Snowyがやって来る!!

みなさん、こんにちは。The Lizzyboys久々ライブも近づいてきましたがいかがお過ごしでしょうか。メンバーも当日皆様とお会いできるのを楽しみにリハに励んでおります。是非遊びに来てください!!

さて、タイトルにも掲げましたが我が憧れのギターリスト Mr.Snowy Whiteが来日します ねぇ・・・ロジャー・ウォータース氏のツアーバンドのギタリストとしてですが。あの極上のギタートーンが生で聴けるのですよ!

スノウィって歴代リジィギタリストのなかではなんか地味で加入した時期もあんまし良くないしってなカンジでどうも追いやられてるみたいですが、今の僕にとっては元リジィという肩書きが関係ないくらいリスペクトしてしまうギタリストなのですよ。あのギタートーンはちと言葉では表せない、という表現が情けないくらい素晴らしいです ・・・といっても最初からそんなふうに思ってたわけじゃないんですがね。

Chinatownを初めて聴いてそしてそれからしばらくは曲自体にばっかり耳がいって(We will be strongSuger bluesでさえも!)、あんましギターがどうこうって思ってなかったんですよね。なにしろ当時僕のギターの基準はマイケル・シェンカーだったわけで、スノウィのプレイもたとえばスコットDancing in the moonlightにおけるソロみたく印象深く残らなかったんですよ。

そんなスノウィのギターを意識し始めたのは、友人とCDの貸し借りを頻繁にしていたころその中のフリートウッド・マック、そうPeter Greenのギターを好むようになってからでした。泣きのフレーズといえば前出のマイケルやそれこそStill in love with youだったわけですが、グリーンとの出会いによってブルーズ特にマイナーブルーズの響きを好むようになってたのですね。そんな耳が出来てきた頃、例のTrouble boysのシングルを入手し たんですが、このB面のMemory painという3コードのマイナーブルーズにおけるスノウィのソロを聴いてぶっとんでしまったのでした。「スノウィさん、わたしが間違っておりました」状態でした。この曲ではフィルは何を歌ってもカッコいいのだということを再認識したのでもあります。これを機会によぉーく聴き返しましたねChinatown,Renegade 両アルバムを。(なんかヘンなパターンね)

そしてブートの話で恐縮なのですが、80年ごろのライブで、はそれまでは大人しくというかソツなくプレイしているのが、Still in love with youのソロになったトタン、気持ちヴォリューム上げ目で’まぁ俺の得意なプレイ聴いてくれよ、こんなんがや りたいんだよ’ってなカンジでノビノビと歌い上げるのですよ。Memory painもそうですが、トーンといいフレージングといい構成(アドリブだと思うけど)といい、そして独特の間といい、コレはホントに名演だと思いますねぇ。それからはソロアルバム ピーターのソロアルバムといったカンジで聞き入っていったのでした。特にライブでののトーンは艶があってマイルドで心地よい歪みでグレイトなのですよ。

スノウィの人選に関して、確かスコットフィルとともにPink Floydのツアーを見て凄いギターがいてそれがスノウィだったみたいなことを言ってたと思うのですが、Dave Gilmore氏とタメを張るようなプレイをしていたのであればやっぱり関心を示すでしょう ね。それを強く感じたのは、後にスノウィのベストに収められたフロイドPigs on a wingのギターソロを聴いてでした。文字では表せませんが美しいとだけ強く言っておき たいです。

そう思うとやはりスノウィリジィに加入したときにハードな路線にいったことはリジィにとってもスノウィにとってもあまりよくなかったのかもしれないっすねぇ。決して人選が悪かったとかじゃなくて、時代やバンドの要求していたものが噛み合わなかったというか、惜しいというか。スノウィ中心の曲をやって欲しかったとは思いませんが、もっと面白いこと出来たんじゃないかなって勝手に思います。言ってしまえばスノ ウィのバンドにおける影響力もあまり強くなかったのしょうね。皮肉にも脱退後発表したソロシングルがヒットしてしまったのも彼らしいっすね。かたやバンドがほぼ解散に向かっているという状況・・・。とはいえ彼が参加した2枚のアルバムでの曲やプレイ は今となっては僕には重要であり、基本です

何はともあれ、若い頃スウェーデンから裸足のままヒッチハイクで地元に帰ってきてオフクロさんにみっともないと叱られてしまったスノウィのプレイを、彼の個性が生かせるであろうステージで生で見れると思うと興奮を隠しきれないのですよ!

それにしてもWhite Flame(白き炎?)とは良く言ったもんですねぇ。ピッタリなネーミ ングではありませんか!!もし雑誌の取材を受けるなら、今だからこそはなせるリジィ時代の想い出も話してもらいたいものです。

ちなみに今も僕を興奮させてくれるスノウィのプレイが聴ける上記以外の曲を挙げておきましょう

柴田 哲史