ニューヨーク在住の知人が目の前で起こった事件について書いています．

http://www.geocities.com/hiromimw/terro.html

　日本がなすべき貢献とは何か？平和ミュージアムを擁する立命校友として，改めて平和的貢献について提案したいと思います．

　小泉首相が米国の報復攻撃を支持すると真っ先にコメントしたにも関わらず，アメリカのメディアで取り上げられません．支持するのが当たり前と思われているか，支持したところで派兵できないのだから無意味と思われているのかどちらかでしょう．どちらにしても判断は正しいと思います．

　湾岸戦争のように戦費を負担したり，無理矢理自衛隊派遣を実現できたとしても，国際社会から評価されるとはとうてい思えません．欧米に評価されるような攻撃参加ができたとしたら，それこそ中国・韓国から日本脅威論が噴出します．しかも，自衛隊の存在意義とされる自衛戦争ではなく，ブッシュ大統領は「21世紀最初の戦争」とまで言い切っています．宣戦布告によって開始される戦争に，平和憲法を擁する日本が参加できるはずもありません．社会党がCMで使おうとしてメディアに拒否された「本当に怖いことは人気者の顔をしてやってくる」というコピー，的を射ていると思わされます．

　日本がなすべき貢献とは，米国の報復攻撃で危害を加えられる恐れのあるアフガニスタンの弱者たち，つまり女性や子ども，お年寄りを一定期間安全に避難させるように対策を講じることです．あまり良い手段とは思いませんが，自衛隊には災害救援用の輸送艦船もありますし，政府として実働部隊が足りないということであれば国際NGOに資金援助する形でもかまいません．平和的に貢献し，それが国際社会からも評価されるというのは，こういったことしか無いと考えます．

　こういった貢献のアイデアさえ，考えつく人材が日本政府には不足しているのでしょうか．そうだとしたら日本の未来は暗いと言わざるを得ません．