今回('01年6月)の英国・アイルランド旅行でお世話になった宿の中で個人的に特にお勧めのところを、経営者の皆さんの許可を頂いてご紹介します。興味のある方、このあたりに行ってみようかな、と思われている方、参考にしていただければ幸いです。





★イングランド・コッツウォルズ地方
WORWICK HOUSE BED AND BREAKFAST
経営者:Mr. Charlie Grant

ホテルかと思うほど至れり尽くせりの設備。バスルームも広くて快適、ベッドも寝心地満点。飲み物用の共用冷蔵庫もある。水や洗剤の節約のため、二泊以上の宿泊客には同じタオルの使用を奨励。お茶を入れる水を無駄にたくさん沸かしては捨てる人のために、湯沸かし器に「自然に優しい量」「熱帯雨林破壊ライン」などと書いてあったりするのは経営者チャーリーさんのユーモア。英語は訛りがなく聞き取りやすい。地元のスポーツ・クラブを会員料金で利用もでき、天気のいい日には広い庭で日光浴もできる。小さな町Moreton in Marshの中心地まで歩いて10分ほど、バス・ターミナルからコッツウォルズの各地へ行くバスが出ている。

・所在地:Moreton in Marsh, Gloster England
・'01年6月現在のシングル宿泊料金:25英ポンド
 →Worwick Houseのサイトへ 

★マン島・ダグラス
Avalon BED & BREAKFAST
経営者:Dr. Hans Spechter

ドイツ人のハンスさんが経営する、ダグラスの中心に程近い宿。何と言っても破格の宿泊料金が嬉しい。シングルの場合建物の反対側のシャワー室を使わなければならない。ベッドや客室設備は標準だが、朝食時に出される新鮮な果物や居間でのお茶など、細やかな心遣いが感じられて嬉しい。B&B経営を始める以前は長年英国で働いていたハンスさんの英語はくせがなく聞きやすい。フェリー・ターミナル、蒸気鉄道/電気鉄道の駅にそれぞれ徒歩15分程度。窓からのダグラス湾の眺望が美しい。
・所在地:Douglas, Isle of Man
・'01年6月現在のシングル宿泊料金:13英ポンド(オフ・シーズン12英ポンド)
 →Avalon Bed & Breakfastのサイトへ 

★アイルランド共和国・ダブリン
BED & BREAKFAST
経営者:Mr. and Mrs. Ennis (Adrian & Deirdre)

閑静な住宅街の中にあって、宿に着いた途端にまるで親戚の家にいるような心地よさにさせてくれる、これぞB&Bの神髄!と言えるような宿。バスルームは共用だが、部屋は明るく清潔で、ベッドもシングルでもゆったりして寝心地良。明るい朝の陽射しが射し込むダイニングでの朝食や夜の居間でお茶を飲みながらのおしゃべりは、始めて会った人同士でもすんなりうちとけさせ、話がはずむ。「優しいお母さん」といった雰囲気のディァドゥルさんとギネス好きで話題が豊富なエイドリアンさん夫婦の、ビジネス臭さを感じさせない親身な接待が心にしみる。以前はロンドンで英語を教えていたというディァドゥルさんの発音はアイリッシュ訛りも気にならず分りやすい。最寄りの停留所からダブリン市街地までバスで15分程度、歩いて15分ほどの鉄道(Dart Line)Raheny駅からも列車で15分程度。 ・所在地:Dublin, Republic of Ireland
・'01年6月現在のシングル宿泊料金:25アイリッシュ・ポンド

※ウェブサイトは現在はありませんが、近いうちに作る予定だとか。詳しい連絡先などをお知りになりたい方はメイルでわたしまでご連絡下さい。




言うまでもないことですが、宿の問い合わせ・予約・宿泊時は自分の言動に責任を持って、節度のある態度を取りましょう。少しくらい言葉で苦労しても、世界中からの旅行者を受け入れている宿の人たちは慣れているし、誠意を持って伝えようとすれば理解してくれます。B&Bはホテルやホステルなどに比べて、旅行者と経営者のより親しい交わりが望めるところ。「帰って寝るだけの一時的な滞在先」などと思わずに、分らないこと、聞きたいことがあればどんどん話しかけてみましょう。まだあちらの人にはは実際になじみが薄い日本の文化や習慣の話などを、興味津々で喜んで聞いてくれる人も多いですよ。「日本人は部屋をきれいに使ってくれる」と歓迎してくれる宿の人たちも多いのは、これまでに訪れた日本の人たちがよいイメージを作ってくれたおかげ。同国人として恥ずかしくないよう、 宿の人にも「またいらっしゃい」と言ってもらえるようなお互いに気持ちのいい滞在を心がけて、思い出に残る旅をしてくださいね。





8.8.2001








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