【水さらし場が出土/近野遺跡】(青森県/埋蔵文化財調査センター2002/09)
青森市の近野遺跡の谷から中期後半の木組み遺構が2基出土した。
縦1.7メートル横1メートルほどの箱形のものと、長さ1.5メートルほどの割材を地面に杭で固定したもの。周辺からトチの皮や石皿、たたき石などが出土したことから水さらし場と見られる。
【漁労用の柵の遺構が出土/紅葉山49号遺跡】(北海道/石狩市教委2002/09)
石狩市の紅葉山49号遺跡で河川跡から中期末の漁労用の柵の遺構が17基出土した。
縦約1〜2メートル横約0.5〜1.4メートル。柳の木を山ブドウの樹皮やツルで固定したもので、サケの捕獲に使用されたとおもわれる。
【筒状管玉が出土/底津遺跡】(岐阜県/洞戸村教育委2002/09)
洞戸村の底津遺跡で前期後葉から中期初頭の地層から筒状管玉が一点出土した。
管玉は蝋(ろう)石製で長さ約3.6センチ幅1.4〜1.7センチ。
これまでに確認されていた住居跡の南側から見つかったもので、両端に糸ずれが残っている。また早期中葉から中期初頭の北陸系土器なども出土した。
【オオカミの骨製装飾品/久保の作洞穴】(福島県/いわき地方史研究会2002/09)
22日開かれたいわき地方史研究会の発表で、名古屋大名誉教授渡辺誠氏がいわき市の久保の作洞穴から昭和32年2月に見つかった3点の装飾品が、オオカミの指の骨で作られた装飾品であったことを明らかにした。
京都大霊長類研究所の茂原信生教授に鑑定依頼したもので、 長さは3センチから3・7センチ。オオカミの足の指の中央部分を輪切りにしたもので、切断面に近い部分に直径3、4ミリの穴が明いていた。
【甕棺6基が出土/中谷遺跡】(三重県/埋蔵文化財センター2002/09)
松阪市の中谷遺跡から晩期後半の甕棺6基が出土した。
遺跡の西側斜面から横倒した状態で5基、直立の状態で1基見つかったもので、甕棺は馬見塚式の直径30センチ、高さ50センチ。15基前後の土壙墓なども見つかった。
【漆塗りの櫛が出土/是川遺跡】(青森県/八戸市教委2002/09)
八戸市是川遺跡の南側の泥炭層から漆塗りの櫛がほぼ完全な形で見つかった。
長さ約8センチ、幅約5センチで、10本の歯がすべて残っていた。
このほか長さ約130センチの漆塗りの弓や直径約10センチの籃胎漆器、約10センチ大の網代が見つかった。
【早期の落とし穴が出土/下井遺跡】(福岡県/添田町教委2002/09)
添田町の下井遺跡で早期前半の落とし穴群が見つかった。
落とし穴は長方形状で最大のものは長辺1.2メートル、短辺0.7メートル、深さ0.8メートル。
弧状に配列した一群と獣道上に配置した約30基。 弧状に配列した周囲からは多数の杭の跡が見つかった。
【魚たたき棒が出土/紅葉山49号遺跡】(北海道/石狩市教委2002/09)
石狩市の紅葉山49号遺跡から中期のものと思われる魚たたき棒が出土した。
棒は長さ51センチ、太さ2.5センチ。
【逆さまの埋甕が出土/中屋敷2遺跡】(秋田県/埋蔵文化財センター2002/09)
千畑町の中屋敷2遺跡で中期の逆さまに埋められた深鉢土器(高さ約40センチ、底部の直径約20センチ)が出土した。
【早期の竪穴住居跡が出土/鵜山遺跡】(奈良県2002/08)
山添村の鵜山遺跡で早期の竪穴住居跡が5軒確認された。
竪穴は直径3〜4メートル深さ約20センチほどで皿状を呈している。屋外炉と思われる石を詰めた直径1メートルほどの土坑も1基見つかった。
【早期のまとまった石器が出土/菰田洞穴】(長崎県/佐世保市教委2002/08)
佐世保市の菰田洞穴(幅8メートル、奥行き5.6メートル)から早期の石鏃など803点の石器が出土した。
また後期旧石器時代のナイフ形石器や台形石器など113点も見つかった。
【草創期の土器片400点出土/小ケ倉A遺跡】(長崎県/国見町教委2002/08)
雲仙岳のふもと標高150メートルの丘陵地にある小ケ倉A遺跡から草創期の土器片約400点と、細石刃など石器約20点が出土した。
土器片は口縁部に刻み模様が、側面に突き刺し模様が見られる。
【人面付き土器出土/漆下遺跡】(秋田県/埋蔵文化財センター2002/08)
森吉町の漆下遺跡から、後期の人面付きの土器が出土した。
人面は立体的で7.5×8×10センチ。
注口土器の口縁部分と見られ、頭部に直径3センチ程の穴が空いており、内部は空洞形状になっている。
目、鼻、口、耳、まゆが表現されていて人面と思われる。
このほか動物を模した石器も出土した。
【異形の土製品出土/東台遺跡】(埼玉県/大井町教委2002/08)
大井町の東台遺跡の発掘調査で、遺跡中央の柄鏡形住居から中期末の異形土製品が2点見つかった。
円すい形を二つ合わせたような独鈷石形状をしたもので、全長約4.2センチと全長約2.7センチ。大きいほうの中央には直径1ミリほどの穴が開いている。
【環状列石出土/水上遺跡】(青森県/名川町教委2002/07)
名川町の水上遺跡から、中期末から後期前葉のものと思われる環状列石群が出土した。
直径6〜7メートルと直径1.5〜2メートルで円形状が大小5基、楕円形状が1基。
【合口土器棺出土/小堀遺跡】(滋賀県2002/07)
長浜市小堀遺跡の住居跡出入り口付近から晩期の合口土器棺が横向きで出土した。
【3つ目の舟形容器出土/紅葉山49号遺跡】(北海道/石狩市教委2002/07)
石狩市の紅葉山49号遺跡で、中期の木製の舟形容器がほぼ完全な形で出土した。容器は長さ45センチ、幅22センチで両端が細く2センチほどの突起がついている。今年6月に出土したものと大きさ形状が類似している。舟の櫂の水かき部(長さ26センチ、幅8センチ)も出土した。
【集落跡か/カリンバ3遺跡】(北海道/恵庭市教委2002/07)
恵庭市のカリンバ3遺跡でこれまでに確認されている墓域近くから低湿地帯の地層が見つかり、後期末から晩期の漆塗りの腕輪や土器片が多数出土した。
【75基の配石遺構を確認/漆下遺跡】(秋田県/埋蔵文化財センター2002/07)
秋田県森吉町の漆下遺跡から後期の配石遺構が75基見つかった。
小又川左岸に形成された段丘上にある遺跡で、森吉山ダムに水没することから調査が行われている。東部と西部に分かれた遺構群からそれぞれ35基と30基が見つかった。日時計状、X字状、口字状、日字状、楕円状などさまざまな形の配石遺構のほか、竪穴住居跡15棟、土器埋設遺構14基、石棒、土偶、鐸形土製品などが見つかっている。 工事区域には60件もの遺跡が集中し、その多くが縄文時代の遺跡である。水没する遺跡の調査は平成9年から行われている。