新製品レヴァンゲリゴン


ご案内


御注意  本作品は「新世紀エヴァンゲリオン」(監督:庵野秀明、制作:ガイナックス)に登場する使 徒をモチーフにレゴによる自律型ロボット作成キットMindstormsで再現し、ついでにレゴと Mindstormsの関係を「新世紀エヴァンゲリオン」のストーリー、設定に乗せて語ってしまお うとするものです。  もはやネタばれ等というレベルではありませんので本作品をお楽しみいただくにあたり、 先に原作「新世紀エヴァンゲリオン」をご覧いただくことを非常に強くお勧めいたします。  なお「新世紀エヴァンゲリオン」に関する一切の著作権はガイナックスにあります。当コー ナーはガイナックスに申請済みです。
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資料室 第壱話  「スト、来襲」へ      使徒、襲来:ほぼ完成 第弐話  「見果てぬ夢」へ      見知らぬ天井:text only 第参話  「足らない電池」へ     鳴らない電話:text only 6/18 第四話  「だめ、投げ出した後」へ  雨、逃げ出した後:text only 第伍話  「レゴ、心の向く方に」へ  レイ、心のむこうに:text only 6/18 第六話  「決戦、第二尊大市」へ   決戦、第三新東京市:text only 6/18 第七話  「レゴで造りしもの」へ   人の造りしもの:text only 第八話  「まさか、訪日」へ     アスカ、来日:text only 第九話  「若干、所、合わせて」へ  瞬間、心、重ねて 第拾話  「まだまだイヤー」へ    マグマダイバー 第拾壱話 「停止した意味の中で」へ  静止した闇の中で 第拾弐話 「稼ぎの価値は」へ     奇跡の価値は 第拾参話 「スト、潜入」へ      使徒、侵入 第拾四話 「レゴ、楽しいのさ」へ   ゼーレ、魂の座 第拾伍話 「ヒトと親睦」へ      嘘と沈黙 第拾六話 「素に至るやばい、そして」へ死に至る病、そして:key word only 第拾七話 「誰でもやれるのさ」へ   四人目の適格者 第拾八話 「いつでも選択を」へ    命の選択を 第拾九話 「ヒトとの戦い」へ     男の戦い:key word only 第弐拾話 「心の嵐レゴの形」へ    心のかたち人のかたち:key word only 第弐拾壱話「M.I.B.、誕生」へ     ネルフ、誕生:text only 6/18 第弐拾弐話「せめて、レゴらしく」へ  せめて、人間らしく:text only 6/18 第弐拾参話「並みだ」へ        涙:text only 6/18 第弐拾四話「最後のスト」へ      最後のシ者:key word only 6/18 第二十五話「部屋」へ         air:key word only 第二十六話「あの頃のヒトに」へ    まごころを君に
制作の背景  作品を制作するにあたり何をテーマにするのかは案外難しい問題である。 まして何でもできそうなMindstormsであれば尚更である。テーマさえ決めれば後は試行錯誤 なのだが・・・。  JinSato氏の「お気軽コンテスト」はこの問題の一つの解決策である。「お気軽コンテスト」 では様々な方向から評価を受けることができるが、通常のコンテスト形式では性能を極めると 自ずと少数の答えに行き着いてしまう。各種ロボコンでも本選に残るものは3-4種類に分類され てしまう。規定の不適当なコンテストでは工夫のない機体が力任せに勝ちあがることも多く興 がそがれるものである。決まっている答えを見つけるのではなく、様々な技術的方向性から課 題解決を試みる「挑戦」こそが最も求められるのではないか。そんなわけで従来のレゴと Mindstorms、形態と機能の調和を目指す私にコンテストは違和感があった。また一方でこれま で約1年間スライザーやMindstormsの奇妙な形のパーツにも抵抗があり制作モチベーションの 低下に焦っていた。  だがMacで使用可能な日本語LOBORABの販売と大量の部品調達でにわかにやる気が高まった。 オリジナルメカを作ろうとして壁にあたるのはMindstorms初心者の常だそうである。ここは一 つ開き直って「学ぶとは真似ぶ」より始まる、というわけでMindstormsの達人の皆さんのメカ ニズムを勉強させていただきつつ自分なりに最近のパーツを使いこなすことを目標とした。 たまたま深夜にケーブルテレビで再放送していた「新世紀エヴァンゲリオン」(監督:庵野、 制作:ガイナックス)に登場する使徒と呼ばれる怪物達をモチーフにして、奇怪だけれどもち ょっと愛嬌のあるデザインと多彩な動作を試すことにした。  取りあえずJoeNagata氏のWalkerの足周りを取り入れて第三使徒「サキエル」を作ってみた ら実にいい感じになったので「はまった」というのが実際のところなのだが。  これに気をよくしてレヴァンゲリオン零号機を作り双方を向かい合わせると・・・。 「お、お、おー!バトルじゃー。プラレス三四郎じゃー。」 かくしてスカウトのバグモードで不規則に動き時々目を発光させるサキエル対テクニックコン トールセンターから有線制御のレヴァ零号機の戦いは腕を折り、装甲を飛ばし、腰を砕く壮絶 なものとなった。
原作への感想とこの企画への橋渡し  TV版のラスト2話や小出しの映画化については随分批判もあったようだが、私はリアルタイ ムな熱狂には加わらず後からまとめてCATVやDVDを見ているので、庵野監督の作品をダイコ ン(第3回、4回SF大会大阪コンベンション)のオープニングフィルムから見ていた同世代とし ては表現方法を含めてよくできた「プライベートフィルム」と評価し、ややケレンに過ぎるが 後世に残す価値のある作品だと思っている。ちなみにアメリカではTV版のラスト2話の売れ行 きが大変良く、「アメリカ人は地味で複雑な心理描写を理解しない」という定説は覆されたそ うである。同様の傾向は「ポケモン」のキャラクターの場合にも見られ、ハンナ・バーバラ系 の単純で派手な「カートゥーン」をベースにしたアメリカ人の心理に「ジャパニメーション」 が侵食してきているようである。さすがに「もののけ姫」は無理だったようだが。  さて、原作は何だったのか?端的に言えば、死の恐怖、愛の渇望、孤独への不安、これらに 捕らえられたゼーレ、六分儀ゲンドウ・冬月、碇シンジ・・・三世代の男達の心をとらえ、赤 木ナオコ・リツコ親子を狂わせた女:碇ユイ:自身は純真なるが故に人々の望みを増幅し、つ いには人の世の破滅を導くリリス・・・いやリリスによってもたらされた原罪を贖い、人を再 びエデンの園に導くリリスの対局に位置する聖女エヴァの物語なのだろう。  有性生殖生物の生存原理に基づく愛と他者との関係における葛藤、それは碇シンジを通して 語られているが、生殖形態において遺伝子情報のみならず魂まで含めたコピー人間である綾波 レイの有り様はゾウリムシの単為生殖との相同性・・・個体の連続性と、ある意味での無限の 寿命の点で決定的に人とは異なっていた。使徒の出現は唐突だが、生命のあり方を問うこの作 品は神をヒト、人類をオーソドックスなレゴ、使徒をMindstormsに置き換えたとき、相似では あるが新たな物語にできると気付いた。さて、私はこの作品の形を借りて、レゴとMindstorms を止揚する事ができるだろうか?


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