山陽特急ファン
2017.08.19再編集

小さな鉄道

今(2017年)から40年前の春、北陸の片隅でひとつの鉄道の終焉がありました。
尾小屋鉄道・・・石川県に存在した軌間762mmの軽便鉄道
国鉄小松駅の裏手から白山の方向へマッチ箱のような車両が走っていました。


尾小屋鉄道の鉄道部品

尾小屋鉄道廃止直後、小松市駅前のデパートで部品の展示&即売会があり
私が訪れた時には、主要なアイテムは全部売約済みになってました。
それから何用があったのか、数日後に再びデパートに行ってみると、
これらのアイテムが追加されており、迷わず買ってしまったという経緯です。



1.タイプライター

otetsu_tywt1.jpg
ひと昔前の駅ならどこでも見かけられた日付器で、
手に入れた時からかなり古ぼけて傷だらけでした。
日付は尾小屋鉄道が廃止になった「S52.3.19」を差しており
もちろん廃止まで新小松駅で使用されたものです。
これを買ったとき係りの男性がいっしょに使っていたインクをオマケしてくれました。


otetsu_tywt2.jpg
銘板には、製造年月が31年12月と表記されています。
表記されている住所には、今、何が建っているのでしょうか。


他にも新小松駅に掲げていた時刻表を買いましたが、
大型で将来に維持が大変になると予測し売却してしまいました。
当時、最寄りの駅から自転車で運んで帰りましたが、
なんとなくその時の情景を思い出すことができます。



2.パンチ

otetsu_pnch1.jpg
左側にのものは往復乗車券の子供用で、今でも歯がかなりしっかり
していて、当時の使用頻度が低かったことを物語っています。
右側は、通常使用のもので歯がかなりすり減っています。
これが最終日まで新小松駅で使われていたかは不明です。


otetsu_pnch2.jpg
往復乗車券の子供用パンチは、このように使います。


3.切符

otetsu_tiket.jpg
実は切符の詰め合わせセットは、かなりたくさん
しかも安く売っていたように記憶します。
「安い」というのがあったのか上記の日付器とパンチがあり、
そのまま「乗車券ごっこセット」が組めたせいか
当時かなりの枚数の切符を「遊び」で失ってしまいました。
即売会で放出された詰め合わせには3等と表記された往復乗車券が
かなりの比率で混入されていましたが、
2等の切符が存在したかは不明です。



4.レール文鎮

otetsu_bnchin.jpg
押入の中を整理していたら、タイプライターやパンチとは
別のケースから出てきました。
多分、これも廃止後の即売会で買ったと思います。
レールの断面が手のひらより小さいので、
いかに小さい車輌達だったかを物語っています。



尾鉄フォトノート(1977年3月)
2003.01.06作成

尾鉄フォトノート2(1977年3月)
2003.01.19作成

尾鉄フォトノート3(1977年3月)
2003.01.19作成

尾鉄フォトノート4(1977年3月)
2003.03.30作成

尾鉄フォトノート5(1977年3月)
2017.08.19作成


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