ヴェルディ

レクイエム
 ヴェルディは、「リゴレット」「椿姫」「アイーダ」「ファルスタッフ」をはじめとして多くのオペラを作曲したイタリアの大作曲家です。
 ヴェルディの先輩にはこれまた「セヴィリアの理髪師」「ウィリアム・テル」等で有名なロッシーニがいます。1868年にロッシーニが死んだとき、ヴェルディはイタリアの作曲家の共作によるレクイエムの作曲を思い付きました。ロッシーニの故郷のボローニャ市で、1周忌での演奏を目指して、委員会が発足しました。ヴェルディをはじめとする12人の作曲家、指揮者、ソリスト等、全て最高の人選でイタリア中の話題となりましたが、合唱団のスケジュールの都合と、オーケストラの出演拒否(無料出演ということだったので)にあって、計画は頓挫したのでした。ヴェルディは、自分の分担である、「リベラ・メ」(最終曲)を完成させたのですが、そのままになってしまいました。
 その後、1973年にイタリアの大詩人アレッサンドロ・マンツォーニが死に、非常に彼を尊敬していたヴェルディは、今度は自分一人でレクイエムを完成させようと心に決めたのでした。
 予定通りマンツォーニの1周忌に初演されたときは、ヴェルディ自身の指揮のもと、スカラ座の管弦楽団・合唱団、イタリアを代表するソリストによって演奏され、大成功をおさめました。
 ヴェルディはオペラ作曲家で、宗教音楽はこのレクイエム1曲しか作曲していません。だからというわけではありませんが、このレクイエムはまるで歌劇のように美しく、劇的です。全体は7曲でできていますが、第2曲「怒りの日」が全体の半分を占めています。
(499)

このページを読んでくださった方から指摘があって、調べてみたら、上の文章ウソでした(^_^;)
ヴェルディはレクイエム以外にも宗教曲書いてました。無伴奏5重唱「主の祈り」、ソプラノと弦楽伴奏で「アヴェ・マリア」、そして「4つの聖歌」としてまとめられている「謎の階段の上でのアヴェ・マリア(無伴奏4重唱)」「スターバト・マーテル(合唱と管弦楽)」「聖母マリアの讃歌(無伴奏女声4部合唱)」「テ・デウム(合唱と管弦楽)」があるそうです。


トップへ   曲目解説目次のページへ  

MAN man@leaf.email.ne.jp