【大量の柱根が出土/青田遺跡】(新潟県2001/12)
加治川村の青田遺跡で99年から今年9月まで行われた調査で、晩期の住居の柱根が約400本見つかった。
川の両岸から見つかったもので、同遺跡が短期間の集落であることから、掘っ立て柱の建物が立つ大規模な集落であったことが分かった。
【半截木柱遺構を検証/長者屋敷遺跡】(山形県長井市2001/12)
山形県長井市の長者屋敷遺跡で98年に見つかった、正方形に配置された4本の半截木柱遺構(はんせつきばしらいこう:丸太を半分に縦割りにした柱で、中央に石を多数埋め込んだ穴がある)の現地検証会が行なわれた。
同市教委が行ったもので、12月22日冬至の日の入り方向が半截木柱遺構の対角する2本の柱穴を結んだ線と一致することが確認された。
【晩期の漆器出土/中屋サワ遺跡】(石川県2001/12)
金沢市の中屋サワ遺跡で、晩期のものとみられる籃胎漆器が見つかった。
籃胎漆器は方形で 口縁部約21.8センチ、底部約14センチ、高さ約8.2センチ厚さが1〜4ミリ
ほぼ完形品で朱塗りが残っていた。
【水量調節の水場遺構/岩渡小谷4遺跡】(青森県2001/12)
三内丸山遺跡に近い岩渡小谷4遺跡の沢から、今年6月に見つかった前期の木組み遺構(長さ約4.5メートル、幅約3メートル)が、貯水排水機能を持つ水場遺構であることが分かった。
水場遺構には100点程の木材や再利用の木製品が使用されていたとおもわれ、この沢の調査で人の顔を施したひしゃく状の柄、舟のオールや石斧の柄など1000点にも上る大量の木材や木製品が出土した。
また上流部で高台付き漆器や舟形木製容器、多量のクリの殻などが出土したほか、本年度の調査で竪穴住居跡9軒、埋設土器76基などが確認された。
【大規模な集落跡/本野原遺跡】(宮崎県2001/12)
田野町の本野原遺跡で、中期末から後期の大規模な集落跡が確認された。
出土した遺構は竪穴式住居跡103基、土坑約350基で、土坑からは炭化したドングリや石皿が出土した。
土坑群は環状を呈していて中心部は整地とおもわれる跡があり50センチ大の石が6個並んで配置されていた。また遺跡の北西では列状に30メートルにわたって土坑が見つかっている。
【爪形文土器が出土/白沢遺跡】(青森県2001/11)
碇ケ関村の白沢遺跡から草創期の爪形文土器が多数出土した。
砂防ダム建設に伴う調査で確認されたもので、10センチ程の土器片が出土し、平底の爪形文土器や爪形文と刺突文を施した土器片が見つかった。
【ランプ型土製品が出土/真脇遺跡】(石川県2001/11)
能都町の真脇遺跡から中期の把っ手付きランプ型土製品が出土した。大きさは長さ15.2センチ、最大幅6センチ、高さ3.5センチあり完形品。直径約30センチの土壙から、伏せられた状態で見つかった。端に把っ手が付いており、内側に煤状の付着が見られる。出土地点付近から板敷き土壙墓などが見つかっていることから、同町教委では祭祀に使われたものとみている。
【新たに56基の住居跡/横峯遺跡】(鹿児島県2001/11)
鹿児島県屋久島の横峯遺跡で行われている鹿児島国際大学と町教育委員会の第4次調査合同調査で、後期の竪穴住居跡が新たに56基見つかった。
また昨年5月に発表した100基の住居跡数を53基に修正して、これまでに確認された住居数は合わせて109基となった。
集落の様子は住居跡がだ円形に広がり、土壙群が取り巻くように分布してることも分かった。
【クマ型土製品が出土/小牧野遺跡】(青森県2001/9)
