ゴルヘックス |
電子戦用戦闘機械獣 |
Gorhecks |
共和国 |
型式番号 |
RHI-4 |
シリーズ |
HiPowerUp1000 |
タイプ |
パッケージ <恐竜型> カタログ <ステゴザウルス型> |
発売 |
1987年6月(?)〜1990年4月 |
全長 |
14.8m |
定価 |
1000円 |
全高 |
7.2m |
オペレーション |
Hiパワーユニット |
全幅 |
5.8m |
ライト点灯 |
- |
重量 |
58.5t |
使用電池 |
- |
最大速度 |
120km/h |
部品点数 |
- |
乗員 |
1名 |
ゴムキャップ |
M(ブルー) |
搭載ビークル |
無 |
主成形色 |
ライトグレー・ブラック・クリアパープル |
主要目的 |
電子戦・偵察 |
キャッチフレーズ |
小型でも攻撃力は強力! |
ギミック |
不気味な背びれを動かしながら4本足で走行。攻撃力抜群の恐怖のメカだ。(カタログ) Hiパワーユニットにより首・背ビレを左右に振りながら4本足で前進します。(パッケージ) |
||
その他 |
- |
装備
装備名 |
搭載数 |
特徴 |
二連装ビーム砲 |
1 |
コクピット後方上部に装備 |
ミサイルポッド |
4 |
尻尾の先端に装備 |
二連装ミサイル |
2 |
尻尾の根本両側に装備 |
特徴
最新の電子システムを満載した電子戦用戦闘機械獣。 背中には新開発のクリスタル状レーダーアンテナが多数装備されていて、どのような周波数帯域の電波でもすばやくキャッチできる。そして敵に対しては強力な電波妨害を行う。胴体部には頑丈なデルタ型フレームを使用、これにより体内に多くの電子機材を満載することが可能となった。まさに動くレーダー基地である。 |
掲載バトルストーリー
ゾイド星の中央大陸におけるヘリック共和国とゼネバス帝国との闘いは一進一退をくり返していた。だが共和国軍が超巨大ゾイド、ウルトラザウルスを開発したことにより戦局はしだいに帝国軍の敗北に向かってゆく。帝国領内奥深くへと後退する帝国軍。共和国軍はついにウルトラザウルス部隊を主力とする大部隊を投入、帝国首都を包囲した。共和国軍は多くの損害をだしながらも首都を陥落させた。ゼネバス皇帝とその残党は魔の海域トライアングルダラスを越え、北にある未知なる暗黒大陸へと脱出していった。闘いはやみ1年の歳月が流れた。ある日の夜バレシア湾に今まで見たこともない強力なゾイド軍団が上陸し、一瞬にして共和国軍守備隊を全滅してしまった。ゼネバスが帰ってきたのだ。しかも、強力な暗黒大陸ゾイド軍団を率いて。ゼネバス帝国とヘリック共和国との闘いは新たな段階に突入していった。 |
従来のステゴザウルス型ゾイドは、前肢と後肢の長さが同じままであったが、このゴルヘックスで初めて、前肢は短く、後肢は長く力強いモノになった。結果、もっともモチーフに近づける努力のされているステゴザウルス型のゾイドとなっている。
ゴムキャップの使用頻度が低く、ゾイドらしさ、という面で、高い評価を与えるべきか疑問が残る。ゴムキャップを用いることによる、分解組立の容易さはゾイドらしさの一つであり、一歩間違えば、ゾイドではなく単なる1/72のステゴザウルス型ロボットになりかねない。特に前肢のゴムキャップは、超音波駆動エンジンの機関部分にいきなり存在しており、デザインを優先するのであれば、この位置のゴムキャップは避けたいモノである。実際、パッケージ裏面のバリエーションの紹介には、この部分のゴムキャップは省略され描かれていない。
中期以降のゾイドには、初期のゾイドのようなゴムキャップの存在を考慮した上でのデザイン(ゴムキャップが関節軸になって見えるようなデザインなど)が減っている。その意味でゴルヘックスは、デザイン的には実際の登場時期よりも、もっと後期のゾイドに分類されそうな様相を呈している。
また、背中のクリスタルレーダーも後期ゾイドのイメージをおこさせる。コクピット以外にクリア部品を使うゾイドは数えるほどしかない。その代表は共和国軍24シリーズ、そしてデスザウラーとガンギャラドである。後期ゾイドには、メッキ部品が使われるようになる。ゴルヘックスのクリア部品がメッキ部品だったらまさしく後期ゾイドそのものではないであろうか。ライトグレーはホワイトに見えるほど明るく、そこにブラックとメッキ部品であり、すでに、この時期から後期ゾイドのデザインの傾向の現れがあったのかも知れない。なお、ゴルヘックスの焼き直し、Zoids2のStegoは、クリア部品をメッキ部品に変えられて登場することとなる。
デザイン的には後期ゾイドのイメージを与えかねないゴルヘックスではあるが、これをこの時期登場のゾイドであると納得させる決定的要素はギミックである。歩行と口の開閉のみに終始してしまった後期ゾイドと比較した場合、背ビレの駆動にギミックを選んでいるのは、前中期ゾイド、つまりこの時期登場のゾイドだからこそ搭載されていたギミックであることは否定できない。事実、背ビレの動く唯一の共和国ゾイドである。あえて例外を上げるとなると、キングゴジュラスの尻尾の上の背ビレだけである。
電子戦用戦闘機械獣として開発運用されているはずのゴルヘックスであるが、カタログのギミックの紹介では「攻撃力抜群の恐怖のメカ」となっている。装備を見る限りでも、それほど強力とは思えない。背ビレを動かすギミックが、恐怖のメカの印象を呼び起こしたのであろうか。まさしく、搭載しているギミックによりこの時期に登場すべきゾイドであったことを物語っている。
ゴルヘックスパッケージより転載