去年の夏以来、採集からは遠ざかっていたが、ほりけんさんから採集のお誘いがあったので週末に天気が
よさそうな山形になんでもねらいの採集に行くことになった。
23日の夜にほりけんさんに四街道駅まで迎えに来てもらい、そのまま山形へ向う。
ほりけんさんとはしばらく会ってなかったが、相変わらずのナイスガイぶり、おもわず偽善者と思ってしまうぐらいだ(うそです。本当にいいひとです)。
久しぶりなので積もる話もいろいろあり、気がつけばあっというまに山形についていた。大体午前4時ぐらいだったか。
到着後、朝の採集に備えてすぐに就寝。
翌日取りあえず、山に登ってみようと林道を車で移動。途中でさすがに車が心配なため、車を止めて歩くことにする。
時期が時期だけに山菜取りの人が多い。
林道を歩くほりけんさん。
林道を歩きながら、めぼしい朽木を削ったり、新芽やヤナギを見たりしたが(いったいなにをねらっているのか?)
特になにも発見できなかった。そのうち川のそばを通りかかったとき、ほりけんさんが川をブンブン飛び回る小さな甲虫を
発見する。
ほりけん:「これ、マグソじゃないかな?」
LAは実はマグソのことはあまりしらないので、そうなのかどうか全然わからない。とりあえず曖昧な返事をしてみた。
LA:「さあ、どうなのですかねぇ。」
とりあえず、マグソということでキープしておいた。
その後、林道をまっすぐ歩いていく。3時間ぐらい歩いただろうか。
しばらくして、林道の先にあるものが見えた瞬間、ほりけんさんとLAは愕然とした。
ていうか、駐車場があるじゃん。ここまで車でこれたじゃん。そこは登山道の入り口の駐車場だったのだ。
ここからが、本番なのだが朝から歩き通しでかなり疲れてきた。登山道を少し登ったが帰りのことも考えて
早めに下山した。
下山後、夕暮れまでに少し時間があったので車でいろいろな場所をルッキングして回る。
そこで、LAたちと同じような網を持って昆虫採集をしている2人組と出会った。
早速、ほりけんさんが話しかけるとタマムシやかみきりの採集をしているらしい。
LAとは違い、本物の虫屋さんのようだ。
ちょうどよかったので、さっき採集したマグソと思われる未確認飛行虫体を同定してもらう。
その結果、やはりマグソだったようだ。しかし本当にクワガタなのか、マグソって。
その後、ルッキングにてヤナギ等を見て回ったが、特にめぼしいものは見つからなかったので、
ひとっ風呂浴びるため、温泉に探しに向かった。
温泉が何とか見つかったので温泉に入った後、ちょうどいい夕マヅメの時間になったので時期的には
超早いと思ったが街灯周りを始める。気温は19時の時点で18度ぐらいあった。
蛾やハエ、蜻蛉の類は飛んでいるが甲虫はいない。どう考えても早い。それに街灯を見て回っている内に、
どんどん気温が下がってきた。一通り見て回るも望みなしと判断し、早めに切り上げることに。
その後、缶ビールを片手に夜食を食べ明日に備えて就寝した。
翌日、今度は登山道口の駐車場に直接車を止めて、朝から山登り。登山道の最初にLAたちを出迎えたのは、
危険な釣り橋。
橋の幅に対し通るところがやけに狭い、、、。
吊り橋を渡り終えて、林道を歩いていくと大きな倒木がLAたちを出迎えた。
ここで、ほりけんさん、LAともにクワガタの幼虫および、カナブン系の幼虫を掘り出す。
とりあえず持ち帰ってきたので、なにになるか楽しみだ。
次にまたLAたちを吊り橋が出迎えた。
LA:「ちょっと怖い吊り橋ですねぇ。」
ほりけん:「つーか、板じゃん。」
これが問題の吊り橋、両手に網と斧を持って渡るのは怖かった。(手前はほりけんさん)
この橋を渡り終えると、いよいよブナの大木がちらちらし始める。
こんな感じの木ばっか。
とりあえず、脚立等は持っていないので届く範囲で削る。この木でもクワガタの幼虫を1匹採集する。
この後は、削れる木を見つけては削るが特に目ぼしいものは出てこない。ルリクワガタと思われる
産卵痕がある立ち枯れもたくさんあるが、削ってみるとなにもでない。時期が悪いのか、下手なのか
。
やがて、次なる吊り橋がLAたちの前に立ちはだかった。かなり細い。橋の幅が10センチぐらいしかない。
LA:「ありえねー!!」
ほりけん:「つーか、棒じゃん」
問題の吊り橋。いやもはや橋ではない。
それからも先に進むが、山の日のあたらない側の斜面に入ったのか、いい雰囲気の木が無くなったので
ある程度まで上ってから、引き返すことに。
引き返す途中で見つけたブナの巨木の立ち枯れから、ほりけんさんがアカアシ♂成虫を続けざまに採集する。
ほりけん:「やっとクワガタらしいクワガタを見たよ」
ほりけんさんはクワガタの成虫の姿を見てほっとしたらしい。
続いてほりけんさんが、立ち枯れを削り続けるとほりけんさんが叫ぶ。
ほりけん:「なんだこれぇ」
LAも急いで見に行く。LAも一瞬ドキッとした。裏返しになった黒い虫が蛹室のような穴から覗いている。
オオクワ?っと思いながらよく確認するとそれは、ゴキブリだった。
LA:「ゴキブリだぁ」
ゴキブリ嫌いのLAはすぐさま10`先まで逃げたことはいうまでもない。
その木を削るのはやめて、別の木を探しながら林道を歩いていると、ふと目の前の道の上にちいさな
クワガタが歩いているのを見つけた。
LA:「あ、クワガタだ。スジクワぁ!!」
また、特に周りに樹液の出てる木等はないのだが、なぜかスジクワがそこに居たのである。
しかし、LAはこれがオオクワじゃなくてよかったと心底思った。
もしオオクワだったら、すぐにほりけんさんがこういうからだ。
「さすがLっち、ゴットハンドだね。」とか、「また仕込みかよぉ。」とか。
(注 うそです。本当はほりけんさんはこんなことは言いません、念のため)
その後は、特にクワガタは見つけられなかったが興味深いものを見つけた。
樹液を出すブナ。なにか集まるのだろうか?
帰る時間が差し迫ってきたので下山する。また3つの吊り橋を渡って怖い思いをする。
最後にマグソポイントでマグソをいやってほど捕まえてから、帰宅となった。
ひさしぶりの採集で、とても楽しい思いをしました。ほりけんさん、また行きましょう!!。