安達太良山

智恵子抄に記された本当の空がある安達太良連峰・・・・。
山麓に位置する岳温泉。
山開きの日に登った安達太良山の山行記録を、
ＬＣＣ副会長の松崎さんの文で紹介します。

平成１４年５月１９日（日）
日程：日帰り
天候：晴れ時々曇り
参加者：広瀬（直）、広瀬（登）、斎藤、妻木、佐々木、菅原（由）、松崎
コース：奥岳〜〜ゴンドラリフト〜薬師岳〜山頂〜馬ノ背〜峰ノ辻〜くろがね小屋〜勢至平〜奥岳

数多くの登山客が訪れる人気のある山。その訳が少しだけ分かったような気がした。
今回は天候にも恵まれ、登山の楽しさを思う存分味わうことが出来た。

６：２５　県庁花時計前集合 前日の雨がうそのように晴れわったた朝。 ６：３０　出発 みんなの顔に自然と笑みがこぼれる。 でも、油断は禁物。 昨年の７月集合時は晴れていたのに、 登山口に着いたら物凄い強風と雨のため 登山を断念したという悔しい思い出がある。

８：００　奥岳温泉登山口着 今日が山開きということで、駐車場にはすでに 多くの車が停まっていた。 天候晴れ。風もほとんど無し。 ゴンドラも動いている。 山頂付近が雲で隠れているが、「よし今日は大丈夫。 登れるぞ。」と、気合が入る。

８：２０　ゴンドラリフト乗車 下界はちょっと霞がかかっているが、眼下に見える 木々の緑は、雨で洗われ鮮やかに見えた。 乗車時間わずか６分で８合目に到着。

８：３７　薬師岳出発 さすがに人気のある山。ゴンドラで８合目まで行ける 手軽さや、今日が山開きということも重なってか、 出発した所から行列ができていた。 登山道は予想通りの泥んこ道。大雨のときは水路に なるのだろう。足元にばかり気を取られていると せり出した低木に頭をぶつけそうになる。 どう見ても５歳くらいの男の子が、 お祖父さんらしき人と泥だらけになりながらも 一生懸命登っていた。 「へー、こんなちっちゃい子が」とびっくり。

９：０５〜９：１５　休憩 日差しが強く暑いくらい。 つつじの蕾が多く見られたが開花していない。 一斉に咲いたらさぞかし綺麗だろうと想像してみる。

９：２３〜９：３３　休憩 雪渓をバックに記念撮影。 風の通り道になっているらしく風が吹いている。 そして山頂付近を見ると霧がかかっている。 ここから先は雲の中に入っている感じ。 頂上に近づくにつれ岩場が多くなり 気温が下がっていくのがわかる。

１０：０７　山頂到着 山開き記念のフラッグを配っていた。 先着５０００人にプレゼントと新聞で読んでいたので 係りの人に「今、何人目ぐらいですか」と尋ねたら ２０００人ぐらいと答えてくれた。 まずは記念撮影

１０：２１　頂上到着 別名乳首山と呼ばれる所以となっている溶岩が 突き出したような二等三角点のある本当の頂上へ。 周りはガスで何も見えない。 残念と思っていたら時折パッと視界が開ける。 なんだか、じらされているような感じ。

〜１１：１５　昼食 山開きの安全祈願祭の後に「ミス安達太良コンテスト」が行われる。ということでＬＣＣの該当者２名のところに係りの人が出場依頼に来た。みんなで説得してエントリーしたものの、出番までにはちょっと時間があるらしく断念。 入賞間違いなしと思っていただけに非常に残念。

１１：３２　山頂出発→馬ノ背→峰ノ辻 昼食を食べているうちに空はすっかり晴れ渡りぬけるような青空に。こんなに好転するのも珍しい。馬の背から雄大な眺めを堪能。スケールの大きさを感じる。 そして突然、眼下に現れた沼の平。まさに絶景。 月面のようだと聞いていたが、写真では見たことがあるが創造をはるかに超えていた。こんな素晴らしい景色を 自分の目で見ることが出来たことを感謝した。 さらに遠くには磐梯山や秋元湖も見ることも出来た。 雪渓をそり滑り。

１２：４５〜１３：１５　コーヒータイム 鉄山の岸壁と雪渓と青空とぽかぽか陽気。 コーヒーが本当に美味しく感じられる。そして話題は新しく増えた登山装具の解説へ。

１３：３０〜１３：４０　くろがね小屋→勢至平 トイレ休憩 金明水で水を補給。これもまた格別。

１４：２８〜１４：４２　休憩 林道をのんびりハイキング気分で歩く。 道の脇に丸太をくりぬいて作った管が有った。 イワカガミが咲いていたがそれほど多くはなかった。 花の季節はこれからのようだ。 １５：１６〜１５：３０　休憩

１５：４４　登山口到着 老若男女、実に多くの登山者がいて、それぞれに楽しんでいた。

１６：２０　岳温泉の「岳の湯」（入場料３００円）で 疲れを癒す。 そして湯上りのビール。今日何度目かの至福の瞬間。 １７：３５　岳温泉出発 大粒の雨が降り出す。 改めて、限られた時間が天候に恵まれたことを 実感しつつ帰路に着く。