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.....ZAC-203X.....

 

 アイアンコングの出現とともに、ゴジュラスの無敵神話を打ち砕かれた共和国軍は、勢いにのる帝国軍に国境の侵入を許していた。しかし、ウルトラザウルスの戦線投入により、国境線を元の位置まで押し戻す事に成功し、更なる帝国の侵入を拒むため、自ら帝国領内に討って出るべく作戦を立てていた。

 平坦で遮蔽物の少ない砂漠地帯を避け、山岳地帯から帝国領内に侵攻しようとしていた共和国軍の第二主力部隊は、偵察と本隊の行軍に適した進路を調査すべく、ゴジュラス、カノントータス、ガイサックで編成した小隊を先行させていた。

 小隊は、思わぬ所で、帝国軍の前線基地を発見した。

 レッドホーン、サーベルタイガー、シンカー、マルダー、ヘルキャット、マーダ、モルガ、ゲーターの待機する帝国基地は、未だ、ゴジュラス、カノントータス、ガイサックの接近に気づいている様子はなかった。

 8対3。だが、アイアンコングはいない!

 その状況が、共和国軍小隊に決断をさせた。小隊のみで帝国基地を粉砕できると・・・・

 カノントータス、ガイサックは、正面から帝国基地に攻撃をかけた。

 不意の襲撃を受けた帝国軍は、すぐに体勢を整え、攻撃のあった方向にスクランブルに入った。

 共和国軍小隊の作戦は順調であった。帝国軍の目が、カノントータス、ガイサックに向いている間に、側面からゴジュラスを帝国基地内に侵入させ、基地の破壊と同時に、ゴジュラスによる背後からの攻撃をねらったのである。

 しかし、状況は変わりつつあった。その時、アイアンコングはたまたま、偵察のため基地を留守にしていただけで、今まさに帰還しようとしていたのである。このまま行けば、ゴジュラスとアイアンコングは基地内で正面からぶつかりあうことになる。

 山岳地帯のとある小さな基地で行われた戦闘は、どちらかが全滅するまで激突した、激しい戦闘であった。

 

 

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