ここ２週ほど、クワガタ自体から遠ざかっていた。週末の体調不良や、アクシデントが重なり、採集に行くことが出来なかった。どっちにしろもうシーズンも終わりなので、あきらめていたのだが、、、。ここに来て、かなり気温が高くなってきた。もう居ても立ってもいられなくなり、会社の昼休みにレンタカーを手配。会社を定時にあがるとすぐにレンタカーを取りに向かう。その後速攻で用意をし、すぐに出発。気温は申し分なかったが、東北道を北上する折に時折、雨がぱらつくようになった。とりあえず、今年最後に福島に行っておこうと思い、福島経由に新潟にいくことにしたのだが、福島のポイントに１２時ぐらいに着いたが、結構雨が降ったらしく路面がかなり濡れていた。気温自体はそんなに低くないので、とりあえずまめに探すが、見つけたのは、コ♀１、オニ♂２、ノコ♂１、♀１だけだった。やはり時間帯と雨のせいであろうか、虫は結構飛んでいるのだがクワガタは少なかった。まあ、もうシーズンも終わりって言う噂もあるんですが、、、。

福島産オニクワ。標本用に酢酸エチルで殺虫した後。

そうそう福島をあきらめ、新潟へ向かうが、福島山中を車で移動中、急激な睡魔が襲いこれ以上進むと谷から転落しかねないと思い、福島と新潟の県境に近い山のなかで一夜を過ごすことにした。時々雨が強くなりびっくりして目を覚ます。とても寒い。標高が1000メートル近くあるのだから当然と言えば当然だ。
何とか、朝になってから出発。新潟についたのは朝の10時ぐらいだった。とりあえず、採集予定の場所へ行くがそこは人に教えてもらったポイント。そこばかり行ってもつまらないので、自分でもポイントを探すことにする。とりあえず２つほどいいポイントを見つけたのでそこと最初の目的地を回ることにする。午前中は、日が差して暑いぐらいだったが午後になって雲が増えてきた。夕方、日が暮れるころには小雨が降ったり止んだりするようになってしまった。「ああ、今回も駄目か」と思いながら、みんげりさん、AKEさんのポイントにいくと、、、、、、。なんと人が張っている。「これじゃあ採集にならん」と思い昼間のうちに下見しといたポイントに向かう。明かりはそんなに多くない場所だが、オオクワがいないわけがないと言い切れるようなポイントだ。最初の明かりを見るが、蛾やその他はすごくたくさん舞っているが、クワガタがいない。「すこし標高が高すぎたか？」と思ったがいやそんなはずは無いと思い直し、次の街灯へ行く。小雨がぱらつくようになってきたがここも虫の量はすごい。しかし、甲虫がいない。「やっぱりそんなに甘くないか」と思いながら何気なく明かりの下にある岩に懐中電灯を当てると、、、。大きな黒く輝く虫が止まっているではないですか。すごい速さで体が動きいつのまにかその虫を手に採っていた。オオクワの♀だった。

新潟産天然初ゲットの♀。44ミリ

採った街灯。当然場所がわからないようにぼかした。そんなに明るくもないのですが、何せ回りに明かりがない。

これは嬉しい。やっぱり自分が見つけたポイントで採れるのはすごく嬉しい。浮かれて、気合が入り、あちこち探し回るが雨が強くなってきてしまった。気温も下がってしまったため。早めに切り上げ、帰ることにする。よくよく考えるとこの日見つけたクワガタはオオクワだけだった。こんなこともあるんだなあと思いながら、ニヤニヤしながら高速を飛ばし帰途に着いた。

1999年度灯火採集はこれにて終了。今年は飛躍の年となりました。来年は更なる飛躍をしようと思いますのでこれからもどうぞごひいきに。