ワンマンの治療

5 重症度分類

1期 ワンマンを自覚していない状態
ワンマン経営者としての行動特性を示しているが、本人がそれとは気が付いていない段階。実害があまり発生していないため周囲の人物、従業員もそれをとやかく指摘することは無い。この段階では会社にとって大きな弊害とはなっていないので大きな問題とはならない。ワンマン経営の潜在期である。しかし、ワンマン経営者としての行動特性がひどくなるに従い、病状は次の段階へ進行する。

2期 ワンマンを自覚するが、自分のワンマンを否定する状態
ワンマン経営による弊害が明らかになりつつあるため、周囲の人物や従業員から直接的または間接的表現によりワンマン経営を指摘され、ワンマンを自覚するようになる。しかし、これはワンマンではないと否定する葛藤状態となる。ワンマン経営の弊害を明確でないにしても自覚しているため、自己抑制が高い人間であれば自力で軽快する可能性はある。しかし、自己抑制がない場合には病状は次の段階へ進行する。

3期 ワンマンを自覚するが、ワンマンを自画自賛する状態
この段階では開き直り、自分がワンマンであることを受け入れ、それを弁護するようになる。自分の会社だから自分の好きなように振舞うのが当然であると考え、遠慮することは無い。従業員は口出し無用となり、もはやワンマン経営を誰も止めることはできない。自力で回復する可能性はすでになく、末期症状である。


現在のところ治療法は見つかっていない、不治の病である。
死ぬまで直らないと思われる。

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