【137年ぶりの神仏習合の放生会】見学

                                   2004.10.03(日)曇り
3日ほど前の新聞記事、京都版コーナーでの宣伝をみ、
「ん??」 クンクン(笑) 新しい匂いかしら?、
何となくビビッ、ということで、見に行ってきました。

神仏共同儀式
「石清水八幡宮放生大会」
(ほうじょうだいえ)

【石清水八幡宮放生会は 863年に始まったとされ、
もともと延暦寺などから導師を招いた、
神仏混合の儀式として行われていた。

今回、神社と寺院などでつくる
「古都の森観光文化協会」が仲立ちとなり、
宗教の違いを超えて
人類と自然の共生や世界の平和を祈願して
神仏習合の祭りを再興することになった。】
               (毎日新聞・中野彩子さんの記事より抜粋)

安居橋
宝樹と祭員
延暦寺衆僧
絹屋殿から頓宮殿へ

放生会(ほうじょうえ)は
全国いろいろなところで行われているらしいです。

川辺で魚や鳥を放ち、天下太平を祈願する祭祀。
万物の生命をいつくしみ、
殺生をひかえなさいと言う意味があるようです。

私の後ろにいらした、祭祀に詳しいおじさんが
この祭祀は、魚たちに
「次は人間に生まれて来いよ〜」って願ってあげることや!と
うんちくご教授下さいました。
(あら嫌だ、、じゃぁこんどは私が魚の番かな.ぁ..)

今回は再興の第一回目ということで
放生川にかかっている
安居橋(あんごばし)=通称たいこ橋の上で
和泉流狂言師・和泉元彌さんによる狂言が
「奉納舞い」される。
青空(曇り空でしたが....)の下、
どんな風に見え、感じられるか、想像すると、
待っている間、ワクワク
とても楽しみでした。

放生川畔・衆僧と神職
僧をお祓いする神職
放生川辺より放魚
橋の上での奉納狂言
和泉流狂言・和泉元彌さん
(↑デジカメに望遠レンズを付けて撮っています)

私が解らないだけかもしれないけど...(苦笑)
残念ながらあまり神聖な感じは 伝わってこなかった。

能舞台で観た能舞い (狂言はまだ直接観ていない) の方に
神々しさや霊気?を感じた....。
(舞の動きの違いや面を使う使わないにもよるのでしょう...)

でも日常通る橋が奉納舞台になるって
すごくいいこと、大切なことのように思えた。

それにしても、比叡山延暦寺の衆僧たちの雰囲気や顔が
豊かですごく精悍で魅力的でした。
でも、修行僧というおもむきより、
権力者としての威厳のような圧迫感も感じました。
(僧の地位が高いのかしら?)

日本の神道や仏教が
平和の啓蒙に一石を投じる力になれるか。
安穏とした地位に甘んじないで
修行僧としての力を発揮して
世界と日本のすべての民に、智慧を下さいませと
ちょっと偉そうに祈らせてもらいました。 (苦笑)


神社の奥で...
(↑タブノキ・・・クスノキ科)
通称、蛇の木ともいわれ、
毎月1日の日に卵を奉ると
蛇が持って帰っていくのだそうです。

木の真ん中に祠(ほこら)があって、
四角の賽銭箱が置いてあるのですが、
中年の女の人が手前1メートル位から片手でポーンと
お賽銭を投げたらスポッと賽銭箱へ収まった。

私が眼をまん丸にして、
「す、すごーーーい!」 おもわず声を上げてしまったら、
「あら、わたし、こんなこと初めてだわ」って、
上記のようないわれを教えて下さいました。

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