プロジェクト-1


 レゴは不思議なもので誰もが寸分違わぬコピーを作ることができる限られた種類 の部品と色しかないのに、なぜかしら作品には作者の作風がにじみでるのである。 色や形、大きさやギミックへのこだわり具合、そんな一つ一つに主義主張があった り、現実への妥協があったり、物理的制約への挑戦であったり、興味関心のベクト ルが見えたりするのである。  私の作品にも「対数縮尺」、「微分構造」、「ギミック優先」、「無改造・純正 主義」などがちらついているので少々解説などを。
 レゴにおける縮尺の基準は一般にminifigが基準にな
る。しかしディフォルメが強く可愛らしいのだがいか
にも「おもちゃ」らしくなりがちである。また船や飛
行機、建築物などが大きくなりスペースを必要とする。
鉄道模型では軸数を減らしたショーティーという改造
があるが、プラレール並みのサイズなのに妙に実感的
でしかも可愛らしい。そこでレゴにもフィギュアの表
現は最小限に押さえたHOスケール(1/76〜1/87)程度
を基準とする対数縮尺系を導入した。(対数の底は定かではないが。)こうすると
自動車はミニカー程度、鉄道はプラレール程度になり、実物の雰囲気を残したディ
フォルメが可能である。以下の「自動車図鑑」や「製鉄所」はこの対数縮尺が用い
られている。写真は右からテクニックシリーズ、70'前半のレゴファミリー、ファ
ビュランドのライオン、現在のminifig、70'前半の顔無し・腕無し・一本足の「百
鬼丸」のような旧minifig、対数縮尺のヘルメット姿の作業員(注1)である。

(注1)フィギュアは自主制作8mm映画「Polys(注2) story II」においてヘルメ
ットに「結核」と書かれたシールを貼って暴れていたらしい。

(注2)policeではない。polysとは白血球の代表である多核好中球のことを指して
おり、人体の免疫機構を警察に準えた作品らしい。(・・・と他人事のように。)
 数学の歴史において積分が先に考え出され、その後積分の逆関数として微分が定
義されたそうである。同様にレゴの構造についても私の友人が基本ブロックを数万
から数十万個も用いた店頭ディスプレーやレゴランドのモニュメントに対し「積分
構造」と称していたのに対し、私が提唱したのが「微分構造」であった。単一或い
は極少数の種類の部品を集積することで作り上げる「積分構造」は最小構成単位の
大きさが決まっている以上、モデル全体が大きくなるほど表現が滑らかになる。一
方接線(接平面)で近似する「微分構造」は小さなモデルでその威力を発揮するが
最適な部品を選択するセンスが必要である。形態表現において他に換えようのない
突き詰められた構成と選択を目指して私は微分構造主義者(注3)を標榜している。
 ところで先の「第1回ミニオフ会」にて鮎麻呂氏から質問があった。「岩の形を
したブロックを沢山集めて作った岩山も積分構造というのですか?」Nyu答えて曰く
「そりゃ「フラクタル」でしょう。」おそるべし、レゴの構造性である。いや真に
恐ろしいのは数万匹の茶色の猿で形作られたライオンのたてがみである。

(注3)微分構造主義とはじつは積分構造を取れるほど部品を持っていない事を言い
逃れるための、自我防衛機制で言うところの合理化ではないかと訝られている。パ
ルコの展覧会では食い足りなかった積分構造モデルファンの皆さんはこちらへ。
 「トライスター版ゴジラ」によって日本人における
「ゴジラ」とは何か?という議論があちらこちらで目
に付くようになりました。東宝にはこれだけどんな「
ゴジラ」が見たいのかが明らかになってきたところで
的をはずしたものは作らないで欲しいと思うわけです。

・・・絶壁頭が「ガッパ」みたいですがこの当たりが
著作権クリアのためのオリジナリティというのは無理
な言い訳でした。首を前屈させるシリンダーが付いて
いるので・・・


 かくいう私も1982年に、拙い自主制作8mm映画で「
レゴジラ」を作った前科がありました。どこかの上映
会で御覧になってしまった方には「何をえらそうに」
と言われそうです。

・・・すでに御覧になった方がいらっしゃいました。
悪いことはできないものです。・・・


 当時はストップモーションのため関節のコントロール
に黒いピンを使って摩擦でポーズを保持するしかあり
ませんでしたが、荷重のかかる膝の姿勢保持はかなり
困難でした。

