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□ベトナム航空

 7月下旬,ベトナムを訪問する機会がありました。カンボジア・プノンペンから南部のホーチミンシティに入り,中部の古都フエ,北部の首都ハノイ,そして乗り継ぎ地のバンコクに抜ける移動があって,航空機を移動手段に使いました。ベトナム国内はベトナム航空なのですが,波瀾の搭乗となりました。

*プノンペン−ホーチミン*
7/19(金)VN 818 PNH/18:50 SGN/19:45
*ホーチミン−フエ*
7/21(日)VN 252 SGN/07:40 HUI/09:35
*フエ−ハノイ*
7/23(火)VN 244 HUI/10:30 HAN/12:05

 ベトナム国内の移動を空路で行うのは時間節約の面から当然ですし,鉄道は外国人料金のために費用面でのメリットも少ないのです。ちなみにホーチミンシティからハノイまでの最速鉄道が30時間もかかります。ベトナム航空は,東京でリコンファームもできたので安心していましたが,一筋縄ではいかないキャリアでした。マイナー,メジャーのトラブルを考えると,今回利用した3便とも問題を抱えていました。ちなみに航空会社によっては搭乗の72時間前までに予約の再確認(リコンファーム)を行わないと予約が取り消されてしまうことがあります。

 最初のプノンペンからホーチミンシティに行く便は,2時間の遅延でしたが,ゲートに表示されている便名が違います。16時台の前の便も遅延していて,そちらは結局4時間の遅延になっていました。直前になるまで,いつになったら飛ぶのかをアナウンスしないなど,顧客対応もなっていませんでした。

 ホーチミンシティからフエには,時間通りに飛んで問題は無かったように思えました。しかし,プノンペンからの便とホーチミンシティからの便には共通点がありました。ジェットではなくプロペラだったのです。日本の国内線を飛んでいるプロペラを想像してはいけません。ベトナム航空の機材はほぼ全てが中古で,特にプロペラは整備も行き届かずにカンボジア国内での墜落事故を機に運行が中止されていたはずの機材だったのです。

 3便のうち,極めつけはフエからの便でキャンセルされてしまいました。午前中の便を予約し,その午後から人と会うアポをとっていたものだから見事に予定を狂わされてしまいました。代替便は午後発になりましたが,現地の人々に聞くと乗客が少ないから午後1便にまとめてしまったのだろうと。あまりにも運行スケジュールと乗客を軽視した扱いです。しかし,まだ幸運だったのだと思わされるような説明もありました。フエで搭乗する乗客が本当に少なかったり,雨が降っていれば,バスで3時間かけてダナンまで連れて行かれるということなのです。フエからの便はエアバスの中古機材でした。しかし,非常口の前に座席を設定してしまう感覚は非常に疑いを持っています。

 フエ−ハノイ間のキャンセルによって予定が狂わされた訳ですが,移動日にスケジュールを組んでいた私にも非があります。顧客数によって便数を調整するのは経営面では当然のことですし,ベトナム航空を責めることはできないでしょう。しかし,初めてベトナム航空を利用しようとする人は知っておく必要があると思います。心構えができるでしょうから。日本からベトナムへの直行便はホーチミンシティを出入り口にしていましたが,先頃から日本航空とベトナム航空の共同運行便がハノイに就航しています。国際標準というものについて学んでくれることを望みます。


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