環状列石で知られる青森県青森市の小牧野遺跡でクマとおもわれる土製品が出土した。
クマ形の土製品は、頭部から腰部にかけての4センチ程で、土坑墓から石箆1点と土器片とともに見つかった。
【新たに住居跡35棟を確認/中ッ原遺跡】(長野県2001/9)
昨年仮面土偶が出土した長野県茅野市中ッ原遺跡で現地説明会が行われた。
本年度は仮面土偶が出土した地点の西側で調査が行われ、中期から後期の住居跡が新たに35棟確認された。これまでに確認された住居跡は合わせて120棟となった。
また、尾根状の台地の南側に後期の住居跡が並び、中央部が墓域であることがわかった。
中ッ原遺跡の台地には東西に中期の集落が、南側に後期の集落が形成されていることがわかった。
仮面土偶が出土した東側は、史跡公園として整備保存が計画されている。
【漆塗り木製品出土/分谷地A遺跡】(新潟県2001/9)
新潟県黒川村の分谷地A遺跡から後期の木製漆塗りの水差し、鉢、耳飾り、櫛など37点が出土した。
水差しは黒漆塗り(幅25.7高さ14.5センチ)と赤漆塗り(幅14.9高さ25.5センチ)の2点で注ぎ口と取っ手が付いる。鉢は赤漆塗り(幅13高さ19.2センチ)1点でそれぞれ完形品に近く、木をくり抜いて作られおり、取っ手や口縁部に紋様が刻まれていて、高度な技術が伺える。
このほか漆加工の原料や漆塗りに使われたとみられる土器も見つかっている。
【刀状石製品出土/大上遺跡】(群馬県2001/9)
群馬県佐波郡の大上遺跡から前期初頭の装身具とおもわれる刀状石製品が出土した。
今年7月に見つかったもので、長さ13.8センチ、幅2.9センチ、厚さ0.9センチ。
蛇紋岩を加工したものとおもわれ、直径2・5ミリの穴が明いていた。
土壙墓とおもわれる穴から出土しており副葬品とみられる。
【前期の双子土器が出土/矢倉遺跡】(青森県2001/8)
大量の土器捨て場が見つかった青森県七戸町の矢倉遺跡で前期の双子土器が出土した。
高さ約18センチ、長径約17センチ、短径約9センチ。直径約9センチ程の土器を2個くっつけ合わしたもので、粘土ひもの貼付文が曲線状に大胆に施してある。
繊維土器で羽状文があることから前期の土器とおもわれ、双子土器としては最古級とおもわれる。
出土例は全国でも数例で極めて珍しく、東北では福島県の三貫地貝塚から後期の出土例がある。
【落とし穴が見つかる/早坂平遺跡】(岩手県2001/8)
岩手県山形村の早坂平遺跡で、前期から中期の竪穴住居跡20棟と中期末から後期とみられる落とし穴約80基が確認された。
落とし穴は細長い溝状で、中期に形成された集落跡が後期には狩猟の場になったとみられる。
また旧石器時代とみられる石片が出土していることから、さらに調査が続けられている。
【木製の舟形容器が出土/紅葉山49号遺跡】(北海道2001/8)
北海道石狩市の紅葉山49号遺跡で中期とみられる川跡から木製の舟形容器が出土した。
長さ108センチ、幅30センチ、厚さ1〜2センチ、深さ5〜6センチほぼ完全な状態で
両端に厚さ約2センチの板状の突起があり、その片方に直径約1センチの円い穴が開いていた。
【伏甕が出土/柿ノ木平遺跡】(岩手県2001/8)
盛岡市の柿ノ木平遺跡で幼子の埋葬に使用したとみられる伏甕が見つかった。
中期の竪穴式住居跡の床面に埋められていたもので、深鉢土器を逆さまにして底には穴が開いていた。
伏甕はこれまでに7点が確認されているほか、竪穴式住居跡約30棟、土坑約20基などが見つかっている。