・・・逞しいシリンダーが支える下半身。・・・


 5年ほど前、空気ポンプのシリンダーも大分貯まった
のでサイボット化してみました。「メカ」とも「ゴジ
ラ」とも似て非なるものと言うことで「メタ・レゴジ
ラ」としてみました。モーターをあまり使用していな
いのは重量が増加するためと次の「製鉄所」プロジェク
トで大量にモーターを使用しているためです。

・・・大量のパイプを引きずって「鉄男」と化したその
姿・・・
 ずっと放置していたので最近のテクノロジーは使用されていませんでしたが、この
度のホームページ開設に当たり発光用のギミックを追加しました。とにかく「動くと
ころは動く」、「光るところは光る」のギミック優先で随時改良する予定です。
 MINDSTORMSが国内販売される見込みなので歩行プログラムを組んでマルイのリモコ
ンに負けない「メタ・レゴジラII」にしてみたいところです。
 鋼(はがね)・・・それは火、土、風、水、四大元
素を司る精霊達の祝福。巨大な質量に莫大なエネルギ
ーが注がれ、轟音の産声を上げる。燃料ガス、鉱滓セ
メント、有機化学原料、ガラス、酸素、更にはスクラ
ップのリサイクルやプラスチックゴミの高炉焼却によ
る燃料化とダイオキシン対策・・・生産と再生の近代
文明のイザナミの子ら。物作りの血をたぎらせる物が
そこには満ちている。そんな製鉄所をレゴで再現して
みよう。
原則:当施設は以下の原則に基づいて作成される
対数縮尺:ヒトをHOサイズとしより大きな物ほど縮尺が拡大される
微分構造:形状は接平面によって近似され、最小限の部品で構成する
機構優先:本質的動作の再現を優先し、必要なら形状の不均衡は看過する

背景:発展途上にある我が国では旺盛な鉄鋼需要を背景に、供給体制を確立するこ
とが急務であった。既存の施設を極力有効利用するため世代の異なる設備が併存す
ることとなったが、各国の技術協力と支援を受けて小規模ながらも多品種少量生産
に対応できる銑鉄一貫工場の建設が開始された。

工事の進捗状況

工事中の製鉄所全景。中央は製鋼工場だが建屋が高くなりすぎたことと4基の天井ク
レーンの走行系に問題があったため作りなおされている。
工場設備レイアウト。左手奥に分塊工場、右手奥に熱間圧延工場、右手手前に冷間圧延
工場のライン。
残る課題は製鋼工場の排煙系のダクトの引き回しと鉄鉱石の焼結工場、製品倉庫である。


原料岸壁より鉱石運搬船から鉄鉱石を陸揚する引き込みクレーン式アンローダー。

原料ヤードより鉄鉱石を払い出すレクリーマ。

コークス炉押出側より。押し出し機。

コークス炉コークワーフ側より給炭車。給炭塔下より給炭車を望む。

消火機関車、消火ホッパー車、炉扉開閉車。消火塔からコークワーフ側全景。

コークス炉給炭塔わきより高炉後方のガスホルダー、熱風炉をかいま見る。
高炉全景より右の大型集塵機と左の原料ホッパー。
高炉出銑口開削機。

高炉炉体下部支持体より上方は高炉内に送風する環状管と左のガスホルダー。
高炉後方から熱風炉へ。
高炉から溶銑を受ける混銑車と左は高炉スラグを受ける取鍋車。

製鋼工場にて。左は転炉と傾動装置、純酸素吹送用ランスの昇降機が見えるが副原料
シュート用コンベアは反対側になる。
転炉に溶銑をそそぎ込もうとするレードルクレーン。
奥にスクラップシュート、手前にレードルクレーンを見上げる。

製鋼工場の造塊ヤードにて。造塊台車とインゴット用レードルクレーン。
合計4台の天井クレーンがひしめき合う。
押し抜き用ストリッパクレーンと造塊台車。天井にはスクラップシュートが見える。

インゴットは分塊工場へ。ソーキングピットクレーンに加熱炉から照り返す。
位置合わせ装置に挟まれた縦横ロールを持つ分塊圧延機を望む。
右奥の鋼片クレーンによって熱延工場のウォーキングビーム式均熱炉に続くローラーテ
ーブルへ。

熱延工場内部。左の粗圧延機から位置合わせ装置を備えたローラーテーブルを経てホット
ストリップミルへ。ラインは更にラミナーフローへ続く。
過酷な条件で使用される圧延ロールを迅速に交換するためのロールショップ

冷延工場内部。左のコールドストリップミルから右の連続焼鈍設備へ。

製品岸壁より製品を入れたコンテナを積み込むロープトロリ式岸壁用コンテナクレーン。



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