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□カンボジア-ベトナム-タイ(2)

 初ベトナムは,ホーチミンシティに足を踏み入れました。プノンペンからのフライトがディレイした挙げ句,シートのリクライニングが壊れていたせいで離陸時に勝手に倒れ込んでいく始末。ホテルのチェックイン時刻が遅くなってしまい。キャンセルされていないか少々不安がありました。

 ホーチミンシティでは特にスケジュールを入れていた訳ではありません。中部の都市フエに行くためには経由せざるを得ないことは分かっていましたし,ベトナム最大の商都としての活気をこの眼で確かめておきたかったというのが実際です。ホテルは,ベトナム戦争当時海外メディアの特派員が陣取った歴史のあるマジェスティックを予約しました。これは小河さんの受け売りです。クラシックな趣きを残していて,休暇として宿泊するには良いホテルでしょう。

 タンソンニャット空港に到着し,$100をベトナム通貨ドンに両替します。そしてタクシーを探すまでも無く,運転手が客のトランクを我先に引こうとします。価格交渉が面倒だったので$7を提示してきたのをのみました。相場は$5くらいのようですが,疲れていたせいもあってOKです。空港から30分くらいで,ホテルが建ち並ぶドンコイ通りの端,サイゴン川に面して立つマジェスティックに到着です。日本人ツアー客も多く見かけましたし,ホテル客室内の案内も日本語版が用意されていました。アジアの観光地では日本人は一番金払いの良い上客なのでしょう。

 夕食をとっていなかったので,他に客もいないホテル1階の「シクロカフェ」でビールと軽食を済ませました。ガラス張りの外では,二人乗り以上のバイクが通りを埋めています。東南アジアの熱帯特有の湿気を帯びた暑さが夜になっても残っています。ガラスの内側では冷房のきいたレストランでビールを飲む自分がいて,外にはタバコを売り歩く少年らが買わないかと手を挙げます。

 翌日,朝食をとりにレストランに行くと日本人観光客90%という感じでした。定年退職したご夫婦,商工団体一行に混じって,女性誌に煽られてやってきた若い女性らも目に付きます。それほど観光をする気分でも無かったのですが,街をうろうろと歩いてみることにしました。早速,バイクタクシーのドライバーがしつこくまとわりつかれました。安全上の理由からバイクタクシーは最初から使うつもりが無かったので,誘いにはのりませんでした。結局,大通りに出て対向車が多いところまで追っかけてきてあきらめたようです。

 ホーチミン市博物館では,結婚式の撮影なのか,モデルさんなのか分かりませんが,ウェディングドレスを着た女性とタキシードを着込んだ男性が数組,博物館内で撮影を繰り返していました。この博物館の庭にはベトナム戦争当時,アメリカ軍から奪取した兵器などが戦利品として飾られていました。館内の展示もベトナム戦争の模様が多く,ごく一部に自然博物に関するものもありました。

 お土産もいくつか仕入れました。ベトナムコーヒーのトラベルバッグもいくつか専門店で購入しました。子どもらには螺鈿細工の入った手鏡で,1つ$2というので,2つでは?と向けると$3とのこと,OKしました。あまり価格交渉に熱心になれない自分がいまして,まあ観光客が落としていく外貨で経済が潤えば良いなという気分でもあります。


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