【福満寺遺跡/住居跡から犬の足跡】(滋賀県長浜市99/02/10)
後期の住居跡から複数の犬の足跡が見つかった。
見つかった足跡は全部で7足分、複数の中型犬の足跡とみられている。
また同じ住居跡から、人間の足跡も58足分確認され、犬と人間の共生関係が窺える。
【三引遺跡/前期初頭の「櫂」出土】(石川県田鶴浜町99/02/10)
出土した櫂は柄の部分が直径で最大約3.8センチ、水かきは長さ約38センチ、最大幅9.7センチ
貝塚の下層から、それぞれ分かれて見つかった。
一本のカヤの木からできていて、鳥浜貝塚出土の櫂を遡る前期初頭の最古の櫂とみられている。
また日本海側では珍しい鹿角製の釣り針(全長約7センチ)も見つかった。
出土した貝塚は1994年に発見され小規模な貝塚とみられていたが、今回の調査で貝塚の範囲は長さ35メートル、幅8メートル、最大で30センチの厚さに達し、日本海側としては大規模な貝塚であることがわかった。
【コドノ遺跡/早期の集石炉発見】(三重県明和町99/01/23)
櫛田川支流のコドノ遺跡の調査で早期前半の集石炉が3基見つかった。
集石炉は、深さ約25センチ、最大幅1.2〜1.3メートル。
赤色化した礫が詰まっており、 床面の一部が赤化していることや、埋土に炭化物を含むことから集石炉とおもわれ、押型文土器が出土していることから早期のものと見られる。
遺跡からは弥生時代前期の方形周溝墓9基も見つかっている。
【居徳(いとく)遺跡/晩期の「くわ」出土】(高知県土佐市99/01/20)
土佐市高岡町の居徳遺跡から晩期の木製のくわが2点出土した。
1点はほぼ完全な形状をとどめ、長さ約30センチ、幅約12センチ、厚さ約5センチ。
もう1点は3分の1が欠けた、長さ約27センチ、幅約12センチ、厚さ約3センチ。
いづれも直径約3.5センチの穴に、長さ約12センチの柄が差し込まれていた。
これまで、九州地方などから発見された、最も古いとされる鍬(晩期末)より100年ほど遡る最古の鍬とみられる。
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