LAwinのDorcus館 LastUpdate 2007/8/19
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2007年8月11〜17日

仕事がたくさんあるのに夏休みとっちゃった。
正直仕事が不安だった。本当に不安だった。納期が9月の仕事あったからだ。
でもそんな仕事をブッチギッテ取っちゃいました夏休み。
休み明けが正直怖い。いま(執筆時点)が休み明けの前日なんだが本当に怖い。
今回は北東北A県へかみさん同伴の温泉旅行だ。下道を使って交通費を節約し
いろいろな温泉、観光地を回ってくる予定だ。かみさんの許可がでればクワ採集もありだ。

◎8/10(金)の夜

仕事が終わらない。なんとか来週1週間後輩だけで仕事が出来る状態にしなければならないのだが
終わらない。結局仕事が終わったのが10時近く。その後にそそくさ支度して夜中に出発する。

◎帰省ラッシュ!?

お盆に旅行に行くなんて久しぶりだ。
巷は帰省ラッシュが始まっているらしい。
高速道路は使わないにしても、主要国道も相当混むに違いない。
なるべく夜のうちにできるだけ北上しておく必要があると考えたが、睡魔には勝てなかった。
国道4号沿いの埼玉県某所のコンビニで仮眠を取ることとなった。

◎8/11(土)

暑さで目を覚ます。普通にこの時期は暑いのだが今年はなおさら暑い。
時刻は午前6時。すでに4号の車通りはかなりのものだ。
栃木の矢板付近、福島の郡山および福島市内、宮城の仙台市内などで激しい渋滞に阻まれた。
結局午後7時時点で北東北I県付近までしか来ることができなかった。
I県で以前オオクワを捕まえた辺りからそんなに遠くなかったのでかみさんの了解を得て
街灯周りをしてみる事とした。

◎I県の実績ポイント

ところで近年このI県のポイントも結構有名になっているようだ。
やはり現地では、ライトトラップ採集をしている人がいた。
すごいライトの数と光量だ。いったい合計何ワットなんだろう。周りに街灯もない真っ暗なところなのに
本当にあんな光量が必要なのだろうか?
ライトトラップは素人同然なので、光量と虫の飛来の関係などしらないが、
満月の日に虫の飛来が悪いことを考えるとあまり明るすぎるのもどうかなぁって思うのだけど、どうなんでしょう?
あと気になるのはライトトラップをやっている場所。
本来、運転に疲れたドライバーが一休みするための場所と思われるが、「あまりにも場所を取りすぎでは?」
「自分だったらもっとこじんまりと隅っこのほうで申し訳なさそうにやるけどなぁ。」 と思った。
ところでこのポイント、前回来たときよりも街灯の数が減ってしまっていた。
街灯周りでオオクワを拾うのにはちょっと無理が在りそうだったので、急遽前々から気になっていた
初めてのポイントに移動することにした。
移動途中に明かりがあればとまってチェック。
ノコ、アカアシ、カブト、ガムシなどの甲虫を見かける。
楽しかった。

◎I県の初めてポイント

とあるダムの側なのだが、行ってみるとやけに明るい。昼間みたいな明るさだった。
なんとダムが工事中、夜間工事が行われていた。
その照明がすごく明るいのだった。
さすがに工事現場に入り込むことはできない。LAはヨダレを垂らしながら工事現場を通り過ぎた。
街灯はオレンジのナトリウム灯が多かった。虫はそれなりに飛んできていたがクワガタは含まれなかった。
おなかがきれいなオレンジ色の大きなセミが何匹か居たけど、あれがアカエゾゼミなのだろうか?
とある場所の自販機の前で大きな影が二つ。ひとつは先ほどと同じセミ。もうひとつは、、、、。

オオクワ♂でした。56ミリ

まったく想定外だった。そもそも今回は「A県のオオクワが旅行の合間に取れればいいな」なんて
思っていた程度だった。
この後も周辺の街灯を回ってみたが、それ以降の追加はなかった。

