平井堅コンサートネタバレレポート
2001.10.5 武道館
本当だったら大阪のコンサートに行くはずだったのに旅行のために残念ながら断念。そして行きたいけど日程的にキツイためにチケットを取るかどうかちと悩みましたが、チケット取れて本当に良かったぁ。席は前から9列目とはいえアリーナJブロックだから1番右のゾーンだからステージすらも無いので見えないだろうなぁ、まあ歌がメインの目的だからお姿が見えなくっても仕方ないねぇと友人と慰めあっておりました。その上、ステージ奥に設けられたスクリーンは櫓で見えないし...しかーーし、武道館ってステージからの横幅も縦幅も結構コンパクトなので端っこのアリーナでも奥のステージに立たれてもなんとか見える感じ。近くに移動してきてくれたらもうあのちょっと見た目外人ぽい濃いお顔がくっきりはっきりと見えました。で、やっぱり外人みたいじゃーん。(笑)
定刻通りにコンサートはスタート。いきなりステージ奥から登場した平井堅の衣装は白のスーツに白のボルサリーノハット。えっとちょっと目イタリアのマフィアのチンピラっぽいんだな。お帽子は無い方がモアーベターね♪byおばちゃま。(笑)しかも登場と同時にオールスタンディング、上からは銀テープが降ってきた。センター付近のアリーナでは歌そっちのけでテープ争奪が...どことも同じ秋の夕暮れ。(笑)そして結構アップテンポ系の曲が続いて会場内はずーーっと立ちっぱなし。うーー、もしかしてゴスペラーズのコンサートの悪夢再びか!?スマコンだったらずっと立ちっぱなしでも大丈夫なのに、なぜに他のコンサートだと疲れを感じるのだろうか!?(笑)初期の頃の曲は知らないけど、歌がうまいから知らなくっても全然OK。しかし、ギター1本のみのアコースティックで歌った故郷を思い出させるような歌詞がじーんとする「キャッチボール」やピアノ伴奏だけのジョン・レノンの「イマジン」は座ってしっとりと聞きたかったな。イマジンは英語でだったけど、英語もうまいし、心に染み入るような歌声。
そしてトークタイム。武道館つながりということで平井堅のマネージャーはその昔武道館で行われた岩井小百合デビューコンサートに来たことがあるそうな。何せ観客が総勢20人の中の1人。うわっちゃ、武道館に20人って寂しすぎるぅーーー!そして今回のコンサートツアーの時に実家に帰った時の話など、微妙ぅーーーなトークなんだが自分で一人突込み落としをして会場からの笑いを誘う平井堅なのであった。そして遠くのお客さんもちゃんと見えてるよーーーー、そこのお客さんの衣装は白でしょなんて、どこかで聞いたようなセリフが...
そして今度はしっとり系をということでお座り下さいと...ほっ、このお座り下さいという言葉が好き。みんなが座れば、ステージ上の平井堅もよーーく見えるし、歌を聞くのに集中できるし。で、バラード系はそりゃもう、歌声だけでいってしまうね。声に色気があってセクシーなんだもん。それに高音部がキングトーンズだっけ?みたいになんであれだけ出るんだ?ってくらい音域がメチャクチャ広い。そしてあの聞き慣れたイントロが...ああ「楽園」だ。思わず私の目には堅井堅がだぶって見えてくる。そして平井堅の自己申告で、どうして堅井堅が似ているのかがちとわかったような気がした。それは平井堅もちょっと猫背で前体重なのにどうやら関係がありそうな感じ。そして「Kiss Of Life」はあんなに軽く伸びやかに歌えたら、そりゃ歌うのが楽しいって思えるほど素敵だ。それにバックにホーンズビーがいるなんて、紹介されるまで気がつかなかった。バックボーラスの外人さんたちもノリノリですごいパワフル。セットとかがシンプルだけに本当に歌で直球勝負!ノリノリ系になると会場全体で一緒に手を振るし...しかもそれはSMAPのオリスマの時と一緒のあの動き。ただあのアンコールの時の動きの半分くらいのスピードなのでちとだるい。センターで歌うだけではなくって何回かサイドに移動して端のお客様にもアピールしてくれるし。
最初のアンコールで私が好きな「LOVE LOVE LOVE」の最初の一節をアカペラで歌い出した途端に、背中がぞぞぞぞぞぞっとしたかと思ったら余りのすごさに鳥肌が...これが教会の中とかだったらもっと凄いんだろうなぁ。次の曲はかのNYテロ事件に対してのコメントを述べて、平和と愛を祈ってと言って歌ってくれたのがアンコール2曲目の曲。曲名知らずだけど、会場に英語の歌詞のところを会場に要請するという憎い演出。ああ、なんて曲か知りたい。
会場からのものすごい手拍子でダブルアンコールには平井堅1人が登場。そしてピアノに座ってひきだしたのは我が母上が1番好きな「even if」。ああ、母上悔しいだろうな。そしてこの曲で私と友人の間では勝手に平井堅ストーリーを作りあげてしまったのであった。それはピアノを弾きだし、歌い始めた堅ちゃん。段々ブレスの音が大きくなり、私はよく音を拾うマイクなのかしら?でも、ブレスの音まで色っぺぇと思っていたのであった。一方、友人は最後になって息が苦しくなってきたのかと思ったらしい。で、真実はとうとう歌が止まり、しばらく静寂と共に聞こえてきたうっ、うっという声。え”っ、もしかして泣いてるん?会場からは堅ちゃーーん、頑張ってーーー!の声が...そしてゆっくりとピアノをひきだし、歌をスタートした堅ちゃん。でもブレスはやっぱりちと荒いのであった。そして歌い終わり、そっと後ろを向いて涙をふく堅ちゃん。聞いているこちらまでこの歌の情景が浮かんでくるような、いい歌でした。
そしてこの涙についての私と友人の平井堅ストーリー。きっと堅ちゃんは幼馴染がずっと好きだったけど、全然歌手として売れなかったために売れたら好きだよと告白しようと思ってたの。そしてやっとヒット曲が出て、彼女に告白しようと思って彼女に会ったら、彼女は今度結婚するのって嬉しそうに素敵な笑顔で告げたの。そして彼女はそんな堅ちゃんの気持ちには全然気付いてなかったの。もし知っていたら...てな感じ。きっと実体験に基づいている歌なんだろうなぁと勝手に思ってしまいました。
もし何かの機会があれば是非平井堅のコンサートをお試しあれ。絶対に損はしないと思います。それほど声に色気があって素敵だった。