マルダー

-

Malder

帝国軍

型式番号

EMZ-18

シリーズ

重装甲スペシャル

タイプ

<カタツムリ型>

発売

1985年7月〜1987年9月

全長

8.5m

定価

780円

全高

6.5m

オペレーション

ゼンマイ

全幅

4.3m

ライト点灯

-

重量

34.6

使用電池

-

最大速度

100〜120km/h

部品点数

-

乗員

2名

ゴムキャップ

M(グレー)6個

搭載ビークル

-

主成形色

レッドブラウン・メタリックグレー

主要目的

後方支援・基地親衛

キャッチフレーズ

ミサイル発射可能の帝国メカ。

ギミック

コクピットを前後に、胴体側面の方を上下に動かしながら前進します。(85年3月現在のカタログより)

コクピットを前後に、胴体側面の方を上下に動かしながら前進します。手動でミサイル発射可能。(85年7月現在のカタログより)

その他

マルダーの初登場は1985年3月のカタログからであるが、1985年7月のカタログでも「NEW」表示があるのでこの日付を発売開始日とした。

装備

装備名

搭載数

特徴

加速ビーム砲

1

中口径電磁砲

1

レーザーセンサー

2

自己誘導ミサイルランチャー

1

特徴

帝国側小型メカの中では最も重く、他のメカと共に機甲部隊を組むことが難しい為、主に後方からの支援や、移動トーチカとして使用されている。

掲載バトルストーリー

-


 帝国軍初の重装甲スペシャルゾイド。上記「特徴」の中にある「帝国側小型メカの中では最も重く」で、比較されているのは、モルガ、ゲルダーなどの580円ゾイドという事になり、語弊があるかも知れないが、カタツムリごときで、もっとも重たい小型メカとなってしまうのがこの時代であった。ちなみに、この時期帝国軍のB/Oゾイドはレッドホーンしかなく、ゴジュラスのライバルとなるアイアンコングは、同じ1985年7月の登場である。

 マルダーは、カタツムリという、子供達に特異な印象を残す生物をモチーフに持ってきて、共和国軍の構造むき出しのデザインに対し、装甲を意識したデザインを持つ帝国軍ゾイドをうまく、殻で表現しているといえる。カタツムリが殻の中に閉じこもるように、各種装備は必要に応じて内部に取り込むことができるようになっているので、耐弾性の強さがアピールされている。移動トーチカとはよく言ったモノである。

 正面には、手動によるミサイル発射ギミックを装備している。 (画像のミサイルは欠損しました。)この手の玩具には、当たり前のようにミサイル発射ギミックがついているが、ゾイドシリーズでは、すぐに思いつくモノだけで、サラマンダー、アイアンコングぐらいであろうか、少数派のギミックに分類される。

 左側面の収納可能な砲には、フィギュアのシートが一緒に備えられている。初期のゾイドシリーズでは、兵装の近くにシートがある事は珍しくなく、マルダーもそれにならった装備方法になっているといえる。また、この装備を取り出すための取っ手が、うまくデザインにマッチしていることも見逃せない。

 首というか、カタツムリと言えど帝国軍標準コクピットが装備されており、これを前後させる動きが表現されている。この首が、殻の中からのびてくるギミックがとにかく秀逸である。まず首がもっとも縮まった時は、殻は水平で、胴体側面の装備の仰角は最低となる。そして、首がもっとも伸びきったときは、殻は前部が軽く持ち上げられ、胴体側面の装備の仰角が最大となるのである。この動きは、パワーユニットにつながる中心軸のずれた駆動輪により表現されており、重装甲スペシャルの中で、もっとも特徴的な動きを表現しているゾイドにしている。(帝国軍標準コクピットをそのまま装備しているので、コクピット下面に使用されないジョイントホールがあることに注意。)

 しかし、残念なことにマルダーは1987年9月現在のカタログを最後に姿を消すことになる。全ての重装甲スペシャルが姿を消す1年も前に、早々とラインナップを去ることになるのである。これだけの動きを表現するゾイドが早くに消えてしまったことは残念で仕方がない。

 

マルダーパッケージより転載