こんなに幸先よくオオクワ♂が採れるなんて、、、。LA的には本当に在りえない。
実は過去LAは夏休みにオオクワを2匹以上捕まえたことがないのだ。
この反動がいずれやってくるんじゃないのか? 逆にそんな不安さえ感じてしまうほどだった。
実際、この後、旅はエンドレス惨敗ツアーと化してしまうのだが、、、、。

◎A県に到着

I県のポイントを離れ、また北へ北へと向かう。LAは強烈な睡魔に襲われたため、このあと運転を
かみさんにバトンタッチ。LAは夢の中へ。。。
そして・・・・・・・・・

「青森県に入りました。」というナビのメッセージで目を覚ます。
すでにかみさんに運転を代わってから四時間が経過して午前3時過ぎになっていた。
しかしここまできたら目的地はあともう少しだ。
LAに運転をバトンタッチして目的地へ出発。現地に着いたのは午前4時ぐらいであった。
まだ辺りは暗かった上、かみさんが熟睡中であるのをいいことに近くで街灯周りをしてみた。
さすが最果ての土地A県。クワガタはあいかわらず濃い。
午前4時という時間にもかかわらずあちらこちらにアカアシ、ミヤマ、ノコが落ちている。
改めてここがクワガタパラダイスであることを認識し直した。

−−−−ここからはLAの独り言−−−−
「そういえば初めて南会津に行ったときも、こんな感じだったけ。」
「とても感動したなぁ。」
「でもいまの南会津はとてもパラダイスとは思えないなぁ。」
「当たり前のことだけど、1晩に100頭のクワガタが飛んできたとして、
採集者が1人なら100頭クワガタを見つけられるけど採集者が
100人居たら1匹見つけられればいい方なんだよなぁ。ぶつぶつ・・・・・」
−−−−ここまではLAの独り言−−−−

街灯周りをほどほどにして、キャンプ場が開くまで仮眠するした。

◎8/12(日)

今回のベースキャンプとなるキャンプ場にチェックインした。
最初に断っておきますがキャンプとは言っていますが、ブートキャンプではありませんので念のため。
って誰もそんなことは思っていないか。。。
このキャンプ場はなかなか綺麗なところだ。
かみさんにも思いのほか好評のようだ。
とりあえずキャンプを設営するだけでこの日はなにもする気が起きなかったのでかみさんとボーとしていた。
お風呂がキャンプ場にもあることが分かり、この日はそのお風呂に入ることにしたが、それが最悪だった。
なにが最悪かってまず椅子がない。中腰のままで体を洗わなければいけないのは大変つらい。
しかも、お湯は不安定で途中で水になったり、熱湯になったりで落ち着いて体が洗えなかった。
かみさんと2人でなんでちかくにたくさんある温泉のどれかに入らなかったのか後悔した。
夕食を作り食べた後、暇になったのでかみさんの了解を得て街灯周りをすることにした。
お盆の週ということもあってか、観光地である当地の街灯下には親子連れなどの採集者がわんさか居た。
どの方向へ行っても採集者に会う。というか人がいるとほぼ採集者。
お盆の採集というのはこんなにも困難なものだったのか。
ここ数年、お盆は家でおとなしくしていることが多かったので、
お盆がこんな状態であることをLAは知らなかったのだ。少し考えれば分かることではあるが、、、。(-_-;)
まだ12日、それでこの人手であるならば13〜15日は、、、、
それでもこの日は大量のアカアシ、ミヤマ、ノコをゲットした。
またルリボシカミキリも捕まえた。

◎8/13(月)

