モルガ 情報隊仕様 |
- |
Molga |
帝国側 |
型式番号 |
EMZ-003-I |
シリーズ |
580 |
タイプ |
<昆虫型> |
発売 |
- |
全長 |
11.8m |
定価 |
- |
全高 |
5.5m |
オペレーション |
ゼンマイ |
全幅 |
- |
ライト点灯 |
無 |
重量 |
21.2t |
使用電池 |
- |
最大速度 |
183km/h |
部品点数 |
- |
乗員 |
1名 |
ゴムキャップ |
M(グレー)8個 |
搭載ビークル |
無 |
主成形色 |
ダークグリーン (グリーン系迷彩) |
主要目的 |
偵察・情報収集 |
キャッチフレーズ |
特異なメカニズムを持つゾイドメカに回転するパラボラアンテナを装備 |
ギミック |
胴体をくねらせながら前進します。同時にパラボラアンテナを回転させます。 コクピットは装甲マスクに覆われて、背中のパネルを開けると起倒式のアンテナが見えます。 |
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その他 |
- |
装備
装備名 |
搭載数 |
特徴 |
パラボラアンテナ |
1 |
背中に装備 |
起倒式アンテナ |
1 |
格納部に装備 |
パッシブレーダーアンテナ |
1 |
パネルハッチに装備 |
3Dレーダーアンテナ |
1 |
尾部の角 |
近距離通信アンテナ |
2 |
装甲ハッチに装備 |
レーザーカッター |
1対 |
特徴
地を這うような独特な動きを示すモルガの通信能力をアップさせたタイプ。 最大の特徴は、パラボラアンテナである。パラボラアンテナは、内部のアビオニクスにより、通信用とレーダー用とにわかれており、外見は同じ通信能力をアップさせたモルガでも中身は全く異なるタイプが2種存在する。この中身の違いはそのまま、そのまま使用目的の違いとなることは明らかであり、特に、異機種混合戦隊の一部をになったときには、通信用アビオニクスのモルガは、部隊と基地との交信、または本体と小隊との交信の役割に徹することとなり、レーダー用アビオニクスのモルガは、部隊全体を敵の驚異から保護するイージス機能の一部として目や耳の役割に徹することとなる。 通信機能のアップに伴い、レーザーカッターをのぞく、全ての火器は取り除かれている。装甲ハッチの左右上端の装備はガトリング砲は取り除かれ、代わりに部隊間の通信に使うアンテナが装備されている。2連装のミサイル格納部には、起倒式の長距離通信用アンテナが装備されている。更に、格納部のハッチの左右には、パッシブレーダーが装備されている。パッシブレーダーは、本体尾部を探知したい方向に向けて、ハッチを開いて立ちあげることで、レーダーが設置され機能することになる。これにより、ほぼ水平方向からやって来る微弱な電波をとらえ、敵に知られることなく、敵の動きを察知する事が可能となった。このパッシブレーダーのアンテナは、モルガに装備されていることと、その形態から、前線ではバタフライアンテナ、またはそのままバタフライと呼ばれていた。なお、残された火器であるレーザーカッターは、戦闘用と言うよりも、非常時に、外部装備のアンテナを犠牲にしてでも地中に逃れるための最低限の装備であると考えるのがよいと思われる。
この、通信能力が強化されたモルガは、第一次大陸戦争の初期から、モルガ一機種の部隊、レッドホーン、マーダ、ゲーターとの異機種混合戦隊のいずれの部隊にも必ず数機が配備されていた、珍しくないも機体であった。しかし、火器を装備しない機体であるため、必ずと言っていいほど護衛が着いていたため、共和国軍に破壊されることは少なく、戦場に放棄されることはほとんどなかった。また、放棄されたとしても、帝国軍部隊は、他の機体よりも徹底した破壊をした後にたち去っていた。そのため、共和国軍がその能力の全容を推定できるようになったのは、戦争も中盤をすぎてからであった。 |
掲載バトルストーリー
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もともとから、旧シリーズのパッケージの裏面にあったモルガの情報隊仕様の改造をしたいと思っていたので、新シリーズのラインナップにモルガが加わると知って、この改造をすることを含め発売を心待ちにしていました。で、できたのがこれです。
パッケージ裏面の設定をそのまま持ってきているという大前提がありますから、こんなもんでしょうか。これ以上、派手にやって、うまくまとめる自信はなかったです。起倒式アンテナだけは、もう少し何とかするように、腕を磨きたいです。
やはり一番苦労したのは、パラボラアンテナの回転ギミックです。苦労したと言っても、アイディアの面で、動力をどこからどうやって取り出すか、方針が決まらなかったことです。
