ボロディン

交響曲第2番
 ロシア国民楽派の「五人組」のひとりであるボロディンは、本職はペテルブルク医科大学教授の化学者でした。したがってフルタイムで作曲するわけにはいかなかったため、作品の数は少ないのです。
 五人組の他の4人とはちがって、ボロディンは交響曲の分野でも名作を残していて、この第2交響曲はイーゴリ公に並ぶ彼の代表作品です。
 第1楽章は、冒頭の荒々しい第1主題と、3拍子の柔らかい第2主題はあるのですが、実際には第1主題一色といっていいくらい第1主題が中心になっています。たぶん1度聞いたらもう憶えてしまうでしょう。
 第2楽章は、とても珍しい1分の1拍子の楽章です。楽譜を見ずに聞くと4拍子なのですが、楽譜上では1拍が1小節になっています。
 ゆっくりとした第3楽章と速いテンポの第4楽章は続けて演奏されます。
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