの飛行機はキャセイ航空のはずなのに、機体はベトナム航空で美しいアオサイを着たスチュワーデスさんたちがにっこり微笑んで出迎えてくれるんだけど、古そうな機体はいったい大丈夫なのか?

まるで、一昔前の地方空港のような作りのホーチミン空港に降りたつとむっとした暑さに汗がにじみ出てくるし、なぜかしら入国審査が異常に厳しいのです。名前を確認し、顔写真を確認しどうやらパスポートナンバーを確認し、私の後ろには増えつづける行列が...やっとこさ入国したら、私の横には「料理バンザイ」のたまに行くならこんな店のレポーターをしている女性タレントの吉○多香美さんが。細くて色が白くてかわいいです。彼女がウルトラマンに出演していた黒部進氏の娘さんとは思えませんでした。

家を出てから約15時間後にホテルにチェックインしたんですが、すごいんです。何がすごいのかといえばピンク色した高級ホテルの隣にはバラックのような建物があり、バスを降りるなりTシャツ3枚1000円、扇子5本1000円、サングラス5つ1000円、ハンモック1000円攻撃が。そして夕食に出かけるバスの隣をバイクに3人乗りで商品を持っておっかける若者達。先回りしてまたもや1000円攻撃。すごすぎる。そして現地ガイドさんからひったくり、かっぱらいが多いのでくれぐれも貴重品はセーフティーボックスへとの注意を受ける私たち。実際に背中のリュックを無理やりかっぱらわれた日本人観光客もいるらしい。気を引き締めようっと。


第2日目
ホーチミン市内から約1時間30分のところにあるクチの地下トンネル見学へ。その途中に生春巻き用のライスペーパーが道端に天日干しをしているのを目撃。道路はバイクと車ですごい排ガスなのに、なぜに道端に干すのか?こんなのを見てしまうと大好きな生春巻きを食べる勇気がしぼんでいく。そしてベトナム戦争の時に作られたという地下トンネルを見学。このトンネルはアリの巣のように3層になっていて井戸もひいてあるし、地下20m以上の深さになっているらしい。アメリカ兵対策として入り口は幅20〜30cmだから多分私は入ることはできないのではと言うほど小さいものだし、その通路の中にはインディジョーンズの世界のような落とし穴などがあるらしい。平和な日本に生まれたことをつくづく感謝したのでした。

統一会堂(昔の大統領官邸)からのメイン道路の眺めです。

写真からはよくわからないかもしれませんがすごいバイクの量でして、道を横断するのがすごく難しいのであの「ドク」の出会いのシーンがおこるのもすごく納得できます。
それにバイクはノーヘルで2人乗り3人乗りは当たり前なんです。そして排ガスがすごいので、マスクをするか強盗のようにハンカチを三角にしておおっているというすごい格好で乗っています。
最後に旅行の間に見た信号は2つだけでした。つまり信号がほとんど無いので乗っている人達のあうんの呼吸で事故を回避するという恐ろしい交通事情です。






その後市内観光を。駅のような作りの中央郵便局には椅子がたくさん置かれていて多くのベトナム人や観光客が訪れていました。ちなみにベトナムから郵便を送ると約10日間ほどで日本に届くらしい。それが早いか遅いかはよくわからないけど。そして電話をかけるベトナム人の姿が多いのは、家庭に電話がほとんど無いかららしい。この次に行ったのが楽しみにしていたベンタン市場。しかし治安状況は相当に悪いらしい。荷物を全て置き、イヤリングや時計といった貴金属も全てはずして入らないとやばいらしい。以前日本人男性観光客が市場を出た瞬間に腕時計が消えていたということがあるらしい。


ベンタン市場にて 

真中の赤いフルーツはドラゴン・フルーツといってキィウィのように小さい黒いつぶつぶが入っていて味も気の抜けたキィウィといった感じです。その右横にあるのが仏頭(カスタードアップル)といってこれまた甘くて美味です。ただし固い種が多いのが玉にキズ。奥にあるのがミルクフルーツといって、これまた甘くて美味。全てお初にお目にかかるフルーツばかりでした。ちなみに、仏頭は5個で100円、マンゴは7個で200円です。











中は相当広くてかなり薄暗いので本当に油断したら危ないという感じです。この市場の中で全ての生活必需品が揃うという点では、日本のデパートみたいなものでしょうか。
洋服、電気製品、貴金属、果物屋、生の肉をさばいている店、魚屋、米屋、お菓子屋、散髪屋、爪きり屋など様々なお店が入っています。あまり美味しくないお米ですが結構種類は豊富です。






第3日目
今日は自由行動なのでホテルが面している繁華街などをぶらぶらと歩き、オールドマーケットといった青空市場などをぷらぷらと見てまわりました。ショッピングモール(ただし日本にあるようなお洒落できれいなものではない)の中にはかばん屋、貴金属、電気屋、Tシャツ屋、運動靴屋など様々なお店が入っております。ベトナムにおけるTシャツの値段は5枚1000円が相場というチープなお値段になっています。しかしここから値段交渉をして米ドルで支払うと更にディスカウントしてくれます。ちなみにわが母上は寝巻きかわりに1枚1.5ドルでTinTin in Vietnamという柄のちょっと可愛いTシャツを購入。私もシルク製のチャイナ風ロングブラウスジャケットを購入。お値段は5ドル50セントなんで、もしかしたら一度洗濯したら着れないかもね。

また、お昼の2時を過ぎると繁華街といえども人通りがめっきり少なくなります。というのは直射日光が強いのと気温が35度以上超えるので歩いていると、帽子をかぶっていても頭がふらふらするのでここは無理せず一度ホテルに戻ってお昼寝をするとか、喫茶店に入って練乳入りのベトナムコーヒーなどでリフレッシュするのが1番!!