もともとは、パワーユニットに取り付けられている黒いギアにクラウンギアを張り付けて、左右の中心から右側にずれたところから回転を取り出すことを計画していました。しかし、その方法では、ボディーパーツの内側にギアが干渉してしまうことがわかったため、実際にやったやり方に変更したのです。
この、メインフレーム。これだけの大きな穴を開けるスペースがあるという事は、もしかして、当初の設計段階では、同じ事が計画されていたんではないかと思いたくなってしまいました。でも、そうしてしまうと、背中に装備のない、ノーマルのモルガが無くなってしまうんですよね。本当に計画はなかったのでしょうか? とにかく、ここにこうして穴を開けて、クラウンギアを仕込むという方針が決まってからはスムーズにいきました。思ったよりも難しい作業ではなかったです。
出来た回転ギミックは、モルガの車輪が1回転する間に、パラボラアンテナが2回転ちょっとするぐらいのギア比になっています。偶然とは言え、見た目に悪くないギア比だったなと思っています。
もともと、パラボラアンテナは、ガイサックの改造パーツのモノをそのまま持ってくるだけにしようと思っていました。しかし、パッケージ裏面のバリエーションのモルガのパラボラアンテナと比較した場合、あまりに小さく、もともとのイメージを崩してしまいそうだったので、仕方ないから自作しました。お皿状のプラスチックにポリジョイント差し込んだだけのモノですが、色を塗ったらそれっぽくなったので良かったです。
当初は、パネルハッチへのこの真鍮線の装備は考えていませんでした。起倒式アンテナと、頭部装甲ハッチのループアンテナを真鍮線で取り付けたら、これがおもしろくて、どこかもう一カ所どうしても真鍮線を使ってみたくなってしまったので、急遽ここに足すことにしました。そんなわけで、設定にこだわってとか計算された改造ではなく、成りゆきです。そこで、ソフト的に探査したい方角に尻尾を向けて格納パネルを立ちあげることで、遠くからの電波を受信するためのパッシブレーダーアンテナになるというように設定しました。実在の兵器で、こんなモノはあるのでしょうか? とりあえずは、ゾイドの世界と言うことで、まあいいやと思っています。
パッケージ裏面にあった情報隊仕様のモルガでは、パネルを閉じても通信アンテナが立っていたので、当初、起倒式アンテナで、なおかつパネル内部に収納できて、さらに、パネルと閉じても立たせることの出来るアンテナ、を想定したのですが、さすがにそれは無理があったのでやめました。その結果採用したのが、紹介してきた方法です。
今回、どうしても迷彩塗装にしたかったので、ついにエアブラシを買いました。一番安い奴です。下地は筆塗り、迷彩部分のみエアブラシです。塗料はラッカー系を使っています。以前に水性カラーを使っていたときは、火であぶった筆をつかって、ぼやけるような迷彩パターンを描いていました。しかし、ラッカー系では、そんなやり方をしていると、迷彩塗装中に下地が解け出してしまうと思えたので、仕方ないから、エアブラシを用意したわけです。もともと、塗装は得意な方ではないので、この程度で充分だと思っています。
新シリーズは、パイロットがメッキでなくなったので、心おきなく塗装できました。パイロットを塗装するからにはと、コクピット内部にも塗装しました。画像ではわかりませんが、計器のモールドにもとりあえず、赤やオレンジを着色しています。外からは見えないので、この辺は、やったという本人の自己満足の世界です。とりあえず、頭部の装甲ハッチを開いて、コクピットを開いても、ちゃんと着色されているわけです。
今回、改造中に右車輪の加工をミスして、あわててトミーから1個だけ取り寄せました。前述の通り、もともとパワーユニットにある黒いギアにクラウンギアを張り付ける気でいたので、それに見合う加工した結果、頭部のギミックを奪ってしまうことがわかったのです。考えが甘いなと後悔しました。次回から改造する前に、1回説明書通り組んでみて、もう少しギミックをよく観察してから改造に着手しないと、また同じ失敗をしてしまいそうです。
相変わらず、見た目に改造箇所のわかりにくい改造をやっています。今回は、パラボラアンテナが目立つので、それ取り付けただけかな? と思わせるような改造でした。
今回の改造連載中に、複数の方から応援のメールをいただきました。本当にありがとうございます。いままで、改造連載中にメールをいただくことは希だったのでとても驚いています。これもやはりゾイドが再販され、多くの方に浸透していったせいと思います。しかし私としては、キャラクターおもちゃではなく、ホビーおもちゃゾイド、という認識が広まりはじめた結果だと思いたいのです。
では・・・・・・