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□NPO課税

 NPO法人「流山ユー・アイネット」が有償ボランティアの運営に関係して内部留保していた収益に対して,税務署が課税したことの是非を巡る地裁判決が出ました。課税処分は適正であるとした原告敗訴でした。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20040402i114.htm
http://www.asahi.com/national/update/0402/030.html

 ロッキード事件等を担当した東京地検特捜部検事の経歴を持つ,さわやか福祉財団理事長の堀田力氏は「ボランティアの実態を全く理解していない形式的な判断」とコメントしています。堀田氏は原告側代理人を務めました。

 この問題は,有償ボランティア,NPO法人,介護保険といった時代感覚とのズレとも相まって袋小路に入り込んでしまっているように見受けられます。

 ちなみに,中途視覚障害者の復職を考える会(タートルの会)が検討はしながらどういう経緯でNPO法人化を見送ったかについては知らないものの,任意団体として会員互助組織となっていることは卓見なのでしょう。ここは会員から集めた年会費によって,視覚障害者の支援活動を行っています。出張相談費用などは会として負担しているものの,幹事は無報酬です。ある意味,日本的なボランティア団体の位置を動いていないと言えるでしょう。


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