Updated May 2, 1999


*最近見た映画
*My Friend’s View
*私のお気に入り


June-September

・メッセンジャー

いやーー久しぶりのホイチョイプロ作品ですが、最後まで肩が凝らずに楽しめました。もう剛ったらクールで抑え目の演技がかっちょええですわ。この映画を見たら誰でもがしゃーーーっと自転車でかっとびたいって思ってしまうほど自転車の魅力がよく出ていました。脚本的にはもうなんでもありでそれは無いだろうというのはありましたが、そんなのが気にならないくらいテンポがよくって楽しめました。それにエンディングロールまでじっくりと席に座って楽しめる映画っていいですよね。いやーー、映画館がツンドラ地帯でなければもう1回見たいとマジで思いました。

・STAR WARS EPISODE 1

青春時代の思い出の映画でもあるSTAR WARSの1話目にあたるEPISODE1は、やはりそれなりに面白いです。本音を言うと、第1作目や第2作目の方が好きですがそれでも十分楽しめます。このEPISODE1は今までの登場人物の解説版とでも言えばいいんでしょうか?ちょっとご都合主義の脚本には笑えますが、今まで知っている登場人物が出てくるとああ、こういうふうなつながりだったのねと妙に感心しながら見ていました。感想としては第1作目の特捜技術って約20年以上前なのにすごかったのねというのが正直なところです。

・催眠

原作を読んでから見に行きましたが、脚本は全く違っていたどころか催眠という観点からいうと相対するような気がしました。嵯峨王子という観点からいくと、映像はすごくきれいなんですが、この手の映画が苦手な私としてはかなり辛かったです。人を殺しすぎ!(笑)それもかなりエグイ殺し方でほとんど目をつぶっていなくてはなりませんでした。それにしても管野美穂ってこの手の役をやらしたら若手の俳優さんの中では右に出るものがいないんではないでしょうか?うーーん、はっきりいって吾郎ちゃんが出ていなったらこの映画は絶対に見に行かないタイプの映画です。もっと出演する映画を選んでーーーー!


April

・恋に落ちたシェークスピア
主演はこの映画でアカデミー最優秀主演女優賞を受賞したグゥィネス・パルトロウとジョセフ・フィアンズ。まず映像が美しいのと、脚本が面白いです。舞台及びロミオ&ジュリエットの脚本とシェイクスピアの恋愛が同時進行していくという面白い形態でした。シェイクスピアの余り日の目を見なかった頃に、恋愛することによって生まれた名作「ロミオ&ジュリエット」という新解釈が大変ユーモアに富んでいて面白かったです。それにシェイクスピア役のジョセフ・ファインズが結構私の好みだったりして。グウィネス・パルトロウは劇中のロミオ役をしていた時の方が美しく感じるのでした。あと、エリザベス女王役でアカデミー助演女優賞を受賞したのはご愛嬌ということでしょうか。

・Payback

主演はメル・ギブソン、監督はブライアン・ヘルゲランド(L.A.コンフィデンシャルでアカデミー賞脚本賞受賞)のアクション映画。アクション映画なんですが、メル・ギブソンが今までのイメージを覆すダーティーヒーローに挑戦!!文句無し面白かった。脚本がうまく作られているのと、カメラアングルがうまい。メル・ギブソンって背が低いんですが、本当に大きくカッコ良く撮っているんです。それに、一貫したポリシーの為に巨大な悪の組織に一人で挑んでいくのがかっちょいいんです。って書くとまるで現在放映中の「蘇る金狼」みたいですが、こちらの主人公のほうが世の中を知り尽くした大人で、ひょうひょうと潜り抜けていくんです。期待しないで見たんですが、面白かったです。


March

・ラッシュ・アワー
主演はジャッキー・チェンとフィフス・エレメントに出ていたクリス・タッカー。ストーリーは単純明快で悪に向かって2人が戦うというパターンなのですが、テンポがすごく良くてあっという間に終わりという感じでした。特にジャッキーってもうかなりのキャリアだから年齢も中年後半だとは思うんですが、アクションシーンはさすがだし、一方のクリス・タッカーのマシンガントークによるジョークもかなりのもんです。(但し早すぎて耳がついていくのがやっとですが)それに最後のおまけであるNG集も楽しめるので、娯楽映画としては誰が見ても楽しめると思います。

・グット・パートナー
主演はジョン・トラボルト、エマ・トンプソン、キャシー・ベイツ(多分)という豪華ラインアップです。しかし、この邦題をよく付けられたなと感心いたします。そりゃ、割れ鍋にとじ蓋といえばそれまででしょうが...エマ・トンプソンはかなり好きな女優さんでしたので、この映画を見終わって少しがっかりしてしまいました。ジョン・トラボルタは相変わらず首がなくって大きいし。この大統領選を戦って大統領になるというストーリーは実際にあったとしても全然不思議ではありません。それにこの主人公の大統領候補夫妻はあたかも現在の米国大統領をモチーフにしていると完全にわかりますもの。何だか洒落になんないのではと見ていて思いました。うーん、お金出してまで見る価値は...?です。

