<ある教育評論家の記事を紹介>
私は、学級崩壊は学級担任制のある小学校の現象と定義している。
低学年では、乳幼児期の生活の崩れが関係していて、夜型で食生活のバランスが取れていないので、キレやすい。
5,6年生になると、担任がいじめられる。教師がひいきや差別をすると、嫌われるところから始まる。担任が人気者で、授業もうまいと大丈夫。反抗期もあって「こうすべきでしょう」と抑圧する先生のクラスは崩壊する。
今の子どもは、納得できないことに「うん」と言わないし、自己開示が下手。
では学校全体としては何ができるか。
とにかく密室状態の教室に風穴を開けることだ。教頭が教壇に立ったり、先生たちが授業交換したりと、部分的でもチームミーティングを取り入れる。あるいは学年担任制にして、1組の給食は、5月は田中先生、6月は山田先生にお願いしよう、とか。
先生みんなが、あなたたちを見ているんだよ、と子どもに伝えることが大切。
保護者の協力も不可欠だ。一緒に子どもを育てているのだから。
もし「私のクラスが学級崩壊になりそうだ」と子どもから相談されたら、「君たちがしっかり授業を受ければいいんだよ、そして仲間を増やしなさい」と答える。騒ぎ出した子に先生が気を取られている間に、他の子たちまで好き勝手なことをするから、授業が成り立たなくなる。
学級崩壊は、普通の子たちが愛情不足で、弱くて、引き込まれてしまうから問題なんです。 |