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□ANA□

 2001年夏の訪英には全日空(ANA)を使いました.昨年からANAのマイレージプログラムAMCに加入していたので,マイルを貯めることも目的でした.ただ,AMC会員のくせに全日空便に搭乗するのは国内線・国際線を通じて初めての経験でした.ANAはスターアライアンスという航空会社提携ネットワークに加盟しているので,加盟他社に搭乗すればマイルは貯まったからです.これまでスカンジナビア航空(SAS)やタイ航空(TG)といった便でマイルを貯めていたので,全日空に縁が無かったのです.あまり国内線も使う機会が無く,数少ない国内線搭乗もパックツアーでアレンジされていた日本航空だけでした.

 初めてANAの成田−ロンドン便を利用したわけですが,海外航空会社とは違った日系ならではの行き届いたサービスに驚きました.別に海外航空会社のサービスに不満を感じていたというわけではありません.英国航空,スカンジナビア航空,タイ航空,ロイヤルエア・カンボジア,バンコク・エアウェイズと乗ってきましたが,それなりに満足していました.しかし,全日空便の乗客の多くが日本人であることを考えれば,これは成田発着便であればどの航空会社でも同じようなものですが,日本人好みのサービスを提供できる優位は否めません.

 どの国の航空会社でも自国出身のキャビンアテンダント(スチュワーデス)が多いのは当たり前ですが,ANAは14人のほとんどが日本人女性でした.英国航空,スカンジナビア航空そしてタイ航空でも男性キャビンアテンダントが見られたのと対照的な女性の職場になっていました.そして外国人職員が少なかったことも印象的でした.偶然かもしれませんが.

 日本人好みだなと思ったサービスをいくつか挙げると,コーヒー・紅茶の扱いやおしぼり,巡回頻度があります.ANA以外の航空会社では,食事中はアルコールやソフトドリンクが提供されます.ANAでは食事中にコーヒーや紅茶も提供していたのです.コーヒーや紅茶は食後に提供されると思っていたので意外でしたけれども,うれしいサービスでした.さらにおしぼりの回数も多かったように思います.巡回頻度というのは,シートの呼び出しボタンを押すまでもなく,照明が暗くされていても巡回してドリンクなどを持ってきてくれるという至れり尽くせりサービスです.まあ過剰とも言えるかもしれませんが,初海外のツアー団体客が多い路線だけに必要なのかもしれません.

 ただ,免税品販売のときにキャビンアテンダント全員がセールスモードに入るのには閉口しました.大して魅力的な商品がカタログに並んでいるわけでもなく,私自身もショッピングしてマイルが貯まるANAカード会員でも無いので,うっとおしかったというのが本音です.まあ会社の方からノルマが課せられているのでしょうが,少々異常にも見えました.

 もう一度,ANAに搭乗したいかと言われれば,もちろん乗りたい.しかし,もうちょっと日系航空会社のチケットが安ければと...


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