野間美由紀

 トップページにも書いたが、ぼくが初めてマンガ雑誌を買ってもらったのは、まだ小学校に上がる前、どこかに電車でお出かけした時に母に買い与えられた「少年キング」だった。ぼくの兄は子どものころから教育に興味があって、7歳下の弟にいろいろと教えてくれた。そのおかげでぼくは幼稚園に行くまえからひらがな・カタカナの読み書きはできたし、ローマ字だって書けた。だから、総ルビのマンガ雑誌はすべて読めたのである。
 初めて買ってもらった活字の本は、「怪盗アルセーヌルパン」で、その後ルパンとホームズのシリーズを(もちろんその当時はジュブナイル版だったが)読みあさった。小学校の図書室の常連だったぼくだったが、なぜか子供向けの名作と言われる定番の小説には興味がわかなかった。次に見つけたのはアシモフの「暗黒星雲のかなたに」。ここからSFにのめり込んだ。
 つまり、ぼくの読書歴はまんがにはじまり、推理小説からSFへと拡大していったわけである。このようにはっきりと記憶が残っているのに、なぜか、いつごろから少女マンガを読み始めたのかはおぼえていない。雑誌で読んだ記憶のある作品の発表年代を調べてみると、小学校高学年あたりかららしいんだが……。ま、それはおいといて、萩尾望都や竹宮恵子を初めとするSF少女まんがは比較的早く登場したが、推理少女マンガはしばらくなかったように思う。昭和58年に「花とゆめ」で始まった「バズルゲーム☆はいすくーる」シリーズも、実はしばらく飛ばして読んでいなかったのが、今になっては恥ずかしい限りである。
 野間美由紀は一貫して推理少女まんがを描いている作家で、単行本にもお勧め推理小説のコラムがあるくらい推理小説好きな人である。代表作である「パズルゲーム☆はいすくーる」シリーズの他、宝石を題材にしたジュエリーシリーズや、気象に題材をとったアトモスフィアシリーズなどがある。

「パズルゲーム☆はいすくーる」

白泉社 花とゆめコミックス
 28巻 ISBN4-592-12288-7 390円 1998/02/25 (1)
 始まったときには高校2年生だった香月と大地の主人公カップルだったけれど、最近は高校も大学も(香月はたくさんの専門学校に通っていろいろな資格をとった)卒業して、2人で探偵事務所をしている。単行本の題名こそ「パズルゲーム☆はいすくーる」だけれど、副題では次のような分類になっている。
「パズルゲーム☆Jr.はいすくーる」主人公たちが中学生のときの話
「パズルゲーム☆はいすくーる」当初の中心。高校生
「パズルゲーム☆プレステージ」大学・専門学校の時代
「パズルゲーム☆プロフェッショナル」プロの探偵開業時代
「パズルゲーム☆NEXTジェネレーション」大地・香月の娘、日向子の出会う事件の話
28巻には入っていないが、ぼくはNEXTジェネレーションが一番好きだ。日向子(ひなこ)はまだ小学生だけど、親以上の推理力を持っていて、しかしまだ子どもだという自覚もしっかり持っていて早くおとなになりたいと思っている。かわいいねえ(*^_^*)(ああ、おぢさんの発想だぁ(^_^;))

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