後日談

 

 春のゲームショーは、おもちゃショーと同じ日程で行われる。

 同日、ビッグサイトで行われたおもちゃショーのゾイド動向も気になるところであるが、こちらにはまったく出展のかけらもなかった。トミー創業75周年のこの年、トミーの誇るべき商品であるゾイドを復活させるのは、イベントとして十分効果のあることであろう。だが、おもちゃショーでは、参考出展さえないのは、本体中心の施政方針をとっている惑星政府にとっては、残念で仕方のないところである。

 

 やはり98年同様、トミーブースで配られる冊子の中においてのみ、ゾイドに絡む紹介があるだけであった。それは、トミーのホームページ・トイキングダムの紹介の一部に、ゾイドのオフィシャルホームページがあるというだけの紹介であり、掲載CGも98年と同じモノであった。

 99年四半期以上沈黙を続けるオフィシャル。それをそのまま反映してのホームページの紹介なのであろうか。この動きを、トミー自体の沈黙ととるべきか考え直さなければならない。それは、ゾイドZIPPOの教訓に基づいていると思いたい。

 トミーでは、ゾイドZIPPOの予約販売をオフィシャルページのみで行おうとした。しかし、結果は予約数が予定数に達することが出来ず、販売中止となった。つまり、オフィシャルページのみの告知では、絶大な宣伝効果とはいかないことをいやと言うほど思い知らされたのではないかと思われる。結果、ネット以外の媒体での宣伝に力を入れる方向に持って行くべきであると判断されても不思議ではない。その表れとして、オフィシャルの更新が止まり、おもちゃショーの冊子でのホームページ紹介があっさりしたモノになったと考えるのが妥当では無かろうか。そして現在は、ホビー誌とコミック誌において復活への動きを感じることが出来るようになっている。

 ネット環境を持っているユーザーにはオフィシャルの更新がないのは寂しいことであるが、ゾイド本来の遊び方を考慮に入れれば、ネット以外の所で動きが活発化するのは不思議ではないのかも知れない。

 

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