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□北欧(1)

 2002年9月6日から17日まで(私にとって)恒例になっている北欧社会事情の調査に出かけてきました。といっても,これを書いている時点ではロンドン・ヒースロー空港のビジネスラウンジにいるので未だ帰り着いたわけではありません。まあ,これを公開するのは帰国後なので同じことか。

 北欧行きが何故恒例になったかと言えば,修士課程1年のとき指導教授の丸尾先生に誘われたのが最初の一歩です。既にスウェーデン訪問四十回近くを数え,スウェーデン経済・福祉の権威となっている先生についていけば,何かしら得られるものがあります。昨年こそイギリスの調査に時間を取られて北欧に足をのばす機会を逃しましたが,今回の訪問で私自身5回目となりました。ここ数回は丸尾先生とではなく他の共同研究者の方と行くことが多く,私自身で訪問先とのアポ取りなどをこなすようになってきました。

 今年の訪問先のアレンジはとても楽なはずでした。出発1ヶ月前の1月初旬までは。
予定していた日程に,ある企業の企画した保育所見学ツアーが重なっていて,その一部を相乗りできるはずだったからです。相乗りする部分のみを負担して参加することで合意できました。しかし,フルでツアーに参加する場合の費用と,一部のエンターテイメント,マーケティング対象とのニーズの不一致によって,そのツアーは最小催行人員を満たさず中止になってしまいました。我々としてはアレンジし直す必要に迫られたわけで,とても苦労することになりました。

 既に往復のフライトは押さえていましたが,ホテル宿泊などの手配も未だでした。さらに現地フライトの手配も必要になっていました。ご存じの方には当たり前なのですが,スウェーデンの首都ストックホルムの9月は国際会議シーズンです。7・8月はバカンスで人がいなくなり,観光客が押し寄せます。そして9月は学会や国際機関の年次大会などが催されるのです。そのため,ホテルのレートは高止まりし,さらに空き部屋が見つからないという事態に陥るわけです。

 現地フライトについて,往復のフライトを手配してもらった代理店に問い合わせたところ,日本での発券は正規料金約14万円になるという回答をもらいました。正規料金なら現地で手配を考えても限度額になるわけですから,日本での発券を断念しました。当初,ストックホルム→ヘルシンキ→(オスロ)→ベルゲン→(オスロ)→ストックホルムというルートでの移動を検討していましたが,これを実現できるのはビジネスクラス運賃になってしまいます。ストックホルム起点にヘルシンキ往復,ベルゲン往復という組合せにしたところ,日程上ヘルシンキ往復の往路にシリヤラインという夜行フェリーを組み合わせることで,割安になることがわかり,これに決定しました。これで現地発券にこぎつけるまでには,ストックホルム在住の知人に大変お世話になりました。

 ホテルについては,フィンランド・ヘルシンキ以外インターネットで検索できる代理店に依頼しました。最初のストックホルム2泊はtotalstay.comを利用しました。その後2泊をDestination Stockholmを利用し,フェリー1泊,ヘルシンキは現地フライトとセットにしてもらい,ノルウェー・ベルゲンはHIS宿泊の王様を利用しました。最後のストックホルム1泊はホテルのWebサイトに直接アクセスして予約しました。時間が少ないときには,インターネットで全て完了できるのはとても便利なことです。

 訪問先については,ツアーを中止した企業の担当者から,現地のコンタクトパーソンを紹介してもらったり,スカンジナビア観光局の業務視察部門からリファレンスを得たり,最終的にはスケジュールを埋めることができました。現地滞在中にも日本から連絡をもらって,急遽会談をセッティングできた幸運なケースもありました。


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