Whitesnake and the way I walked along

それにしてもスワローズ。今年は優勝してくれそうでとても嬉しい。せとやんがリジボに加入して、いろいろしゃべっているうちに、せとやんはかなりのスワローズ・ファンだということが分かって、それが嬉しかったことの一つです。ひとまず、G党じゃないということだけでも、仲良くできそうで良かったです(笑)。私はどちらかと言うとサッカー・ファンなので、プロ野球を観戦に行ったりすることはほとんどないのだけど、どれか一つと言えばスワローズ・ファンです。なんていうか、チームカラーが好きなんですね。あんまり体育会系っぽくなくて、サッパリした普通っぽい感じの人が多い気がするのです。

それから、Ian Paice在籍時のWHITESNAKEが好きという点でも共通していて、これもとても嬉しかった。今でこそCHICAGOTHIN LIZZYという私にとって不動の“心のバンド”があるわけだけど、 そうなったのは実は社会人になってからで、その前はWHITESNAKEこそが心のバンドでした。 それもアルバムで言えばTROUBLEからREADY AN' WILLINGまでのWITESNAKE

それよりも前の高校生時代は、DEEP PURPLE(リッチー時代の)から繋がる一連の?メロディアス系?ハードロック、RAINBOWとかALCATRAZZDIOMSGOZZY OSBOURNEとか、そういうのをよく聞いてたんですよ。あとはやっぱりメロディアスなんだけど、もっとポップ寄りななEUROPEVANDENBERGBON JOVI、それから忘れちゃいけないGIUFFRIA(笑)。そういう時代に出会い、そういう年頃だったからこそハマったのが86年の「サーペンスアルバス」でした。これが実質的なWHITESNAKEとの出会いでしたね。あの頃は“ああいうWHITESNAKE”が大好きだったなー。そうそう、そういえばJohn Sykesを知ったのもそれによってでした。

それがいつの間にか、大学生になると聞く物の幅が拡がって、THE DOOBIE BROTHERSのようなアメリカン・ロック、もっとソウルっぽいHALL & OATES、更にブッラクなEARTH,WIND &FIREなんかがフェイバリットになった。そうやって段々とSoulFunkBluesというようなキーワードのバンドに傾倒していくんだけど、そうなってみると、初期のWHITESAKEこそが僕の感性に最もフィットするバンドだと自覚するようになったんですね。

WHITESNAKEが魅力的な理由はいろいろあるんだけど、まずはDavid Coverdaleの歌がハートフルであること、楽曲にBluesという根っこがしっかりとありつつとてもキャッチーであること、そしてあの時代のメンバーがそれぞれ個性的でいつまでも飽きないことかな。スライドの名手Micky Moody、メロディアスなギター弾きで名コンポーザーのBernnie Marsden、オルガンの神Jon Lord、細かいフレーズで独特なグルーヴを生み出すNiel Murley、そしてドライヴ感が最高なIan Paice。完璧です。

それともう一つの好きな理由が、ロック・バンドのライヴというものの楽しさみたいなことを初めて意識させてくれたバンドだからかな。とにかくLIVE...IN THE HEART OF THE CITYは飽きずによく聴いたなー。ノリのいい曲、しっとりと聴かせる曲、みんなで歌う曲、ブルージーな曲、みたいなバランスがとても良いのですよ。特にオーディエンスが歌で一緒に参加できるような曲がいっぱい用意されてるのがいい。Love Hunterとか、Ready an' Willingとか、Ain't No Love In The Heart Of The Cityとか、今になって聴けばありがちなパターンってことだけど、当時はすごく感心しました。

非常に芸術性の高い音楽とか、カリスマ性の高い音楽とか、どえらい刺激的でテクニカルな音楽とかを有り難く拝聴させていただくことも一つの音楽の楽しみ方だけど、僕はやっぱり演奏する人と聴く人がリラックスした雰囲気で一緒に音楽を楽しんで、お互いが楽しめることがライブのクオリティとか楽しさを更に上げていくみたいな状況が理想のライヴだなー、とそんなことを考えるようになりました。まーなんていうか、僕にとっては、WHITESNAKEはそういうバンドで、ライヴの原型、教科書みたいなバンドです。

さて、そんなわけでTHE LIZZY BOYSあさってはライヴです! たぶん今までのライヴで一番たくさんの曲をやることになります。もちろん初めてライヴでやる曲もあるし、普段のリジボ編成ではできないようなレアな曲もやります。でもそんなことより、僕もライヴの楽しさとかを初心に戻って思い出したところで、あさってのライヴを思いっきり楽しみたい。みなさんも是非一緒に楽しんでください!

24th.Aug.'01 KUBO,"Uma"Takuo