本当は採集に行く気はまったくなかったのだが、父が南会津にある温泉に行きたいというので付いていくことにした。お金もない、体力もない最近のLAであったが、父という同行者であり、出資者が突然現れたのだった。月齢は最悪、気温も高くないようでは会ったが、採集に行ける機会が減ってしまっていたLAにとって、このチャンスを見逃すわけには行かなかった。

１８日の夜に出発、舘岩村についたのが、だいたい、０:３０ぐらいだった。気温は１９度前後、一応、見回ってみるが、ミヤマ、アカアシがぽつぽつ程度であった。

昼間は、温泉でゆっくり疲れを癒す。ぐっすりと眠ってしまった。朝、８：３０から、夕方１７：００まで温泉で休憩と睡眠と入浴を繰り返した。まるで、年寄りだ。でも疲れはとれた。

夜の部、さすがに月齢が悪いだけあって、月齢のいい時期に比べたら、人は少ない。でも、多いなあ。世の中暇人が多いんだなあと思いながら、有名ポイントにて最初は張り込みをしていた。が、ぜんぜん虫が飛んでこない。空は、まだ、月が出ていないのか、若干雲があるためか、そんなに明るくないのだが、、、。待つことのきらいなLAは車でポイントを回ることにした。舘岩村方向に、車を走らせると、採集者が何人もいる。これじゃ採集にならんと思い、ちょっと当初考えていた周り順番とちがう別の場所に車を走らせる。ミヤマ、アカアシ、ノコなどは結構取れるが、オオクワはいない。一番奥の明かりの前まで来たとき、道路に二つの大きなものが落ちているのを発見。走りよると１頭はオオクワの♀。１頭はミヤマの♂であった。月齢悪い、温度２２度で高くない、人多いの三拍子で、まったく期待していなかったのに意外とあっさりオオクワが採れたので、もう舞い上がってしまった。

とりあえず、採れたので心に余裕ができたので最初に張っていた伊南村の方向に車を走らせる。有名ポイントに付くと、ポイントに張っていた数人の人たちが皆居なくなっていた。あまり虫が来なかったのだろう。離れて正解だったようだ。ぜんぜん、虫がいないので南郷村の方に行って見ようと車を走らせる途中、過去３頭オオクワを採っているポイントに通りかかったのでちょっと見てみると、路上に大きめの♀が歩いている。よくよく見ると背中に筋がある。オオクワの♀であった。

LAは採集下手の為、１日に２匹オオクワを採ることなんて滅多にないので、さすがにこのときは、うれしくてうれしくてしょうがなかった。浮かれはしゃぎまわる姿は採集に付き合ってくれていた父にはとても迷惑だったろうと思う。この後、南郷村を見回ってみるがお月様が顔を出してきてしまい、虫の飛来もほとんどなくなってしまった。１１時半ぐらいで切り上げて帰途に付くことにした。