オールドマーケットにて 

疲れたらココナッツジュースでのどの渇きを癒しましょう!一個2000ドン(つまり20円です)冷えてはいませんが、少し気のぬけたポカリスエットという感じの味で結構飲みやすいです。
ただ、英語は通じないので筆談もしくは指文字で交渉して下さい。











オーダーメイドのアオサイです。 

同じツアーに参加した若い女の子からちょっとおばさんまでオーダーメイドのアオサイを作られましたので記念に1枚ぱしゃり。値段は交渉次第ですが約50ドル〜100ドル前後。素材はシルクです。

アオサイはウエストラインからスリットが入っていて、パンツはワイドな感じで結構涼しいそうです。ただし、しわになりやすいので座る時は要注意です。






4日目
今日は1番楽しみにしていたメコン河クルーズと果樹園観光です!しかしメコン河の水の色はほとんど泥と同じ色で、どうやらかかったりするだけでもお上品に育てられている人はかぶれたりするらしい。しかし、結構ゆれるので水がかからないようにするのは結構至難の技です。多分原始的な私は大丈夫だと思う。あと、ベトナムにはこのメコン河に橋を渡す技術が無いので車などが対岸に渡る場合は船に乗せて渡るという方法をとっているとのこと。

メコン河クルーズの船からの対岸の中州 

この写真ではちょっとわかりにくいかもしれませんが本当に泥色のメコン河と真っ青な空と白い雲のコントラストがとっても美しいです。但しすごく日差しがきついのでつばの広めの帽子と日焼け止め、そして虫除けスプレーは必需品です。









熱帯果樹園にて 

この熱帯果樹園には色々なフルーツがたくさん植えられています。これはジャックフルーツといいまして、ドリアンの親戚らしいです。味もドリアンを少し淡白にして食べやすくした感じですが時間がたつとかなり臭ってきます。

そのほかにはマンゴ、モンキーバナナ、すもも(ただし日本のとはかなり異なる)、ベトナム産柿、パイナップル、パパイヤなどなどとすごく美味しい香りがしています。

そしてこのジャックフルーツの前でフランス人観光客のおっさんに日傘をさした美人と写真を撮りたいと頼まれ、一緒に写真に入る羽目に。すいません、その日傘をさした美人というのは私のことでした!












こんな感じで熱帯果樹園の中を小船に乗ってクルーズすることができます。暑いのでベトナム風すげ傘をボートに乗る時に貸してくれます。

ただ安定がかなり悪いので乗る時には足元に要注意です!













ミトー地方名物の雷魚の姿揚げ

別名象の耳の形に似ていることから「エレファントフィッシュ」と呼ばれる川魚です。もしかして鯉みたいに生臭いのかなと心配していましたがからっと揚がっているので白身魚のように結構淡白な味でした。






このほかにももち米をバレーボールの大きさくらいにそして薄皮状に揚げたものに鶏肉を包んで食べるなど変った料理を食べることができました。ただ、食べている間中ハエとの闘いでした。でもどの料理もとっても食べやすい味付けなので日本人向きだと思います。

そして、この熱帯植物園に行く途中で少しカルチャーショックを受けたことを一つばかり紹介してみたいと思います。それはおトイレ事情です。大体ベトナムの地方に行くとほとんどの家にはトイレが無い、つまり野に出て用を済ますそうです。途中トイレ休憩となった食堂は一応トイレはあるんですが少し便器の形が変わっています。日本の便器に形は似ているんですが、床から少し上に出ているのでその便器の上にあがって用を済ましたのち、カメに貯めてある雨水をひしゃくですくって流すという方法です。そして備え付けの紙は新聞紙なので、デリケートな方はやはり多い目にポケットティッシュを持参されるほうがいいかと...


おまけ

これがPHOです。

毎朝気に入って食べていました。スープはかなりあっさり目になっているのでナンプラ(醤油の一種)と唐辛子を自分の好みの量を入れて味を調節できます。食欲が無くてもつるつると入るし、唐辛子で多分少しは脂肪を燃やせるしでかなりお気に入りでした。やはりお薦めはライスヌードルのほうが美味しいと思います。

このPHOは街の通りにも屋台のラーメン屋よろしくおばさんが座って作っていますし、どんな田舎に行ってもPHOという看板を見かけないことはありませんでした。ただ衛生面上、屋台はやはり避けたほうが無難でしょう。

お土産におすすめは、ベトナム料理を食べに行くと最初にサービスで出してくれる海老センの黒こしょう入りが中々美味ですし、おこし風のお菓子も結構評判でした。免税店やツアーで連れて行ってくれるお店はかなり高いので(それでも300円〜400円で買えますが)、スーパーでの購入をお奨めします。全く同じメーカーのものが1/3〜1/5の値段で買うことができます。

今回のベトナム旅行はそれ程アクシデントも無く、暑いのをのぞけば結構楽しめました。なにしろ今まで食べたことがない果物を7種類も食べるチャンスに恵まれ、それに今回食べた料理は本当にどのレストランも美味しくて大満足でした。そして何よりベトナム人のパワーに圧倒されました。飛行機で5時間弱ほどの距離ですので今度は北のハノイとかカンボジアやミャンマーとかに行ってみたいな!


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