焼石岳
花の山として全国的に知られている岩手県の名山、焼石岳の山行を
LCC副会長松崎正俊の文でご紹介します。
【焼石岳登山】
天国と地獄。山のすばらしさと怖さを体験した登山でした。
焼石岳山頂から見た雲海と横岳山頂で飲んだコーヒーが格別においしかった。
下界は雨かもしれないけど雲の上は無風快晴。
絵や写真では味わえない雄大な景色。ささやかながらも幸せを感じた瞬間でした
雪渓。下りるときの難しさ。
そして何より登山道が分断していて道が分からない。
先へ進めない。ちょっと焦った瞬間でした。
日 時:平成14年6月29日
日 程:日帰り
天 候:晴れ
参加者:広瀬(直)、広瀬(登)、斎藤、妻木、松崎
コース:中沼登山口〜中沼〜銀明水小屋〜姥石平〜焼石岳山頂
〜横岳山頂〜銀明水小屋〜中沼〜中沼登山口
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6:00 集合
今回はラフォーレ事務所(仙台市山手町)前集合。
6:10 出発
雲が低くたれこめていた。泉IC〜水沢IC
8:20 中沼登山口着
駐車場はすでにいっぱいのため、林道脇に駐車。 |
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9:00 登山開始
梅雨の晴れ間を狙ってか多くの登山者がいる様子。 |
9:35 中沼で休憩
休んでいるうちにどんどん雲が晴れていき横岳が見えてきた。
中沼に映る横岳がとても美しかった。 |
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9:50 出発
ここから花の山、花の季節を満喫する事が出来た。
花の終わった巨大な水芭蕉には驚いた。
アヤメはこれからというところだが木道脇に
可憐に咲いていた。 |
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11:05 銀明水小屋
おいしい水を飲み生き返った気分。
ちょっと早めの昼食とコーヒータイム。
すっかりくつろいでしまった。
噂の水洗トイレは本当にきれいだった。 |
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12:05 出発
ここからはちょっときついのぼりになる。
さっそく雪渓が迎えてくれた。強い日差しを浴びてその雪渓から水蒸気があがっていた。
まさに雲が出来る瞬間を見ることができた。 |
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12:44 休憩
木道脇で臨時休憩。
銀明水小屋からは低木地帯のため直射日光を浴び夏山登山の様相に。でもリュウキンカやハクサンチドリがかわいく咲いていた。
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13:20 姥石平
休憩所のメッカのよう。関西弁など色々な方言がとびかっていた。
山頂が見えていることもあり休まず行進。 |
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13:45 焼石岳山頂山頂に至る。
尾根を登り始めたら、今まで見えなかった西側の景色が見えてきた。その雄大な山並みを脇目にワクワクしながら山頂を目指しついに到着。
休憩
360度パノラマの景色に感動。1548mという高さではあるが、雲を見下ろすと物凄い高山にきたようで気分がよかった。梅雨の真っ只中にもかかわらずこんなにも天気に恵まれ誰にともなく感謝した。 |
横岳山頂に廃屋があった |
横岳から見た焼石岳 |
14:20 出発
1473mの横岳山頂を目指し尾根伝いに15分ほど降りてから同じぐらいの高さまでまた登る。
14:55 横岳山頂 休憩
他に登山者がおらず貸切状態。さっそく銀明水の水を沸かしコーヒータイム。
おいしいコーヒーを片手に雲海を眺めながらしばし幸福感に浸る。 |
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15:30 出発
銀明水から焼石岳への登山道を左下に見ながら角度によっては雲の上を歩いているように登山道を歩いた。
気持ちがよかったのはここまで。銀明水の手前で急降下するルートだが、その急斜面が雪渓に覆われていた。それも一つや二つではない。おそるおそる慎重に降りるのだが巨大な雪渓は疲れた足腰にはこたえた。
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そして失われた道。
皆で手分けして探したり茨の道に入り込み引き返したり、そうこうするうちに時間がどんどん過ぎていく。でも慌てず騒がず地図をじっくり見て「あった!」これも違った意味で感動でした
17:45 銀明水小屋
今晩泊まるというグループの方から自家製の新鮮なきゅうりを御馳走になった。
17:55 出発
暗くならないうちに出来るだけ距離を稼ごうとちょっと急ぎ足で。 |
18:55 中沼 休憩
大分暗くなってきたけどここまでくればもう一息。
19:00 出発
19:30 中沼登山口
くたくたになったけど無事到着して一安心。
19:50 出発
23:00 仙台着
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今回もまた天候に恵まれ、高山植物や雲海など登山の醍醐味(怖さも)を味わうことが出来ました。
焼石岳
さすがの200名山の山でした。
山で出会った高山植物
ヒメウツギ |
ミズバショウ |
アヤメ |
リュウキンカ |
シラネアオイ |
イワイチョウ |
ハクサンチドリ |
チングルマ |
ハクサンイチゲ |
ベニバナイチゴ |
コバケイソウ |
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山行記録・写真提供・文 LCC副会長 松崎正俊