Prom 17 Schoenberg: Variations for Orchestra, Op. 31 Rakhmaninov: Piano Concerto No. 1 Weill: Royal Palace (sung in German) Leif Ove Andsnes piano, Apollo Voices, BBC Symphony Orchestra, Sir Andrew Davis conductor

　3度目のロンドン滞在にして初めてロイヤルアルバートホールでBBC Promsを聴きに行くことができました．これはBBCが毎年夏期に行うプログラムで，これまではスケジュールがあわなかったために行く機会を逸していたのです．

　ハイドパークの南にあるロイヤルアルバートホールは，2度音楽が聴けるホールとして有名だと小学生頃に読んだFM雑誌にありました．残響がすごくて後から音が幾重にも聞こえてくるという意味であって，その雑誌自身は既に廃刊となっています．その対策として，ドーム上の天井から大きな円盤がいくつも吊ってあるのが特徴ともなっています．

　オンラインでチケットを予約することもできますが，演目や週末などの条件では人気のために予約が大変なのが実情のようです．開演90分前から発売される立ち見席3ポンドで聴きました．5ポンド出せば席はありますが，立ち見はそれなりに楽しい．最上階のギャラリーもしくはステージ前のアリーナが立ち見席なのですが，気楽なギャラリーの方にしました．

　開演時間の7時半にケータイの着信音がホールに響き渡った．最初は誰だ？と思ったが，アナウンスが続いて電源を切るように促したのを聞いて，注意だとわかりました．どこでも対策に苦労しているのがよくわかりました．

　今回のメインはラフマニノフのピアノ協奏曲第1番で，若手のピアニストが拍手喝采を浴びていました．インターバル前にもかかわらず，ショパンの曲をリクエストに応えていました．やはり細かい音が反響しまくっていたのはロイヤルアルバートホールならではのことでした．