・SHINE
1996年度オーストラリア映画。実在のピアニストであるデビッド・ヘルフゴット氏の自伝的映画です。映像が美しくスローの使い方や水の使い方がすごく効果的です。しかし、この映画で1番心に残るのは珠玉のクラシックのピアノの音色です。これだけでも見る価値があると思います。特にヘルフゴット氏のライフワークともなったラフマニノフ ピアノ協奏曲 第3番が要所要所で流れ、そして私が挫折したリストのハンガリー狂詩曲など素晴らしいです。しかしこの映画を見て最近読んだ「五体不満足」の著者の両親とこのヘルフゴット氏の両親の子供の育て方に対する違いを痛感しました。ヘルフゴット氏の父親はピアノは最終的には勝たなければならない、いくらアメリカやイギリスの有名音楽院から入学を認められても家を出て行くことは許さないなどと、ただ単に子供を所有物としかみなしていないなどというのを見ていてこれじゃいけないよなと思っていたら、やはり子供の精神に大きく影響を与えますよね。単なるクラシックの映画だけではなく、人間関係或いは親子関係のドラマとしても面白いと思います。

BOYS
ウィノナ・ライダー主演。共演には「刑事ジョン・ブック」で事件を目撃した少年役を演じたルーカス・ハース。一応ジャンルとしては青春映画に入るんでしょうね。少しミステリアスタッチにしているので結局どっちつかずという感じでウィノナ・ライダーの魅力が全然いかされていませんでした。しかし、草原で倒れていた女性を寮に連れて帰るなんぞは通常考えられません。普通は救急車を呼びますよね。ストーリー自体に無理があるし、登場人物のキャラクターに今ひとつ入りこんでいけませんでした。


January−February

・You Got Mail
主演メグ・ライン&トム・ハンクス。メグ・ライアンが出演してきた「めぐり会い」や「恋人達の予感」路線の映画ですから、結末はほとんどわかったも同然ですから安心して見てられました。それに相変わらずメグ・ライアンはあの年齢にしてはかなりキュートですし、トム・ハンクスもいい感じですしね。今回の題材は今や多くの人が使っているe−mailが題材で、まあちょっと前の連ドラを思い出してしまいましたが。まあ、ハート・ウォーミングでほっとできる映画なので恋人同士にいいかもね。それに久々のキャロル・キングの主題歌がすごくいいです。(彼女のタペストリーというアルバムは私の中のアルバムベスト10の中に入っています)


・ベルリン天使の詩
天使でいる間は白黒で撮ったことによって、映画自体に奥ゆきが出たと思います。しかし、見事に私の中にあった天使という概念を打ち砕いてくれました。でもこの映画で人生死なずにずっと魂だけで漂いながら、他の人間の考えることがわかるというのも辛いものだなと思ってしまいました。何だか少し哲学的に人生というものを考えさせられてしまう映画です。エンディングもすごくいいです。この手の映画はやはりヨーロッパがお得意です。こちらもレンタルDVDにて。


・Get Shorty
主演ジョン・トラボルタ。パルプ・フィクションで見事復活されたジョン・トラボルタですが、昔の面影は何処?という感じに愕然としてしまいます。この映画に出演されているのは結構大物の方々なんですがコメディになりきれていないところが見ていて退屈さを誘ってしまうんですよね。テンポもいまいちだし...借金を取り立てに行ったはずなのに、何故か無類の映画好きがこうじて映画プロデューサーをしてしまうんですが、内輪うけする映画カルトQぶりにいまいち乗って行けなかったな。やっぱり、サタデーナイト・フィーバーやグリースの頃を知っていると見ているのが悲しくなってしまいます。レンタルDVDで見たのですが、やはり画像はすごく鮮明で、その後にテレビを見ようと思ったらその画像の粗さに目がくらくらしてしまいました。

November-December

・6 Days 7 Nights

主演ハリソン・フォード。でもお願いですからハリソン様、「ロマンシングストーン」と何かを足して2で割ったような2番煎じの映画には出ないで下さいませんか。ハリソン君は、ハンソロとインディ・ジョーンズという余りにも有名なヒーローを既に確立されているのですから。ただ。リゾートが美しいというだけでなんのストーリー性もありませんでした。


・The Truman Shaw
ジム・キャリー主演。私は、はっきりいって何故あれだけジム・キャリーがアメリカで受けているのか理解できません。笑いのセンスが違うのか。唯一許容できたのが「マスク」で、あとは...でも、今回の映画でのジム・キャリーはかなりいいです。トゥルーマンという人物を見事に演じきりました。ここのところ少し落ち目になっていましたが、起死回生のヒット、多分オスカーにノミネートされると思います。ただこのテーマは現代のマスメディアの在り方を考えさせると思います。芸能人や有名人は多かれ少なかれこのような状態にあるというのではないでしょうか?