朝から暑い。A県と言えどやはり暑い。気温は裕に30度を超え、朝からバテ気味。
そんな中、これからのキャンプで必要な天然水と生鮮食品の買出しに少し離れた町へ向かう。
ここはお土産屋さんなどは多いがスーパーやコンビニはなく生活用品を仕入れるのに難儀するのだ。
とある道の駅で必要な買い物を済ませた後、観光地を周りついでに温泉にも入る。
キャンプ場とは違い、ちゃんとした設備だ。ゆっくりと温泉を堪能する。最高だ。
夕飯に明太もんじゃを食べた後、採集に出かける。
あまりやりたくなかったが、今回はライトトラップの力を借りることにした。
正直、前日で街灯周りに限界を感じてしまった。
さすがに目立つところでライトトラップは遣りたくなかったので、めったに人も通らない山奥で
トラップに設置した。
稼動後、アカアシがすぐに飛来。立て続けにアカアシが10匹ほど飛来する。
その後、ミヤマが飛来して、コクワが混じり最後はノコといういつものパターン。
オニも飛来した。
9時ごろから飛来がなくなり、10時ぐらいにライトトラップを終了した。
オオクワの飛来はなかったが、クワガタは多数飛来したのと、まだ4日も滞在する予定なので
この時点ではまだあまり焦りは感じていなかった。

◎8/14(火)

とにかくアツイ。A県ってこんなに暑かったっけ?
以前は低温に悩まされたような気がするんだけど、、、。
この日も昼間は観光のスケジュールがぎっしり。
夕食はタイカレー。すごくうまかった。かみさんに感謝。
この日は前日のライトトラップで手持ちのガソリンを使い切ってしまったので
再び街灯周りをすることに。
まず最初のポイントへ行くと、外人さんが街灯で虫を拾っていた。
そのポイントは早々と諦め、他のポイントへ。
しかし行く先々で採集者と会う。
もううんざり。
とあるポイントに行く途中でライトトラップをしている採集者を発見。
その灯火を張っている場所が工事中の工事現場。
ちゃんと許可を得てやっているのだろうか?
またクワガタ採集者が白い目で見られる事態にならなければよいが、、、。
また別のライトトラップの採集者に遭遇。こっちは最悪。
道っぱたで1000W級のライトを公道方向に向けている。
許可云々以前の問題だ。
すこしは人の迷惑ということを考えないのだろうか?
そんなことばかりしていればライトトラップ採集禁止となるのも時間の問題だろう。
いろんな意味でがっかりして採集を終了した。この日も惨敗。
なんか正直オオクワはもう採れる気がしなくなっていた。

◎8/15(水)

この日も観光を満喫。温泉も大当たり。昼間は本当に充実している。
夜も充実してほしいのだが、、、、、。
夕食はまたもんじゃ。これがうまい。やめられない。
そして観光がてらガソリンを入手したので、再びライトトラップを敢行。
いざ設置して発電機を始動すると、、メインの300Wの水銀灯が点かない。
あれこれ原因を調べるが、どうも安定器か水銀灯そのものの故障らしい。
仕方ないので100W2灯だけで勝負する。
結果は大惨敗。やはり火力不足なのか?
さてさて、これで街灯周りもだめ、ライトトラップもだめ。いよいよ八方塞がりか?
最果ての地までやって来てオオクワを1頭も持ち帰れないのか?
そんな不安もよぎる。
採集可能日数はあと2日。。。

◎8/16(木)

この日はキャンプ最終日だ。
風が少々強い。いままでのなかで一番天気が悪い感じだ。
観光をすませ、温泉に入るがこの日の温泉は最悪だった。
脱衣所は狭いし、湯は汚い。
温泉のある施設の外見だけではどんな温泉かわからないので1度は入ってみないと
わからないのがつらいところだ。
夕食はカレー。帝国ホテルのカレーの缶詰だ。すげーうまかった。
かみさんの実家にお中元で贈られてきたものだ。かみさんありがとう。
さて採集だが、少し場所を変えてライトトラップを行うことにした。
ポイントに向かう途中、ライトトラップをしている採集者がいた。
また、気になるところにライトトラップを設置している。
明らかに某社の私有地である。許可は得ているのだろうか。不安でならない。
まあ他人には干渉しないのがLAの信条であるので軽くスルーする。
ポイントに着くころに小雨が降り出した。
まあ、小雨程度なら大丈夫だろうとライトトラップを開始する。

悲しいほどお粗末な100W×2のライトトラップ

こんなんでも一応クワガタは飛んでくる。
かなり森の奥なのでかアカアシの飛来が以外に少なく変わりにノコ♀が異常に多い。
いままでで一番虫の飛びがいいと思われる。
そして8時45分ごろ、ひっくり返っている大きめのクワガタ♀を発見。

