日々の整備 maintenance

 

ギーーーーーーーーーギッ・ギッギッ・・・・・ギッギッ・・・ギーーーー

ゾイドを説明書通りに組んだのに、どうもむせるような動きをする場合があります。また、完成してすぐはうまく動いていたのに、ずっと動かして遊んでいると、何となく動きのスムーズさが欠けるようになることがあります。前者の理由は、製造上のトラブルも考えられるので、ここで理由は触れませんが、後者の場合、しばらく遊んでいるうちに、プラスチックどうしの摩擦部分が削れて、滑りが悪くなっていることが一つの原因でもあります。

 とにかく、ゾイドにこんな症状が現れたとき、我々誰もが思い浮かべるのが、。しかし、プラスチック製品に機械油は禁物、ましてゾイドにはゴムキャップが使われています。ゴムと油の相性は悪く、油の付いたゴムは、弾力性を失い硬化してわれてしまいます。旧シリーズでそんなことを経験済みのユーザーもいることでしょう。では、どうするか、世の中にはよいモノがあるんですね。

 それがシリコンオイルです。

材料

 シリコンオイル

 スポイト

 使用済みのプラカラーのビン

 ティッシュペーパー or 綿棒

 要は、機械油の代わりにシリコンオイルを使うわけです。

 シリコンオイルは、エアーガンのメンテナンスに用いるために、ホビーショップ、模型店で入手が可能です。エアーガンというプラスチック製品に使うわけですから、もちろんプラスチック製品、ゴム製品を劣化させることなく、潤滑性を示します。手のひらサイズの大きさのモノで500円程度で入手できます。シリコンオイルの大部分は、スプレー缶になっています。

 

 ほとんどのシリコンオイルには、狭い部分にオイルをさすためのストローが着いていますが、ゾイドのように小型の部品の場合、そのストローでも太すぎ、なおかつガス圧がありすぎるので、必要以上にオイルが回ってしまいます。

 そこで、使用するのがスポイトです。スポイトは書道用に20円程度で売っているモノで充分です。スポイトのストロー部分を火で熱し、伸ばしランナーを作る容量で、適度な太さ適度な長さになるように引っ張ります。そして、先端を切り取ります。これで、オイルを指す道具ができあがります。

 後は、シリコンオイルをいったん別の入れ物に吹き出して、それをスポイトで吸い上げて、必要な部分にオイルを指していきます。今回は、そのオイルの受けるモノにプラカラーの空きビンを利用しただけで、他のモノでの代用はもちろん可能です。

 既存のギミック部分はもちろん、改造したギミックの方には特に念入りにオイルをさします。必要以上に回ってしまった場合は、ティッシュペーパーや綿棒で吹きとます。特に外装にオイルがついてしまった場合は、ティッシュペーパーでふき取った後、ほこりを吹き払うつもりで息を吹きかければほとんどすぐに気化してしまい、油のようにべとつくこともありません。

 すると、スムーズな動きがよみがえります。

 100%とは言いませんが、ゾイドを売っているのであれば、エアーガンも一緒に売っていること多くありませんか? ちょっとそこをのぞいてみて、シリコンオイルを探してみるのが良いと思います。シリコンオイルを選ぶ際は、わかっていても必ず注意書きを読んで、「プラスチック製品に使える」という言葉があることを確認してから買うようにして下さい。

 ゾイドの動きが悪くなくても、動きが悪いならなおさら、一度試してみることをすすめます。ゾイドをやるからには必需品です。

 

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