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□タイ・カンボジア事情□

 2001年に厚生労働省が委託した国際厚生事業団の研修に参加してタイとカンボジアを訪問しました。2002年も同様の研修が実施されて,その参加者にアドバイスする機会がありました。タイではバンコクしか私は滞在しませんでしたし,カンボジアでは首都プノンペンと第三の都市でアンコールワットに近いシェムリアップだけです。滞在中も公務が主で観光などの自由時間は限られていましたので,いわゆる観光旅行の案内にはなりませんが,少々書いてみたいと思います。

 通貨変動はありますのでレートは変化していますが,タイバーツは約3円の勘定です。成田空港内で両替することもできますが,手数料でかなりとられます。バンコクのドンムアン空港到着時,税関を出てすぐの両替所がお勧めです。カンボジアには現地通貨のリエルがありますが少額決済にしか使用されず,外国人は米ドルのみを使います。米ドルに関しては小額紙幣ばかり使いますので,成田空港での両替をお勧めします。・ カンボジアでは国内線も空港使用料(米ドル)が必要ですし,アンコールワット入場料も米ドルです。

 盗難を心配してトラベラーズチェックにする人もいますが,両替できる銀行を探さなければならないことや,手数料の高さからメリットはあまり感じません。それよりもクレジットカードの方が利便性は高いです。外国人が使いそうな商店などはほとんどクレジットカードが使えますし,カンボジアでもホテルはクレジットカードが使えます。

 私の荷物はいつも海外に行くときに使っているトランクがありまして,それに詰めていました。サイズはスーツ半分と言えばわかるでしょうか,フルサイズよりは小さいタイプのものです。着替えの量によると思いますが,ホテルのランドリーサービスを利用したり,自分で洗濯すれば圧縮可能だと思います。どんな旅行にも言えますが,復路は持ち帰るものなどで荷物が増えますので,往路にどれだけスペースを残しておくかが荷物管理の鍵になります。海外で資料収集などをすると簡単に航空会社の重量制限にひっかかってしまいます。

 タイで女性向けにおみやげを用意したければ,一抱えもあるような蘭の花束はどうでしょうか?道ばたで売っている蘭は検疫の関係で日本に持ち込めませんが,空港やデパートで空輸扱いにしてくれる蘭は日本に送ることができます。女性向けって誰に送るのかって?そりゃ,祖母,実母,義母,妹等々...
 カンボジアでのお土産は調達するのに苦労するかも知れません。観光地であるシェムリアップなら,頼まなくてもガイドがひいきの土産物屋に連れて行ってくれますし,その手の店が並んでいるところでは値切りながらの価格交渉が楽しめます。ちなみに空港には土産物屋がありませんので驚かないように!しかも日本ではどんな地方空港にある荷物を出すターンテーブルがなく,運んできた荷物を台の上に次々と並べていく係員を見ることができます。

 タイで英語の専門書を探すのであれば,チュラロンコン大学の書店がサイアムスクエアにあるのでお勧めです。正確な位置はBritish Councilを目指していったビルの1階にあります。Asia booksというチェーン店は英語一般書という取り揃え方なので,時間の無駄になるでしょう。
参考:http://studyinthailand.com/life/bookstore.html

<タイでの行動について>
△とにかく屋外は暑いので体調を崩しやすい。
△屋内の冷房が強烈なので服装に注意が必要。
△食事は香辛料がきつく,水に注意していても体調を崩しやすい。素直に日本料理店・居酒屋で夕食も有り。
△ホテルの部屋に常備されるミネラルウォーターもしくはセブンイレブンでエビアンを入手して飲用する。
△バンコクではいかにも危険という場所でなければ,散策して近代化と貧民街が同居している様子を見るべき。
<カンボジアでの行動について>
△ホテルにはあるが,基本的にはレストラン・商店などは空調無し。
△一時滞在者のみでの散策は無謀,特に日が沈んでからは。カンボジアは許可さえあれば銃が所持できるし,ポルポト時代に給与代わりに兵士に銃が渡された経緯があり,子どもに銃を突きつけられてもおもちゃと思う無かれ,とのこと。
△外国人の中でも日本人は好意的に見られることが多いですから,人間として恥ずかしい振る舞いは慎みましょう。これはカンボジア復興に日本がお金だけではなく汗をかいていることが知られているためです。日本人殉職者の存在然り,日本の支援で建設されたプノンペン郊外の日本橋然りです。日本橋建設の話は,NHKのプロジェクトXでも2回に渡って取り上げられたので知っている人もいるでしょう。

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