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□本屋

 社会科学系の研究を本業と自認する身としては,専門書を入手することは日常業務になります。専門書とは概ね\2,000以上で発行部数は数千部程度のことが多いのです。もし本屋の本棚で見つけた専門書に興味をひかれたならば,その場で購入しなければなりません。在庫が捌ければ出版社在庫も無いのが一般書とは違うところです。二度とお目にかかれないかも知れません。

 私がよく使う本屋は,東京・池袋にあるジュンク堂書店,またはAmazon.co.jpです。ジュンク堂書店は世界最大の店舗床面積を持ち,専門書の品揃えに専任担当者をおいているため,他の大型書店と比べても購入したい本に出会う確率が高いのです。東京にある大型書店のうち,紀ノ国屋書店新宿タイムズスクエア店や八重洲ブックセンター,ブックスリブロなどは一般向けに特化した品揃えに見えます。

 この散文を書いているのも実はジュンク堂書店の4階喫茶コーナーです。1万円以上お買いあげで,駐車券やら喫茶無料券などを提供してくれます。専門書のうち,現在進行形の研究プロジェクトで使うものは研究費で決済しますので,領収書などを用意してもらわなければなりません。国の補助金が関係しているところでは,見積書・納品書・請求書・領収書の4点セットが必要です。本なんて典型的な再版商品で定価維持されている訳ですから,どこで見積もりをとっても違う金額が出てこないようなものですが,補助金の会計要領には従わざるを得ません。書類を書いてもらっている間,喫茶コーナーで無料コーヒーをいただいて待つとなるのです。

 ジュンク堂書店には思い入れがあります。東京に進出する前は,単なる関西の書店チェーンでした。京都で学部生活を過ごしましたので,四条・三条界隈にあるジュンク堂,進々堂,三省堂は3大書店として利用しましたが,ジュンク堂を最も多く利用したように記憶しています。そのジュンク堂が東京に進出したのですから,うれしくなりました。増床して世界最大の店舗床面積になってからは一層品揃えも充実したように思います。ホームページからの商品検索では,前日時点での在庫情報がフロア名とともに表示されるので重宝しています。

 Amazon.co.jpは\1,500以上購入で送料が無料になります。在庫がある本ならば,2日程度で宅配されてきます。専門書くらいしか買いませんので,1冊買えばすぐに送料が無料になります。発注が必要な本などもAmazon.co.jpに注文しておけば,忘れた頃に入荷を知らせてくれます。Amazonの本国版.comのときからの利用者ですから,洋書の注文もほとんどAmazonに任せています。但し,本国版で最も安い送料を選ぶと船便で3ヶ月程度は見ておく必要がありました。

 Amazon.co.jpの欠点は,納品・領収書併記しか発行してくれないところです。もちろん領収書のみで経費精算できる研究費ならば良いのですが,補助金絡みのものはAmazon.co.jpでは購入できないのが残念です。Web上で印刷可能なフォームで提供してくれても良いのになと思うところです。


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