・Hope Floats
主演はサンドラ・ブロック。そんなに美人ではないんですが、惹きつけられます。結構今好きな女優さんです。この映画では夫の愛人からテレビの公開番組で離婚を迫られ傷心で田舎へ戻って、子供との関係、母親との関係、昔の友人達との関係を修復しながら、自分を取り戻し成長して行く女性を演じています。


My Friend’s View

ここでは友人のN嬢の寸評を紹介します。様々なジャンルの新作映画をよく見ているN嬢は結構辛口でございます。旧作には強い私ですが、新作はちょっと弱いので助けてもらっています。今回は1998年度映画の総括です。

・ブラス
これは超おすすめ。話が単純なんて言われていましたが、「別にいいでしょ、そんなこと!」って言い切れる映画です。音楽が好きな人なら絶対楽しめるはず。私は2度見に行ってサントラも買いました。主演は「トレインスポッティング」のユアン・マクレガー。彼は目下私のお気に入り男優No.1であります。スターウォーズの新作にもオビワン役で出演予定とのことです。

・日陰の二人
「タイタニック」のケイト・ウィンスレットとクリストファー・エクレストン(「シャロウグレイブ」に出ていた天井に住んでいる変なヤツ役の人)が主演。イギリスもの。ケイト・ウィンスレット美し−−−−−−い。今は太って見る影もないという話だけど、本当なんでしょうか?結婚式の時の写真はやや太り気味という程度でしたけどね。話はかなり暗いです。古い話だけど普遍的なテーマが潜んでいると思う。人生に悩める人に是非見て欲しい映画。後で落ち込んでも知りませんが…(ウィンスレットすごいことになっています。すごいボリュームですbyボルケーノ)

・エイリアン4
監督が「デリカテッセン」のジャン・ジャネ。それで期待して見に行った人も多かったんじゃないでしょうか?私ははっきり行って落胆しました。全然面白くなかった。後ろの席のカップルがずっとしゃべっているのにも腹が立ったしね。それも頭悪過ぎの会話。つまらん映画に馬鹿な客、ほとほと疲れました。(それはお気の毒でした。多分私だったらそのカップルに血の雨が降っていたのでは?あと、デリカテッセンは私も好きですbyボルケーノ)

・不夜城

私は別に金城武のファンではありません。前に「天使の涙」を見たとき、もしやし・・・と思っていたのですが、確信しました。彼は大根だと。(クレームはN嬢までbyボルケーノ)この役は上川隆也(NHKドラマの「大地の子」に出演)の方が似合いそうなんて思ってしまったのでした。椎名桔平様にはつまらない映画に出ないでとお願いしたい。とにかくあのヅラなないでしょう。あのヅラはっ。

・普通じゃない
ユアン・マクレガー&キャメロン・ディアス主演。軽いタッチのロマンチックコメディ。とにかく衣装のセンスが抜群です。「ドレスポ」では、ジャンキーだったユアンがなんせグッチですもん。でもユアンとディアス、私にはどうしてもお似合いに見えませんでした。

・LAコンフィデンシャル
LAなんで言っているわりにはスターの出てないこの映画。「ナインハーフ」のキム・ベイシンガー(老けたっ!でもお美しい)と「ユージュアル・サスペクツ」のケビン・スペイシー(おおっ・・・渋いっ)しか知っている人が出ていない。でも中々いいですよ。楽しめます。やっぱり脚本がいいのでしょうか?原作はJ.エルロイです。この映画が気に入った人はエルロイのロス4部作読んでみましょう。


私のお気に入り

私ことボルケーノがこれまでに見てきた映画で良かったと思ったものを紹介したいと思います。とりあえずは、BEST 3を紹介します。

第1位 太陽がいっぱい

言わずと知れたアラン・ドロンの出世作です。この映画を初めて見た時(確か中学生だったと思いますが)、この世の中にこんなに美しい人がいるのかと頭をハンマーで殴られるほどのショックを受けました。私のHPの名前もこの「太陽がいっぱい」のフランス語名です。世間一般的なアラン・ドロンに対する評価というのはハンサムだけど大根だと思いますが、初期の頃の作品(この映画やビスコンティの「山猫」、ゾロくらいまで)は本当に素敵です。決して大根ではありません。この映画では彼の人生そのものであるかのように、ハンサムだけど貧乏な若者の役を等身大に演じていました。それになんといっても、音楽、美しい映像、凄みさえ感じさせられるアラン・ドロンの美しさが一体となっています。見たことが無い人は是非見てください。

第2位 スティング

主演はポール・ニューマンとロバート・レッドフォード。このコンビは「明日に向かって走れ!」等でも共演していますが、息がばっちり合ってベストカップルといえるのではないでしょうか?この頃はレッドフォードは今ほどビッグになるとは思われていなかったのではないでしょうか?ストーリー展開の面白さをあの名曲「エンターテーナー」がさらに盛り上げます。やはりいい映画にはいい音楽です。ストーリーを話すと面白く無くなるので触れませんが、絶対にあっと思わされる筈です。

第3位 ローマの休日

主演はオードリー・ヘップバーンとグレゴリー・ペック。多分ほとんどの女性がこの映画を好きだと思います。本当に可憐なオードリーとちょっと歳をくったペックとの共演という意外さが気にならないほど素敵なストーリーでした。なんたって、庶民になってからのオードリーが魅力的です。何回見てもあきない映画です。

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