心を砕いた それを川に流した
ひっそりと 厳かに 神聖な儀式のように
わたしは涙を流しながら その欠片たちを見送っていく

手を振って 短絡だったと分かっているけれど
私にはこれしか出来ないのだから仕方がない
愚かなことに対しての罪
無知であり続けていた自分への懺悔
救って欲しいわけじゃないから −−それらを拾わないで

遠く流れて 深く沈んで
私が迎えにいけると思ったらちゃんと拾いにいくから
どうか どうか −−手を差し伸べないで

散る逝く 赫
知らぬが 珀
どちらを取っても誤りで
どちらを取ろうが変りなし
どちらを取らねば刑罰を
どちらを取らなば救いなし

必要視された儀式はただの無駄遣い
自分に救いが欲しいから行ったこと
心がなければ泣けないから
心がなければ感じないから

ひっそり ひっそり 流しただけ


だから 私を

どうかどうか  −−救わないで


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