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□ネットスーパー□

 杉並区内を対象にネット注文即日配送を売りにしている「西友ネットスーパー」の顧客情報管理の不備について報告します.

 2000年6月25日(日)18:20頃,自宅のFAXが5枚の紙を印刷しました.どちらに宛てられたものかは分かりませんが,間違いであることは確かでした.

 内容を見ると西友ネットスーパーの文字の他,顧客の氏名・住所・電話番号,そして代引扱いの人についてか注文代金まで記載がありました.1枚につき1顧客で5人分です.ヘッダを見ると,「カ)アートボックスネット」の上から「カブ)DAT.JAPAN」とあり,転送し回っている通信に見受けられます.

 西友はプレスリリースで,ネットスーパーの決済と配送業務を(株)ココデスに委託していると発表しています.5枚のFAXからは,ネットでの注文情報が「カ)アートボックスネット」に渡り,さらに配送担当であるバイク便の「カブ)DAT.JAPAN」に渡っている様が見て取れます.アートボックスはココデスの別名と思われます.

 こういった協力会社が介在することは別に構いませんが,Web上ではサイバーキャッシュを採用したセキュリティを唱いながら,内部的には杜撰な顧客情報管理がされていることに驚きを隠せません.

 協力会社をWANでつないだ情報共有や,業務用のFAX機なら当然備わっているアドレス帳機能を活用すれば,今回のような番号間違いによる送信は防げるはずです.しかし,西友は,そういった努力をするつもりは無いようですし,今回のことを重大なこととは感じていないようなのが残念です.

 8月になって,西友はネットスーパーの取り扱い店舗を杉並区から練馬区などに拡大することを決定しました.今回の顧客の知らないところでの情報管理のずさんさは,不安を感じさせるばかりです.


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