モルガ情報隊仕様の後日談 

 

 モルガ情報隊仕様を完成させてから1年がたとうとしている時期に、東京池袋で「大ゾイド展」が開催されました。

 できるだけ多くのイベントに参加して、いくつかの改造ゾイドを持ち込んで「ギミック改造の普及」をしようとはしているのですが、なかなか見た目の変わらないギミック改造には目に留めてもらえず、苦い思いをしてきました。現状では、「グランプリ」は絶対に無理なのは分かっているので、せめて特別賞の「テクニック賞」狙い、で参加しています。そして、2000年10月の「大ゾイド展」では、ついに「モルガ・情報隊仕様」に日の光が当たりました。

 「大ゾイド展」二日目の「一般・ゼンマイ部門」で、「モルガ・情報隊仕様」で「アイディア賞」をいただきました。ありがとうございます。

 実はこれには伏線があります。

 「大ゾイド展」初日に、カノントータス・コーストガードを持ち込んだのですが、箸にも棒にもかかりませんでした。初日のコンテスト終了後、ゾイド開発担当者で、この「大ゾイド展」の改造コンテストの審査員である、大河原さんと話す機会ができ、ここでいつものように負け惜しみで「ギミック部門を作って下さい」という話しをしたのです。返ってきたのは、「ギミック部門を作ろうと話は出たが、小学生には難しいので部門として作るのは早すぎるのではないか、という理由で作られなかった」という内容でした。そして、2日目のコンテストには、「モルガ・情報隊仕様」を持ち込むので、動きを見て審査して欲しい、としっかり頼んでおきました。

 当の2日目のコンテストは、雨が降っていたことと前日の教訓もふまえ、開場前に並んだコンテスト参加者は、まとめてエントリー用紙を書き込むような時間を与えられました。この時に、「エントリー用紙を書き終えた人から列を作りなおしてくれ」と言われたので、エントリー用紙がたまたま早く書き終わっていたので、一番最初に並ぶことができ、「モルガ・情報隊仕様」を一般部門のエントリーNo.1で、参加させることに成功したわけです。

 こうした二つの要因から、今回の「モルガ・情報隊仕様」は審査員の目に留まることとなり、改造したギミックも含めて審査をしてもらえたことが、「アイディア賞」の受賞につながったのではないかと思っています。

 「アイディア賞」のプレゼンターは大河原さんでした。ちょっと無理言って賞をもらってしまったような気にもなりましたが・・・・・・。大河原さんの講評では、パラボラアンテナが回転することも紹介してもらい、審査員の間で「テクニック賞とアイディア賞のどちらにするかでもめた」と説明もありました。それなりにインパクトを与えることができ、同時にトミーにも「ギミック改造もアリ」をしっかりと印象づけられたのではないかと思います。

 コンテスト終了後、大河原さんとお話しすることができました。パラボラアンテナを回転させて前進するモルガを前にして、いただいた言葉は、「こうした改造を見ると、(ゾイドを)作っているほうとしても安心する」というモノでした。

 いずれにしろ、今回の「アイディア賞」の受賞で、ギミック改造の存在をトミーに認めさせることには成功したので、ゾイドのホビーとしての定着化に向けて、ゾイドの遊び方の広がりができるきっかけになったのではないかと思いたいです。

 今後の希望としては、コンテストの部門分けを、現行の「ゼンマイ部門」と「電動部門」に2部門から、ポージングを優先し可動を無くした「非可動部門」、改造後も動く「ゼンマイ部門」と「電動部門」の3部門に分けるのが良いのではないかと思います。その上で、さらに「ギミック賞」でもできれば言うことないのですが・・・・・。いずれにしろ、作品が停止状態で飾られる以上、動かなくても目立つ機体や、既製のゾイドではできないポーズをした機体のほうが、実際に動くという要素を残してある機体よりも、格段に目立っていたという印象は否めず、エントリー方法にもう一工夫欲しいところです。もし、部門を増やすことができないなら、エントリー用紙に、「可動・非可動」の選択欄を設けて、審査時に考慮願いたいとは思います。

 アイディア賞受賞後の記念撮影。右から、

コンテスト表彰式のナビゲーターさん

LightJester(一般・ゼンマイ部門「アイディア賞」)

アイディア賞プレゼンター・大河原さん

一般・電動部門「アイディア賞」受賞者

おわかりの通り、「アイディア賞」の賞品は発売されたばかりのライトニングサイクスでした。

各賞の受賞後には、こうしたインスタントカメラによる記念撮影があり、その場で写真が受賞者に贈られました。

 

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