SHI:BA、Philを想う



このTHIN LIZZY とはのページになんか書けといわれても何を何からかいてよいのかさっぱりなのです。
長い間彼らのファンでいるのだから彼らについてそろそろ端的になにか書けるはずなのに・・・。
というわけで、とりあえずは最近(というか昨日今日)思ったことなど徒然なるままに書こうかなと思います。(許される?)

僕が持ってる彼らの作品って大半がレコードだったので、最近CDで買い直すことにしたんですよ。コピーにも好都合だしね。
んでまずは サギ師ジョニー をとりあえずゲットしてきたんですが、何度も聴いてるし目にしてるはずなのに妙に新鮮に接することができました。
音もよかったからかもしれないけど今回は改めて’歌詩’が重要だったみたいです。(日本人にとって歌詩カードは大切)

'THE ROCKER'フィルの歌詩に対する評価が非常に高いことはとても有名ですよね。
その評価のキーワードとしては 歴史、伝承、経済、政治、文学、アルバムコンセプト・・・なんかがあげられてきたと思います。
詩集を出してることも。
でもそんな高尚というか仰々しい題材ではなくて、もっと身近なことについて書かれた作品ほど魅力的だし、彼の才能を際だたせてるんじゃないかなぁ・・・と今回感じてしまったのです。

例えば JOHNNY THE FOXの場合は BORDER LINE 。
恋人とうまくいってないことをバーでアルコールをあおりながら自分もしくは誰かに語りかけるといった(歌詞として)わりとありがちな、そして下手するとダサくなりそうな内容についてなんだけど決してそうならないのは状況設定とか、言葉の選び方とか、運びかたとかが巧みであるからだと思うのです。
なんかとても説得力があるというか・・・僕は評論家じゃないしましてやネイティブじゃないから感覚でしかつかめないわけだけども・・・要するに'キュン'ときてしまうのです。
情景をたやすく想像させてくれるし、おまけにフィルの人生観とか人柄(勝手だけど)をうかがわせてくれる。
これは内容が身近で、誰にでもありうることをフィル独特(という言葉でしか言えないけど)の表現で曲にするからだと思うわけです。
 
僕が彼の詩の訳を(わりと)理解してて大好きなものは他にいまんとこ DOWN TOWN SUNDOWN,HONESTY IS NO EXCUSEなど(たったそれだけかい!)なんですが、逆にこの楽しみ(フィルの言葉を知る)が残ってることに幸せを感じてしまったのです。
まぁ随分まえから似たようなこと言ってたけど今回改めてそう思ったわけです。
意識しないと出来ないことだし。

彼の曲にはいつも救われてきたし、彼の作品は僕を決して裏切らないのだ。

                 99/10/23   SATOSHI SHIBATA