DAWN観劇レポート

2001.11.27 ドラマシティ



あらすじを簡単に書くと、主人公のダイアンはNYに住むコンピューターを用いた売れっ子シンガーソングライター。そんなダイアンは人が信じられなくなり、閉じきった空間の中で生活をし、コンピューターを使った音楽しか作られない状況に陥っていた。精神的に追いつめられた彼女にとってあとは死ぬだけという状況。ある日、PCのメールにマハピヤ・ルタという見知らぬ少年からのメールが届き、そこには謎めいたメッセージが...そしてストーリーはその少年が体験してきたシーンにフラッシュバック。

ネイティブとのハーフだった母親がなくなったために施設にひきとられそうになった少年マハピヤ。彼はそれを拒み、逃げだし、森へと向かった。たった1人でのネイティブ・アメリカンとしての生活に心細いマハピヤの前に何かとひとなっつこい犬が現れ、彼の友達になる。そして森での生活にも慣れた頃、白い鹿に遭遇し、憧れをいだく。そして自然の中での暮らしに慣れた頃、人間達が狩猟にやって来て、そしてその火の不始末から森が火事に...逃げ遅れた白い鹿が気になったマハピヤは危険を省みず、助けに行きそのまま帰らぬ人となる。そしてダイアンは思い出すのであった。マハピヤこそ、昔自分が田舎での暮らしが嫌で街に出た後、会わないまま亡くなってしまった弟なということを。そして弟が送った生活を見ることによって、自然のすばらしさを改めて知るのであった。そしてNYに戻ったダイアンは生まれ変わって閉塞的な生活からの脱出を試みるのであった。

まず、姿月あさとがダイアンとマハピヤの2役なんですが、どうしても私にはダイアンが女性には見えなかった。ダイアンって女性よね?そしてストーリー展開がなんとなく焦点ぼけてて、見ていてのめり込むというような感じじゃなかったのよね。一言で表すとしたらまったりしていた。(笑)そして森の動物が出てくるシーンなどはダンスがふんだんに取り入れられていて、またそのダンスもかなり上手いので凄いなぁと思いながら見ていたのですが、なんとなくその踊りとかを見ているとらいおんキングを思い出してしょうがなかったです。とにかくアンサンブルの人たちがかなりダンスが上手い、歌が上手いのでもう少しインパクトのある脚本だったらもっとその良さが活きていたのかもしれないかな。ちとこの脚本ではこのアンサンブルはもったいないかなと思ってしまいました。初見の姿月あさとさんは流石に歌が上手い!元男役だけあって白のパンツスーツ姿がりりしい。でもやっぱり演技も歌い方も宝塚って感じが抜け切れていないんですが、観客のほとんどは宝塚ファンだから、それでいいのかもな。そして誰が美味しいってコミカル役で笑いを誘っていた平沢さんだと思います。しっかり犬になってましたもの。(笑)私としては前回同じ謝さんの演出でみた「天翔る風に」がすごく良かったので、かなり今回の作品に関しては裏切られたって感じです。

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