ドキドキ裏返してみると。。。。

オオクワ♀40ミリ。やっと採れた。

その後もポツポツとクワガタに飛来は続き、9時10分前後に大きめのクワガタが飛んできた。
着地するのを確認しその場所へ。

オオクワ♀37ミリ。嬉し過ぎる。

2頭も取ればLA的には十分なのでその後すぐに採集を終了した。
やっと採集できたA県産オオクワ。
惨敗続きの採集についに終止符を打つことができた。
5年前に来たときはあっさり街灯周りで採集できたがやはりどこも状況は厳しくなってきているようだ。
街灯周り派のLAとしてはすこし不満も残るが贅沢は言えない。
素直に喜ぶことにした。


◎8/17(金)

さて帰る日だ。予定ではキャンプをチェックアウト後、夜まで観光、温泉を楽しんで採集をして帰る予定だったが、
正直、観光も温泉も行きつくした感があったし、天気もよくない。
かみさんと相談して、すこしでも帰りを楽にするために南下することに決めた。
A県の下に位置するこれまたA県の有名な温泉郷で温泉にはいり、お気に入りの店で食事をしてその後に採集をして帰ることにした。
予定通り温泉に入り(ここの温泉はガチ)、ランチバイキングで食事を済ませ(これもガチ)、すこし早いが採集場所へ出発。
途中のダムでノンビリしているとかみさんと2人でダムを覗き込んでいたのが気になったのか
ダムの従業員の方が近づいてきた。

ダムの従業員:「魚が見えませんか?」
LA:「え、このダムに魚、いるんですか?」(住めなそうな化学的ブルーな色してるので)
ダムの従業員:「いるよー。コイ、フナ、ウグイ、イワナ、ヤマメ、ワカサギ、、、」
LA:「そうなんですか?すげー」(え、まじで?釣り出来るじゃん。今度しよっと)
ダムの従業員:「ところでこの間、あそこに見える橋で東京から来た人が飛び降りて犬上家状態で発見されたんだよ。」
LA:「・・・・え、飛び降り自殺ですか?」
ダムの従業員:「そう、結構多いんだよ。この間もここから岩手県の人が、、、。それからあそこでも云々」
LA:「ええ、マジですか?、怖っ」(このダムの側で以前キャンプしてたけど知らなくてよかった。)

しかし採集の前にいやな話を聞いてしまった。
このダムもライトトラップ採集を終えた帰りに見て回ろうと持っていたがパスすることに決定した。
もうこのダムの側でキャンプをすることもないだろう。
そしてライトトラップのポイントへ向かう。
この日は朝から雨が降ったり止んだり。でも気温は悪くない。夜になっても20度近辺をキープしていた。
虫の飛来のパターンは昨日と似ているので少し期待が持てるかも。

今日も合計200W

クワガタの飛来には波があり、20分おきぐらいにポツポツと飛来してくる感じだった。
そして9時25分ぐらいに少し離れた場所で大きめのクワガタの♀を発見。

オオクワ42ミリ♀だった。

その後は飛来がだんだんなくなり午後10時で終了した。

◎帰宅

夜通し運転し、かみさんと運転を交代しながら家に着いたのは8月18日の午後1時ぐらいだった。
後片付けがとても大変だった。
疲れた。

◎旅行を終えて

A県へ行くのは5年ぶりであったが、以前の幻想的なイメージは崩れてしまった。
思い出は思い出のままにして、取っておいたほうが良かったのだろうか?
北東北まで行って人と競争するぐらいなら正直、南東北の人のいないポイントに行ったほうが
マシと本気で思ってしまった。
北東北にもまだまだLAの知らない採集地はたくさんあるのだろうけど、さすがにそれを探し出すほど
いまのLAにはお金も暇も時間もない。
結果的には、北東北3県すべてのオオクワを採集したことになるのだが、非常にいろいろ考えさせられる旅行となった。
いずれオオクワ採集自体がいやになる日が来てしまうのだろうか!?




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