ただ､これだけしか出来ないから
無力さに囚われる前に
祈りをささげてください。
あなた一人で何でも出来てしまうかもしれない。
私は必要ないのかもしれない。
でも、無力な私には、
もう､これしかすることが無いの。
…祈ることしか出来ないの。

一降りの雨が頬を伝う。
静寂が襲う。暗闇の中で…
光を持たない私は、
やがて枯れていくでしょう。
その前の刹那。私は甦って、
あなたのことを祈ります。一心に…
陽炎に似た噎せ返るような感情。
ただむやみに取り乱すのではなく、
誰かのために泣いてください。
その涙はきっと、
私の枯れかけた花に命を灯すでしょう。
一降りの雨よりも確実に、
命を育むことが出来る。

pray

望むものが多すぎた。
けれど無力な私。触れることが出来ないのね。
悲しみより先に、後悔が溢れる。
残るものはいつもそう、後悔に似た時の音。
癒されることの無いこの身。
静寂は風のように通り過ぎて…
無情すぎる感情が豊かになるときを、
待ちわびるように一心に祈る。

ただ､これだけしか出来ないから
無力さに囚われる前に
祈りをささげてください。

pray

いつもながらの後悔の日々。
流れていく月日は戻らない。
戻れない………

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