一日の初まりの空
薄い紺碧に透き通る橙の光が射す
薄雲は静かに刻を待ち
――さぁ、夜が明ける……
謳いだした鳥たち
讃えだした光たち
全てのものの時計が回り始め
育まれる最初の日
音もなくさらさらと
刻まれるときがここにある
一日としては変わらない
昨日と同じ日が昇るのに
今日だけは違って見える
ただ、この一日だけが……
初まりの空
初まりの光
初まりの声
変わらない、それでも変わる一日
一年の初めを讃えよ
初めの年、初めの日
限りなく透明な蒼いあおい空が開ける
――さぁ、夜が明ける……
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